第77回 窓について その54 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第77回 窓について その54 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今週も週足の窓の下落パターンについてお話ししたいと思います。今週は、9月中間決算企業の権利落ち日だったために高配当銘柄は窓があき易い状況となっていました。

通常、配当落ちの場合、理論価格として考えた場合、中間予想配当分が前営業日の終値から差し引かれてスタートすることになりますが、その理論価格よりも高く始まるか、安く始まるかで、その日の買い意欲が強いのか、弱いのかを計ったりすることがあります。
それでは三井物産を例に確認してみましょう。

三井物産は窓をあけて始まりましたが、予想中間配当が32円なのに対して、始値は1,481円と、前日の終値1,522.5円から41.5円値下がりして始まりました。また終値は1,450.5円で終えています。

こうした値動きを見ますと、配当落ちを埋めるどころか、売り優勢で始まったことに加え、結果的に失望売りが広がったのではないかということが予想されます。
そうしたなか、29日は海外市場が大幅安となったことや、貴金属市場での価格操作で調査対象となっている企業のなかに三井物産の名前が挙がっているとロイター通信が伝えたこともあり、再び売り気配となり連日の窓あけとなっています。


20150929_fukunaga_graph1.jpg

上記チャートは、2015年9月28日(月)までのチャートになりますが、週初に窓があいたあと下落が続いているため、今後どの水準で下げ止まるのかが注目されます。
これまでのパターンでは、過去に下げ止まった節目で下げ止まるパターンや、起点となる安値から高値までの値幅の範囲内でフィボナッチを使ってその代表的な水準を探ることなどが挙げられますが、今回はどのようなポイントで下げ止まるのでしょうか。
難しい局面ではありますが、今回明けた窓がどの窓に当たるのかや、下げ止まりのポイントをみなさんも探してみてください。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