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マネックスで実践!長期分散投資 5.個別銘柄で実践!中長期投資(1)

~正しい長期投資は「売る」こと~

投資のビギナーにとって、投資信託やETFへの投資が始めやすいということは分かったけど、日本株式の個別銘柄にも興味があるな。どう考えるのがいいのかな?

個別銘柄投資の選びの考え方をレクチャーしてもらうわね。

個別銘柄投資における分散投資~相関の低いものに投資する~


解説者
チーフ・ストラテジスト 広木隆
[プロフィール]

広木 個人投資家が個別銘柄投資に可能な銘柄分散は10銘柄が妥当でしょう。多くても20銘柄程度だと思います。大事なことは相関の低いものに投資するということです。

分散の仕方ですが、これは常識的な分かりやすさに基本を置くべきでしょう。代表的なものは業種分類です。まず大きな分類として、景気敏感セクターとディフェンシブ・セクターと、外需産業と内需産業という区分けがあります。最近は円高や海外景気の変調が日本株のリスク要因となっていることから、為替や海外景気の影響が少ない内需株が持つディフェンシブ的側面を捉えて「内需・ディフェンシブ」とひと括りに言い表す例も見られます。

内需のうち金融と情報通信は時価総額も大きく、それ単独でひとつのセクターと捉えたほうがよいかもしれません。

また、若干留意すべきところもあります。それは外需=輸出主体の製造業ではなくなっていることです。ディフェンシブの代表である薬品や食品といった企業の海外売上比率も高まっているし、小売の代表企業であるファーストリテイリングや楽天も海外に打ってでようとしていますね。

人口が減少する日本では市場のパイが限られます。もはやほとんどの日本企業が海外で稼ぐことを視野に入れてビジネスを行っている時代です。

従来「輸出企業」とされた製造業が輸出をしなくなっています。長期化していた円高が生産体制の海外移転を加速させているのです。もはや「メード・イン・ジャパン」へのこだわりは消え、自動車・電機を中心とした「輸出立国ニッポン」の産業構造は大きな転換点を迎えているのでしょう。

ステレオタイプの〈内需銘柄・外需銘柄〉、〈外需銘柄=輸出企業〉という分類は今後ミスリーディングとなるかもしれませんので、環境の変化には目を配っておきましょう。

また、個人投資家は、大型株、小型株といった企業規模(サイズ)別にも分散することを考えたほうがよいでしょう。機関投資家によるポートフォリオ分散は、バリュエーション指標での分類や出来高などの流動性、為替に対する感応度など多くの切り口から行いますが、個人投資家であれば業種とサイズの観点から分散を図れば十分だと考えられます。

個別銘柄投資における分散投資

ログイン後-新投資情報-スクリーニング 検索条件より検索をかけます。
画面例では、日本株個別銘柄を業種別にリストアップすることができます。

なるほど、銘柄選択は一局集中投資をせずに業種や規模で分散することが大事なんだね。

そうね。あと、売買のタイミングの考え方についても知りたいわね。

正しい長期投資は「売る」こと


解説者
チーフ・ストラテジスト 広木隆

広木 個人投資家にとって、もっとも重要なルールは「大損をせずに、市場で生き残ること」です。まず、「相場の底値では買えないし、高値では売れない。」ということを肝に銘じましょう。

また、いくら異なる値動きとなる銘柄を分散して持つように努めたところでも、市場全体を襲う急落は避けようがないでしょう。買っていた10銘柄すべてがあっという間に10%値下がりしてロスカットにかかってしまいます。ではどうすればいいのでしょうか。

■買うタイミング

だからこそ大切なのは、取引のタイミングを何回かに分散させるのです。下げ相場で何回かに分けて買いを行えば、大底で買えなくても、結果として「底値圏」で投資できる可能性が高いです。一度に全部投資せず、二の矢、三の矢を継げる準備をしておきましょう。

間違うこと、損することを覚悟して細かく投資することが大切です。結果として「いいところ」の底値圏で買えたとして、それまでに払った損切りのコストなどを考えれば、最終結果はそれほど大きな利益にはつながらないのです。投資とは、そういうものなのです。大儲けなんかできるものではないのです。欲張ってはいけません。

また、買いのタイミングを厳しくすることも大事です。現金でしばらく保有してもよいでしょう。休むも相場、なのです。そう簡単に買わないことです。リーマン・ショックのような暴落が起きると、「100年に一度の暴落」などと言われますが、市場の危機は頻繁に起こります。

この10年余りを振り返っただけでもアジア通貨危機、LTCM破綻、ITバブルとその崩壊、など数年に一度、大きな危機に見舞われ市場が動揺しているのを目の当たりにしてきました。焦って買う必要はないのです。

じっくり引き付けて、かつ何回かに分けて買いましょう。そうやって底値を捉える努力をしないと10%のロスカットなど簡単にひっかかってしまいます。

買うタイミングも分散したほうがいいんだね。

そうね。買うタイミングの考え方は分かったけど売るタイミングはどう考えるのかいいのかしら。


解説者
チーフ・ストラテジスト 広木隆

■売るタイミング1(利食いのタイミング)

広木 どんな大相場でも調整はあります。市場全体や指数は大きく下げていなくても、個別銘柄ベースでは結構な調整になることがあります。だから、「見切り千両」「利食い千人力」という投資格言もあるように、株式投資では「売ること」が非常に重要です。

