
人生100年時代を迎えるにあたり、避けて通れなくなっているのが、親の介護の問題です。筆者は、長年にわたり仕事、子育て、介護(遠距離介護4年・在宅介護8年)の「トリプルワーク」を経験した中で、世に言われる「完璧な介護」という理想論から「自滅せず親も家族も幸せになる介護」へと発想の視点を変え、現代人のための介護思考法を見出しました。その興味深い内容を、4回にわたってその内容をお届けします。今回は初回、第2回のコラムをまとめてお届けします。
筆者紹介
渋澤 和世
在宅介護エキスパート協会代表
親の介護をきっかけに、社会福祉士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得。2人の子どもに恵まれるも、両親が同時期に脳血管障害、認知症、骨折、肺炎で入院を繰り返す。長年にわたり仕事・子育て・介護のトリプルワークを経験。その経験を生かし、新聞やWebメディアでの執筆も多数。著書『親が倒れたら、まず読む本』(プレジデント社)は家族の入院・介護に取り掛かる方のバイブルとなっている。