給料からの投資、ボーナスからの投資

お金のドクター、中村芳子がお金にまつわるさまざまな悩みに、専門家としてアドバイスします。(現在は更新しておりません)

給料からの投資、ボーナスからの投資

■投資のイチオシはやっぱり自動積立だが

 投資の王道は、自動積立だと信じて主張し続けている。
 もちろん自分でも実行しているが、何の手間もかけずに時間リスクを分散でき、購入平均単価を安くでき、なかなかいい成績をつけている。ドルコスト平均法ってやっぱりすごい、と実感している。

 しかし、先日FP相談に来られた方が「投資ははらはらドキドキ感がないとつまらない」と言っておられた。確かにそうかもしれない。

 毎月、オーソドックスな(つまりインデックス運用を基本とした)商品を、目標とするポートフォリオを目指して積み立てているだけでは、ときどき残高をチェックして「おっ、やっぱり円安で外貨建て投資の利益がふくらんでるな」とか「う〜ん、日経平均がもたついてるからイマイチ成績がぱっとしないなあ」とかの平和な感想を持つだけだ。「世界株大暴落」「予想外の急激な円高」というような事態でもない限り、はらはらすることはない。

■自動積立ではハイリスク商品、新商品に手が出しにくい

 積立投資のもうひとつの弱点は、リスクの高い商品や新しい商品を組み入れにくい点だ。たとえば月々3万円の積立のうち1万円を、ハイリスク・ハイリターンの新興国ファンドに振り分けると、投資資産の3分の1がハイリスク商品となってしまい、ポートフォリオ全体の安定性が低くなり過ぎてしまう。
 新しい商品が登場したときは、ふつうは少額で試したうえで、ポートフォリオにどんな割合で組み込むかを決めたい。ところがこれを自動積立に組み入れると、今までの別の商品をあきらめなければならない(つまり、投資戦略を大きく変更しなければならない)。全体にしめる新商品の割合が高くなりすぎる可能性もある。

■ボーナスからの自由投資を楽しもう

 そこで、お勧めしたいのが、王道である毎月の積立に加えて、ボーナスから自由投資をすることだ。
 たとえば、月々3万円の自動積立に加えて、夏と冬のボーナスから15万円ずつ。年66万円の投資のうち、半分あまりは目標ポートフォリオのために自動積立をしてベースをつくる。ボーナスからの年30万円は、そのときどきの自分の相場観や市場の様子に照らして、何にどのくらい、どのように投資するかを決めるのだ。

 ボーナスからは新規投資とは限らない。相場の動きによって「リバランス(配分の見直し)」が必要になっている自分のポートフォリオに、割合が少なくなりすぎた銘柄を買い足す方法をとってもいい。

 人気沸騰の新興国を攻めるか、さらなる外貨高を見込んで外貨投資を増やすか。話題の分散投資型で手堅くいくか、リバランスで足元を固めるか。ちょっとわくわくしてきますね。

 私のようにボーナスがない身なら、目標とする年間投資額の5〜7割を自動積立に振り分け、のこりを自由投資に向けて楽しめばいいだろう。年間の投資額が100万円ならたとえば月々5万円を積み立て(年60万円)、40万円は自分の采配で商品を選ぶという具合だ。

 基礎を固めつつ熱い相場にも乗り遅れない。月々からの投資とボーナスからの投資を上手に使い分ければ、バランスのいい投資ライフが楽しめますよ。-----
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