Vol.23 外国債券運用のまとめ(その1)

グローバルな資産運用、リスク管理および投資顧問サービスを提供している資産運用会社、ブラックロックが、その運用手法をつまびらかにします。(現在は更新しておりません)

Vol.23 外国債券運用のまとめ(その1)

 このコラムも残り2回となりましたので、これまで22回にわたってお話したことのまとめをしたいと思います。

 まず、債券とは一言でいうと、企業や国が投資家からお金を調達する際に発行する借用証書のようなもので、あらかじめ利率や満期日などが決められています。したがって、債券を購入すると、発行者の債務不履行(ディフォルト)がなければ、定期的に利率分の利子を受け取ることができ、満期日を迎えると、額面金額である償還金を受け取ることができます。
 したがって、満期まで保有した場合には、購入から満期までの金利の変化に関係なく、満期日(償還日)には元本が償還されるので、安定した運用が期待できます。ただし、債券の発行元の破綻などによって決められた利子や元本は払われないリスク(以下信用リスク)があります。また、債券には期限前償還条項が付いているものもあって、満期を待たず発行者によって償還されることがあります。この場合には元本は償還されますが、そのときの金利状況によっては、再投資のリスクが生じることがあります。

 一方、満期前に売却する場合には、売却時の金利の状況によって、価格が変動するリスクがあります。金利と価格の関係では、金利が上昇すると価格が下落する一方、金利が低下すると価格が上昇します。また、債券の発行量が少なかったり、発行元の信用リスクが増大したりすることで、売却に際して買い手を見つけることが困難な場合など、売却が出来なかったり、売却価格の条件が悪くなったりする場合があります。これを流動性リスクといいます。

 このように債券には、金利リスク(価格変動リスク)、信用リスク、期限前償還リスク、流動性リスクなど様々なリスクが存在します。
 一般的にはリスクが高いものほど、例えば金利リスクでは、満期までの期間が長いほど、信用リスクでは格付けの低いものほど、流動性リスクでは流動性が低いものほど、利回りは高くなる傾向があります。

 また、外国債券への投資については、これらのリスクに加え、為替変動リスク、カントリーリスクが存在します。
 第4回目『為替変動リスク』でお話しましたが、投資の世界では、高い利回りを求めてお金は金利の低い通貨から金利の高い通貨に向かう場合があります。金利が高いというのは、裏を返せば、インフレ率が高い場合や、通貨防衛のために止むを得ず高金利政策を取っている場合などがありますので、必ずしも高金利通貨が、為替市場で評価が高いというわけではありません。せっかく金利差を狙って外国債券へ投入しても、購入時より為替が円高になった場合には、為替差損が生じることになります。

 最近では、インドや中国などの新興国の高い経済成長に伴う原油や穀物の需給逼迫などを背景にインフレ懸念が台頭しています。インフレとは、需給の逼迫によって物価上昇が継続する状態をいいます。一般的には物価上昇を抑えるため政策金利を引き上げるなどの措置が取られますので、市場金利が上昇する場合があります。
 事実、足下の世界の金融市場では、長期金利が上昇傾向にあります。また、昨年のサブプライムローン問題を契機とした米国景気に対する懸念から、昨年に比べてドル安・円高が進行しました。また同時に、信用リスクに慎重となった投資家が社債などの投資を敬遠したことから、米国において社債の国債に対する利回り格差(国債スプレッド)が拡大しました。

 このように外国債券の投資において重要なことは、将来金利や為替がどのように動くかの見通しを立てることです。そこでは、金利や為替を決める要因となると考えられる、景気動向、政治動向、金融政策、通貨政策、市場の需給バランスなどを見極めることに加え、低格付けの債券は信用リスクが高いので、景気の動向や発行体の企業の財務状況に留意する必要があります。また、証券化商品などは、一般的には流動性が低いと考えられますので、発行量など流動性も考慮することが必要です。

※「ブラックロック・US・ユーロ債券ファンド」はマネックス証券でお申込みいただけます。
http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0035070000
投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認ください。
・・「ブラックロック・US・ユーロ債券ファンド」に関する重要事項・・・・
□リスク
ファンドは、米ドル建ておよびユーロ建ての公社債を実質的な投資対象としますので、組入債券の価格の下落や、組入債券の発行会社の倒産や財務状況の悪化等の影響により、基準価額が下落し、損失を被ることがあります。また外貨建資産に投資しますので、為替の変動により損失を被ることがあります。したがって、ご投資家の皆様の投資元金が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。
ファンドの主な投資リスクとして、「固定利付債および変動利付債投資のリスク」、「為替変動リスク」、「期限前償還リスク」、「オプション、先物、その他投資手法のリスク」等があります。
※詳しくは投資信託説明書(交付目論見書)の「第二部 ファンド情報 第1  ファンドの状況 3 投資リスク」をご覧ください。

□手数料等
・申込手数料(税込):1.05~0.525%
・解約手数料:0%
・信託財産留保額:ありません
・信託報酬(年率・税込): 純資産総額に対して 1.0395%
・上記以外にも保有期間中に間接的にご負担いただく費用があります。詳しく は投資信託説明書(交付目論見書)本文の「手数料(費用)」に関する項目 をご覧ください。
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