引退資金の投資に関する5つの誤解

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

引退資金の投資に関する5つの誤解

引退資金の投資について言えば、真実と同じ数だけ誤解もあるようです。今日は、よくある5つの誤解を解き、資産形成の上手な方法をご紹介しましょう。
●誤解その1:自分はもういい歳なので、引退に備えた投資をはじめるのには 遅すぎる

どのような場合でも貯蓄しはじめるのが遅すぎるということはありません。むしろ問題なのは、この誤解のために、結局何もしないままになってしまいがちだ、ということです。

もちろん、早い時期にはじめるのが賢明です。20代-30代で貯めた100万円と40代-50代で貯めた100万円では、65歳になった時に複利の効果でその価値が大きく変わってくるからです。しかし、いくつであっても、今すぐ貯蓄しはじめることには意味があります。

●誤解その2:出遅れた分を補うためには積極的な投資アプローチをしたほう がよい

多めのリスクをとって出遅れた分の埋め合わせをしようとすることは、引退資金を必要以上の市場リスクにさらすことにつながります。例えば、引退を目前にした58歳の時に株式市場が下落したとして、その時に十分な蓄えがないとしたら、引退の時期を延ばしてもっと働き、もっと蓄え、節約しないといけなくなるでしょう。

●誤解その3:引退後の資金は10年から20年もてばいい

この誤解に陥ると、引退資金が底をついてしまうことにもなりかねません。
米国の平均余命から見ると、65歳の夫婦の1人が85歳まで生きる確率は72%、95歳まで生きる確率はおよそ20%と言われています。ですから、25年から30年は維持できるような退職資金の計画をたてなければなりません。それには資産の成長と寿命を考慮する必要があります。

●誤解その4:正しく分散投資をするには1ダース以上のファンドが必要だ
分散投資は個別の資産クラスやセクターの下落によるインパクトを抑え、リスクを分散させるよい方法です。しかし、分散投資の誤解もここにあります。
株式ファンドであれ、バランス型ファンドであれ、市場全体をカバーするインデックスファンドは高度な分散化がなされています。分散投資されたファンドに投資すれば、必要以上に多くのファンドを保有する必要はありません。
●誤解その5:退職する時には資産を株式市場から引き上げるべきだ

この誤解は退職資金を維持するうえでのリスクになります。完全に株式から債券に資金を移動してしまうと、インフレの影響で実質的なリターンが目減りする可能性があります。ポートフォリオから潜在的な成長の可能性を奪うからです。

つまり、引退後の資金であっても、適切な分散投資が鍵となるのです。

豊かな老後を送っている人の3つのお金の習慣とは?(関連コンテンツはこちら)
http://www.vanguardjapan.co.jp/vanguardjapan/investing/columns/columns_home.cfm?obj_uuid=763D1FC4-19D1-A7E3-A5A1-32A975217ED5

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