どうすれば、売り急ぐリスクを軽減しながら、できるだけ利益を引っ張ることができるでしょうか。

マネックス証券代表取締役社長の松本大の著書『「お金の流れ」はこう変わった!』(ダイヤモンド社)では、優秀なプロトレーダーは「損は早く切る。儲けは、できる限り上に引っ張る」というやり方を徹底しています。具体的にいうと、利食いと損切りの比率を「3対1」くらい(場合によってはそれ以上)に設定していると書かれています。

「利食い15%、損切り5%」というルールを設定した場合、買値から15%上昇して利食いポイントに到達しても、すぐには利益確定せず、しばらく様子を見ることが大事です。
ここで重要なのは、利食いポイントを割り込んだ場合に、どこで見切りをつけて最終的に利益確定するかを決めておくことです。

一例を挙げれば、それまでの最大儲け幅の20%までの押し目は許容する(売らずに我慢する)が、最大儲け幅の20%を割り込んだら、そこで見切りをつけて利食う、というようなルールです。こうすることによって最大儲け幅の20%の範囲内ならば、反転上昇した場合に、持ち続けることができます。上げ相場から早く下りてしまうのを避けることができるのです。

このように株価が上がるのを追いかけてストップ(自動的に売りを出す)ラインを引き上げていくタイプのストップ・ロスの置き方を「トレイリング・ストップ」と呼びます。

最大儲け幅の20%を失ったら利食う、というルールの場合、株価が上昇すればその最大儲け幅の20%を割り込む水準(=ストップライン)も上方に引き上がります。

こうすることで、利益確定のタイミングをできるだけ引っ張って、上昇相場についていけるのです。

どこで見切りをつけて最終的に利益確定するか。絶対的な目安があるわけではありません。だから、自分なりのルールを確立しておくことが大切なのです。

2012年秋から始まった、「アベノミクス相場」はまだ上値があると考えていますがなぜ、今「株の売り時」「利益確定のタイミング」という話をするのかというと、世の中に「絶対」ということは絶対にないということ。また、「まだ上値がある」とは思いますが、先の事、正確には明日のことさえわからないのです。

また、どんな大相場でも調整局面は必ずあるので、市場全体(または株価指数)が深く押さなくても、個別銘柄ベースではけっこうな下げとなることがあります。

株式投資というものは不確実性を相手にするゲームなのです。不確実性の中を勝ち抜くためには、「確実なもの」を積み重ねることです。すなわち、こまめな利益確定が肝要となるのです。

買うタイミングよりも売りタイミングのほうが決断するのが難しそうだね。こまめな利益確定ができるように備えておきたいな。

損失が出ているときはどう考えるのがいいのかしら?損失がふえるとマーケットの状況を確認するのもいやになるのよね。


解説者
チーフ・ストラテジスト 広木隆

■売るタイミング2(損切りのタイミング)

広木 これまでの株式投資では、「Buy& Hold(バイ&ホールド)」と言われる方法が広く採用されてきました。将来上がりそうな銘柄を探し出し、一度買ったらあとは長期間、持ち続けるというものです。しかし、このやり方が山のような塩漬け株を生み出してきました。

「Buy&Hold(バイ&ホールド)」ではいけないのです。買ったら、次は持ち続けるのか売るのかを常に検討しましょう。言うなれば「Buy&Hold / or Sell(バイ&ホールド・オア・セル)」でしょう。

持ち続けるか売るかの判断ですが、「こうなったら売る」という「売却基準」を設定しましょう。持ち続けるか売るかは、売りの条件を規定することで決まる。売らないなら、持っていていいと思います。業績の下方修正やスキャンダルなど悪材料の発生、自分が描いたシナリオ通りにならなかった場合など株価が下がる要素を列挙して、その状況になったらとにかく売るのが大事です。

一番単純なのは、値下がり率が一定に達したら(例えば買値から10%下落したら)売却するという「ロスカット・ルール」です。

個人投資家は絶対リターンが重要であって、リターン・リバーサルの戻りを捕り逃すことよりも、大きな含み損を抱えることを回避するほうがよっぽど重要なのです。

相場全体がボックス圏の天井に近づいたら、あるいは相場変調の兆しを何か感じたら「そろそろ危ないかな」と慎重に構えて、ポジションを減らすこと。持ち株の一部を売却してキャッシュに退避させるのです。間違っても構いません。また買い直せばいいだけなのです。全体の投資額を抑えていれば急落に巻き込まれてもリカバリーは効きます。

「売る」タイミングを逃さない方法1 株価アラートメールを使う

お客様があらかじめ登録された銘柄を、コンピューターが自動的にウォッチし、お知らせ株価以下になった場合、または以上になった場合にメールでお知らせする機能です。(日経平均株価と日本株式30銘柄まで登録できます。)

株価アラートメールの登録

「売る」タイミングを逃さない方法2 逆指値を使う

逆指値とは、指定した価格より株価が高くなったら「買い」、安くなったら「売る」注文方法です。利益と損失の両方で使えます。

ロスカット・ルールか。株価が下がってくるとまたいつか上がるかな?と思ってなかなか、決断できなさそうだから、事前に決めておくことが重要なんだね。

そうね。事前に設定しておけば大きな含み損を抱えることを防げるわね。

長期分散投資コンテンツは、作成時点の法令等の情報を元に作成しており、今後の改正等により内容が変更となる可能性があります。

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