若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)
こんばんは。学校の授業で「バルカンはヨーロッパの火薬庫」なんて言葉が出てきましたが、今やギリシャが世界経済の火薬庫に!?パパンドレウ首相が唐突に打ち出した国民投票案に仰天、ぼすみんです。
深刻な債務危機に苦しむギリシャを助けるべく、EU首脳会議でギリシャの借金を50%棒引きする方針に決まったのが先週の話。他の国にしてみれば「このままギリシャを放置しておいたら信用不安があちこちの国に飛び火するし、統一通貨ユーロの信頼も下がりまくっちゃうし、仕方ない・・・」といったところでしょうか。
もちろんこのギリシャ支援策、無条件で50%のヘアカット(債務減免)するわけではなく、ギリシャに対し財政赤字の削減も求めます。「共倒れしたくないし、同じユーロ圏の仲間だから借金減らしてあげるけど、ちゃんとお前も緊縮財政で自助努力するんだよ」という至極もっともな理屈ですが、これに納得いかないのが一部のギリシャ国民。なんせ失業率17%、若年層に至っては4割超が失業中というギリシャです。「借金とか言ってるけどそんなのは国が借りた金で、俺の借りた金じゃねぇ!緊縮財政で景気が更に悪化なんてまっぴら、国民に痛みを押し付けるな!」とか言いたくなる気持ちも、分からなくはありません。
そこで問題のパパンドレウ首相ですけど国民の顔色を見て日和ったか、「EUと合意した支援策を受け入れるべきか否か、ギリシャ国民の皆さんに国民投票で問いたいと思います!皆さんがノーというなら、EUからの提案は受け入れません!」なんて突如言い出しちゃったもんですから、世界中が大慌て。てっきり欧州債務問題やユーロ危機が後退すると信じこんじゃってた側は、たまったものではありません。この国民投票案、事前の根回しもなくEU各国の首脳もまったくの寝耳に水。仮にホントに国民投票を実施、その結果EUの提案を拒否するとなれば今までの交渉も水の泡、ギリシャ債務問題はすべて白紙に戻る・・・なんて事になりかねません。そんな事態を回避すべく、独仏首脳が本日ギリシャ側と緊急会談を開く模様ですが、はてさて。
話は変わりますが、民主主義の起源とされているのが古代ギリシャ。民主政治を示すデモクラシーという言葉も、ギリシャ語の「デモス(民衆)」と「クラチア(支配)」が結びついてできた言葉なんだとか。現在、世界中を騒然とさせてる国民投票案についてパパンドレウ首相は「市場よりも民主主義を重視する」とコメントしてるようですが、果たして民主主義の先達たる古代ギリシャの先人たちはこのコメントに何を思うのか?非常に気になるところです、ハイ。
(追伸)投資に欠かせないのが情報収集。パパンドレウ首相ら要人発言のチェックも重要ですが、各種経済指標のチェックもお忘れなく。各国の経済指標をメールでお知らせする「経済指標アラートメール」が新登場。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2011/news1111_05.htm
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