第188回 窓について その165 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第188回 窓について その165 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。
今週も月足の窓についての話の続きです。それにしても1月の株式市場は強くて高値で安定した値動きになっていますね。
そのため、年始にあけた日経平均株価の月足の窓があいたままの状態になっています。それではいつものように窓とローソク足の形を確認してみましょう。

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月足チャートの窓を確認しますと、小さい窓ではあるもののローソク足が陽線を維持しており、年始(=月初)の勢いがそのまま続いていることが分かります。また、年始のスタート時の価格が安値になっており、一度もその価格を割り込んでいないことも株価の強さを表していると考えられるのではないでしょうか。
そうしたなか、この原稿を書いている日が1月15日ですが、1月に入ってカレンダーベースで半月が過ぎました。
そこで、窓が維持されるのか、埋められてしまうのか、残りの営業日数のなかでどのような値動きになるのかを想定してみたいと思います。
先ずは、窓を埋めずに現在の株価水準を維持したり、高値を更新して上昇トレンドが続いたりした場合、長い陽線が形成されることになると思いますので、翌月(=2月)相場も強い状態が続くことが考えられそうです。
一方で、窓を埋めないまでも月末かけて株価が伸び悩んできた場合は注意が必要になりそうです。
なぜなら、売り圧力が強いことになり、翌月の株式市場に影響を与える可能性で出てくるからです。
また、売り圧力が強くても窓を埋めなければ、上昇トレンドが維持されることが考えられますが、窓を埋めてしまった場合には、一旦調整局面入りすることになるかもしれません。
このように月足の窓を埋めるか、埋めないか、あるいは埋めた後にどうなるのか、想像を膨らませることによって、株価の動向に対するイメージも膨らむと同時にシミュレーションができるようになりますので、みなさんも残りの営業日数のなかでどのような値動きになるのか、想像しながらマーケットを見るようにしてください。
今月どのような形で終わるのか楽しみになりますね。それではまた次回お会いしましょう。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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