世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
毎年定期健診を行うように、年に1度はポートフォリオの見直しを行うことが必要です。市場環境の変化を受けて、株式、債券、短期金融商品などの資産の配分比率が目標から逸れている場合があります。「リバランス」はポートフォリオの配分比率を、ご自身のリスク耐性、投資予定期間、投資目標に基づいた適切な資産配分に修正することです。
ここ数年のような変動の大きな市場環境下では、リバランスが重要になります。例えば、目標とする資産配分比率が全体のポートフォリオの株式60%、債券40%だったとして、2009年からの株式市場の回復傾向によって、株式の保有比率が70%に引き上がっているかもしれません。株価が上がるのは良いことに見えますが、株式の保有比率が高すぎると株式市場が突然下落した場合は大きな損失を被るかもしれないというリスクもあります。
多くの投資家は、運用成績が好調で配分比率が高くなった資産を売却し、配分比率が少なくなった資産を買い増すことにためらいがあります。ここ数年は市場が極端に不安定だったため、投資家の多くは株式を買うことに対して非常に慎重でした。リバランスの重要性を知りつつも、株式を買い増すことに疑問をもった投資家も多かったはずです。投資家の中には目標の資産配分を捨てて、全ての資産を債券や短期金融商品に移した人もいました。しかし、株式市場が回復し始めた時、株式に投資していなかった投資家は潜在的なリターンを逃す結果となりました。もちろん、リバランスは利益を得るのが目的ではありません。最も重要なことは、リバランスをすることで、適切な資産配分を保ち、リスクを抑えるということです。
リバランスはどれくらいの頻度で行うべきなのでしょうか?目安としては、年に1回から2回の見直しが望ましいでしょう。そして、資産配分が目標の比率から5%以上逸れていた場合にリバランスを行ってください。頻繁すぎるリバランスは、コストがかさむとともに、市場の動きを追いかけて投資目標を見失いかねません。
市場には常に不確実性とリスクが存在しています。目標とした資産配分へ戻す「リバランス」は、ポートフォリオのリスクを投資家の許容範囲に戻し、長期的な投資目標の達成に導いてくれるでしょう。
それでもリバランスは大切です(関連コンテンツはこちら)
http://www.vanguardjapan.co.jp/vanguardjapan/investing/columns/columns_home.cfm?obj_uuid=A42070C9-19B9-F74F-135B-96DA47E4479E
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