ここから本文です。

シャープレシオ

リスク1単位あたりの超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測る指標です。ファンド間の運用成績を比較する場合に広く用いられています。リターンを比較するのではなく、リターンの裏付けでもあるリスクも考慮して、運用実績を評価するものです。
数字が大きいほど、取っているリスクに対して、リターンが大きい(つまりは、効率よくリターンを上げている)ことが示唆されます。ただし、シャープレシオはあくまで過去の運用実績を評価したものであることは留意する必要があります。

例1

ファンドA リスクの大きさ 1 超過リターン 2 シャープレシオは2

ファンドB リスクの大きさ 1 超過リターン 3 シャープレシオは3

⇒ファンドBのほうが、リスクに対して効率よくリターン実績がある。

例2

ファンドA リスクの大きさ 5 超過リターン 10 シャープレシオは2

ファンドB リスクの大きさ 2 超過リターン 10 シャープレシオは5

⇒ファンドBのほうが、同じリターンでも取っているリスクは小さい。

リターンがマイナスの場合は、リスクが大きい方がシャープレシオが大きい値となるので注意が必要です。

シャープレシオで比較する際の注意点

  1. ① 投資対象資産に注意すること。
    シャープレシオは、その投資信託がどの資産を投資対象としているか(株なのか債券なのか等)によって値の傾向が変わります。シャープレシオを見て投資信託を比較する際は、同じ資産に投資するファンド間で比較する必要があります。
  2. ② 期間をそろえること。
    シャープレシオの値は時期によって大きく変わることもあります。ファンドの間の比較にあたっては、シャープレシオの対象期間(どの期間で比較するのか)をそろえることが適切です。