【AIレポート1月】新興国市場に陰りのサイン

マネックス証券は、株式会社Good Moneygerによる人工知能(AI)を活用し作成した月次レポートを2017年4月より提供しています。

AI(人工知能)を用いてマーケットを分析し、世界主要地域の見通しを視覚化し分かりやすく把握できるレポートを提供します。世界の景況感を天気予報形式で表現し、それぞれの地域の景況感を偏差値で算出した上でアセットクラス(株式・債券・REIT)への投資スタンスを「◎・○・△」の3段階でスコアリングします。

株式会社Good Moneyger(グッドマネージャー) 

Good Moneyger A.I.インデックスは前月とほぼ横ばいだが、やや下落基調となっている。
世界の景気は良い。株式相場も高値で推移している。但しAIの分析では、特に新興国市場に陰りのサインが見え始めている。蛇足であるが、1月の株式相場が良ければ年間を通して株式相場のパフォーマンスが良いという傾向がある。1月の様子を見てから2018年の投資戦略を考えるのが良いと考える。 

今後1ケ月の世界動向の天気予報マップ

降水確率は前月と変わらず。世界経済は力強さを維持。米国は景気拡大が100ヶ月を超え、戦後最長に近づいている。世界の相場は依然として高値圏で推移。原則として晴れの確率が高い。

天気図に付随する数値は「降水確率」。月初よりも月末の方が相場環境が良くなる確率が高ければ、降水確率は低下する。反対に、月初よりも月末の方が悪化する確率が高ければ、降水確率は上昇する。

Good Moneyger A.I. 合成インデックス(以下(GM AIインデックス))

GM AIインデックスは、米国、日本、新興国が下落。欧州はやや改善となった。

(%)AIインデックスの高値からの下落率

地域 地域偏差値 コメント
米国 58(0) GM A.I.インデックスは横ばい。
景気拡大期間は戦後最長に迫るが、金融引き締めも加速。2018年3月にも利上げ(2015年以降で6度目)が行われる可能性が高い。FRBのバランスシート縮小はスピードが加速する(100億ドル→200億ドル)ため、注意が必要。
日本 54(-1) GM A.I.インデックスは先月比で1ポイント下落。
景気は拡大しているが、相場の上昇が急で、麻生太郎財務相がコメントを出すほど。日銀の金融活動指標(ヒートマップ)で株価は過熱サインが点灯寸前となっていると見られ、金融政策の舵取りへの影響が注目される。
欧州 57(+1) GM A.I.インデックスは先月比プラス。
堅調な個人消費に加え、ここ1年は輸出、特に対中貿易が好調(2017年1-9月期の対中輸出は前年同期比で18.1%増)。
新興国 52(-1) GM A.I.インデックスは先月比で1ポイント下落。
原油価格が安定しているためスピードは緩やかであるが、2018年を迎え、新興国市場にやや陰りが見える。サウジアラビアとイランの対立をはじめ、中東情勢は緊迫している。地政学リスクにも考慮が必要。

括弧内は前月比

地域偏差値とは:GM A.I.インデックスを点数化して表現したデータで、高ければ景況感が良いことを示す。

Good Moneyger A.I. 合成インデックスとは:世界各国の主な経済指標および、株価指標、債券価格、長短金利、ボラティリティ等をAIを活用して合成した独自指標。

Good Moneyger A.I. によるアセットスコア一覧

(GM A.I.インデックスに基づいた景況感に合わせ、各資産のパフォーマンスを分析。)

今後1ケ月の世界の相場の「天気予報」は概ね晴れであり、原則として株式の好パフォーマンスが期待できるフェーズではある。但し、米国では金融引き締めが加速しており、株式相場へのブレーキが強まっていく展開となるとバリュエーションが高まっていることから、株価の調整にも注意。欧州株式が相対的に良いという見方は変わらないが、欧州もECBによる量的金融緩和の縮小(テーパリング)には注視する必要がある。日本株式は年初から上昇のスピードが速く、やや過熱感が見られる。押し目を待つ展開。新興国では、中国が融資抑制など規制を厳格化しており、景気はやや減速。少なくとも2018年1Qは、短期的な投資対象として中国株式はやや魅力に欠ける展開か。

  米国 欧州 日本 新興国
株式
債券 -
REIT - -

オススメ度合いを、◎、○、△にて表現(◎が良い)。-(ハイフン)表示は本分析の対象外。

天気予報が「晴れ」となる場合は、原則として景気が拡大している状況にあるため、株式などのリスクアセットのパフォーマンスが期待できると考えられる。天気予報が「曇り」となるような場合、その後景気拡大が見込まれるか、景気減退が見込まれるかによって、株やREITか、債券か、期待できるアセットクラスが異なる。天気予報が「雨」などの場合、A.I.インデックスの分析では、債券など相対的に低リスクアセットのパフォーマンスが安定する傾向にある。

本情報は2018年1月9日時点のデータを基に解析、作成したもので、今後1ケ月程度の見通しを記載。

新興国の対象地域は、MSCI エマージング・マーケット・インデックスの対象地域です。

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株式会社Good Moneyger
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