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新興国と世界経済の今 バンガードETFで世界の未来に投資する
目まぐるしく変わるマーケットや、日々流れ込むニュースを前に、個人投資家はどのように投資と向き合い、資産形成に取り組んだら良いのでしょうか?世界経済の今を知り、長期的な視点を持って投資に取り組むために、新興国や世界経済の第一人者であるBRICs経済研究所 所長の門倉貴史先生をお招きし、バンガード・インベストメンツ・ジャパン セールス・マーケティング部 マーケティング・PR部長の金野真弓氏と、マネックス証券 米国株推進担当の宮本祐一と西尾貴仁の4名で座談会を行いました。新興国や世界経済の今と今後の見通し、そしてマネックス証券で人気を集めるバンガードETFについて語り合い、さらに「ホンマでっか!?」なお話も伺いました。(座談会実施日 2016年2月12日)
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宮本:2016年1月29日に日本銀行が導入を決めたマイナス金利の影響なども加わり、マーケットが大変荒れています。このような時は、どのようにマーケットと向き合うのが良いのでしょうか?

門倉先生:マーケットが大きく変動しているときこそ、いつも以上に冷静になる必要があります。私の場合は愛犬のハチ丸やナナコと遊ぶことで、冷静さを取り戻しています。ハチ丸とナナコは心穏やかに、常に平常心でいることの大切さを気づかせてくれる家族の一員です。

金野氏:犬は本当に大切な家族ですよね。うちもゆりこさんというプードルを飼っているのですが、早く会いたくて思わず走って家に帰ってしまいます。

宮本:うちのポロ吉は友達犬も多いし、性格が優しくて、家で癒されています。

西尾:今日は門倉先生にマーケットの話を伺うために座談会にお越しいただいているので、愛犬談義はこれくらいにしましょうか(笑)。
荒れたマーケットと言えば、新興国が気になります。マネックス証券の米国籍ETF預かり資産残高第2位(2016年3月15日現在)が、21か国の新興国株で構成されている「バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」です。新興国の状況について気になっている人が多いかと思いますので、まずは短期的な見通しをお聞かせください。

門倉先生:主要な新興国は、一言でいえば、景気の減速傾向が明確になっているというイメージです。特に、中国経済の減速が顕著ですね。2015年1年間の成長率は6.9%と政府目標に及びませんでしたし、2016年も成長率が減速するとの見方が大勢を占めています。ただ、個人的には中国経済がこのまま失速するとは思えません。中国のGDP(国内総生産)は、すでに日本を抜き去り、米国に次いで世界第2位と経済規模が大きくなっているので、成長率が少しずつ鈍化していくのは自然の流れです。個人的には、あれだけ経済規模の大きな国が5%、6%成長していること自体すごいことだと思います。景気対策として、これまで公共投資の大型プロジェクトの認可や利下げなど金融緩和政策が行われていますが、輸出の低迷が長引くようであれば、通貨人民元を切り下げてくることも考えられます。これから半年ぐらいの間に今までの景気対策の効果が浸透して、景気循環としてみれば、今年の半ばぐらいに景気が底打ちすると見ています。

宮本:インドやブラジル、ロシアについてはどうでしょうか。

門倉先生:インドは、中国と同様、原油の純輸入国ですので、最近の原油価格の下落はインド経済にはプラスに作用しています。物価が落ち着いているので、中央銀行が景気に配慮した金融緩和政策を実施しやすくなっており、実際に2015年から利下げを繰り返して景気を刺激しています。一方、ブラジルとロシアは資源国なので、最近の資源価格下落の影響を強く受けています。

ブラジルは今年の夏季オリンピック・パラリンピックの開催国ですが、経済的に厳しい状況下での開催となるため、オリンピック・パラリンピックの経済効果はあまり期待できないかもしれません。ロシア経済も厳しい状況ですが、98年に経験した通貨危機のようなことは起こらないと思います。その理由として、通貨危機以降、資源価格が上昇したことでかなりの外貨準備が蓄積されていることが挙げられます。仮に、投機筋に通貨ルーブルが売り浴びせられたとしても、中央銀行が外国為替市場に介入することで、通貨価値を防衛することはできると思っています。

金野氏:VWOの上位構成国に台湾や南アフリカがありますが、これらの国々の状況はいかがでしょうか?

バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)上位構成国 (2016年2月29日時点)
順位 国名 構成比率
1 中国 27.3%
2 台湾 15.9%
3 インド 12.0%
4 南アフリカ 8.1%
5 ブラジル 6.7%
6 メキシコ 5.5%
7 マレーシア 4.6%
8 ロシア 4.3%
9 インドネシア 3.0%
10 タイ 3.0%

門倉先生:台湾は今年初めの選挙で政権が変わり、今後は中国離れが進んでいくとみられますが、前政権が貿易・投資の両面で中国との関係を強化していましたので、短期的には中国経済の影響を受けやすいでしょう。南アフリカの通貨ランドはフラジャイル・ファイブ(脆弱な5通貨)のひとつで、対円、対ドルで急落しています。南アフリカの経常収支が慢性的に赤字ということもあり、アメリカが将来利上げをしていく過程で、リスクの高い投資先とみられているランドは売り込まれやすくなると思います。

西尾:メキシコはマーケット的にそれほど崩れていないように見受けられますが。

門倉先生:メキシコは貿易・投資面でアメリカ経済との関係が強く、これまでのアメリカ経済の順調な回復を受けて好景気となっており、失業率も低下しています。今後についてもアメリカ経済が大きく崩れることがない限り、メキシコの景気が後退することはないと思います。

西尾:マレーシアやインドネシア、タイについてはどうでしょうか?

門倉先生:東南アジア諸国の景気は、世界経済の中では比較的良い状態で、特に内需が好調です。購買力を持った中産階級が台頭し消費が大きく伸びています。また、ASEAN各国で、東西回廊や南北回廊など、国境をまたいだ広域的なインフラ整備が進められているので、投資も高い伸びになっています。消費や投資といった内需が好調なので、海外経済の動向に左右されやすい輸出に頼らずとも、安定した経済成長を達成しやすい環境になっています。

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バンガードのマーケティング担当者が動画で解説!VWOとVTの魅力とは?



バンガード・インベストメンツ・ジャパン セールス・マーケティング部 マーケティング・PR部長 金野真弓氏
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視聴時間:25分28秒
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