第133回「コモディティETFをおさらいする」 ETF解体新書

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第133回「コモディティETFをおさらいする」 ETF解体新書

こんにちは。晋陽FPオフィス代表のカン・チュンドです。株、債券、REITなどの「有価証券」に慣れた投資家にとっては、商品(コモディティ)はどこか取っつきにくい印象があります。コモディティとは、金・貴金属、穀物、畜産物、エネルギー資源などの実物資産を指し、主に商品先物取引所で取引されます(一部の金・貴金属については現物で保有することも可能)。商品先物としてコモディティを保有するためには、商品先物口座を開き、証拠金を積み、決済期限を気にしながら取引を行う必要がありました。つまりコモディティは、証券市場とは別のルールで売買されるわけです。この流れを変えたのが、「SPDR(R)(スパイダー)ゴールド・シェア」(GLD)です。当該ETFは金価格との連動を目指す初のETFとして、2004年11月に米国市場に上場しました。同ETFが株式市場に上場することで、金(ゴールド)を有価証券として保有することが可能になりました。
また、GLDの上場と、金相場の長期的な上昇時期が重なったことも奇遇といえるでしょう。現在、GLDの純資産残高は約340億ドル余りあり、直近3ヶ月の1日あたりの出来高は680万口を超えます。当該ETFは、東京証券取引所にも重複上場しており(銘柄コード1326)、売買単位は1口、現在は1万円台で取引が可能です。金は伝統的に株式と逆相関の動きをすることで知られており、ポートフォリオの一要素として検討されてよいでしょう。

また、同じく金価格との連動を目指す「純金上場信託」(1540)は2010年に国内市場に上場しています。この純金上場信託をはじめ、「純プラチナ上場信託」(1541)、「純銀上場信託」(1542)、「純パラジウム上場信託」(1543)は「金の果実シリーズ」と呼ばれ、三菱商事(株)が信託委託者として貴金属の現物を拠出し、三菱UFJ信託銀行がその受益権を株式市場に上場しています(特に1543のパラジウムは、直近1年で+33.27%のリターンを上げています)。
続いて原油ETFです。NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(1699)は、NOMURA原油ロングインデックスとの連動を目指します。また、WTI原油価格連動型上場投信(1671)は、WTI原油先物の直近限月の清算値(円換算)に連動することを目指します。そのほか、「ETFS 天然ガス上場投資信託」(1689)、「ETFS 小麦上場投資信託」(1695)などを選択することも可能です。
再び米国に目を転じますと、「パワーシェアーズDBアグリカルチャー ファンド」(DBA)があります。当該ETFは主要農作物の先物契約に投資する指数との連動を目指します。当ETFの組み入れ資産(先物)は、Live Cattle(生牛)16.42%、Soybeans(大豆)13.11%、Corn(トウモロコシ)12.32%、Lean Hogs(赤身豚肉)10.05%、Cocoa(ココア)9.65%となっています(9月末現在)。また、「ヴァンエック ベクトル石炭株ETF」(KOL)や、「ヴァンエック ベクトルレアアース/戦略的金属ETF」(REMX)といったニッチなコモディティ系のETFもあります。もはやコモディティは株式市場の中で多種多様に売買できるツールとなっているのです。

※「ETFS 天然ガス上場投資信託」(1689)、「ETFS 小麦上場投資信託」(1695)は当社でお取り扱いしておりません。

コラム執筆:カン・チュンド

晋陽FPオフィス代表
2000年にFP事務所を開業以来、資産運用に特化したセミナー、コンサルティング業務を手がける。

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