バンガード会長 ジョン・ブレナンのメッセージー過去4年間から得られる教訓(1)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

バンガード会長 ジョン・ブレナンのメッセージー過去4年間から得られる教訓(1)

歴史に一貫性はありません。しかし私たちは時々、そこに奇妙な対称性を見出だすことがあります。先日私は、隔年秋に開催される401(k) プランスポンサーとの会議の準備をしながら、現在と4年前のこの時期との驚くほど対称的ないくつかの出来事について思いをめぐらせていました。

2002年10月時点で、米国株式市場の下げ相場はすでに30ヶ月に及んでいます。私たちは今、1930年代以来最長の下げ相場を経験しているのです。S&P500インデックスは2000年3月のピーク時から約45%も下落しました。しかもそれは配当を考慮に入れた数字です。これを年平均に直すと、今年の9月30日までの30ヶ月間で-21%になります。

この状況を4年前と比較してみましょう。1998年10月時点のS&P500は、それまでの30ヶ月間で年平均22%のリターンを計上していました。当時は経済が非常に強かったのです。現在、無秩序な状態にある、または破綻してしまった企業の多くが当時はもてはやされていました。企業の経営者たちは貪欲な支配者ではなく、英雄と見なされていたのです。また、インターネットとIT産業の将来性に対する期待は、私たちがまさに「ビジネスの革命期」にいることを確信させました。

投資家として、私たちは過去の投資環境や過ちも含めた自らの行動を見直し、そこから教訓を学び取っていかねばなりません。過去へは戻ることができず、損失は取消すことができません。しかし、過去に対する理解は、今後私たちがよりよい投資家になるためには必要なことです。

次週から、この記録的な長さの下げ相場(そしてそれ以前の記録的な上げ相場)を振り返り、今後の投資活動に役立つと思われる7つの教訓を示したいと思います。

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