【AIレポート8月】世界景気は成熟へ。米国頼みは変わらず 

マネックス証券は、株式会社Good Moneygerによる人工知能(AI)を活用し作成した月次レポートを2017年4月より提供しています。

AI(人工知能)を用いてマーケットを分析し、世界主要地域の見通しを視覚化し分かりやすく把握できるレポートを提供します。世界の景況感を天気予報形式で表現し、それぞれの地域の景況感を偏差値で算出した上でアセットクラス(株式・債券・REIT)への投資スタンスを「◎・○・△」の3段階でスコアリングします。

株式会社Good Moneyger(グッドマネージャー) 

Good Moneyger A.I.インデックスは、欧州、日本、新興国の悪化が一旦停止。米国に景気鈍化の兆候が見える。ただ、現在の世界経済は米国が牽引する状況は変わらない。世界的に景気拡大は鈍化しており、米国に続く成長国は少ない。 

今後1ケ月の世界動向の天気予報マップ

降水確率の見通しは、前月と変わらず。

天気図に付随する数値は「降水確率」。月初よりも月末の方が相場環境が良くなる確率が高ければ、降水確率は低下する。反対に、月初よりも月末の方が悪化する確率が高ければ、降水確率は上昇する。

Good Moneyger A.I. 合成インデックス(以下(GM AIインデックス))

GM AIインデックスは、米国が若干の下落を見せ、欧州、日本、新興国は持ち直し。

(%)AIインデックスの高値からの下落率

地域 地域偏差値 コメント
米国 58(-2) GM A.I.インデックスは2ポイントマイナス。経済は底堅いが、景気拡大が鈍化していること、中国をはじめとする貿易戦争懸念が一層高まっていること、金融引締が進んでいることから、アップサイド要因は乏しい。
日本 53(+2) GM A.I.インデックスは2ポイントプラスだが、景気は強弱混ざり足踏み状態。賃金は上昇しつつも消費が増えない。企業は「在庫積み増し局面」から「在庫積み上がり局面」に移行。電子部品・デバイスの在庫(特に半導体、パソコン、ビデオカメラ等)の積み上がりが続いているなど、気がかりなデータが増えている。
欧州 55(+1) GM A.I.インデックスは1ポイントプラスでやや持ち直し。米国と、自動車を除く工業製品に関して「関税および非関税障壁なし」を目指す貿易協定を協議することで合意。協議中は制裁関税を控えることも合意されたことで、一旦貿易戦争は歯止めがかかった。
新興国 52(+2) GM A.I.インデックスは2ポイントプラス。新興国経済は先月と大きく変わらず悪材料が増えつつあるが、資源価格の上昇に伴い、ブラジル相場が下落局面から一時値を戻すなど、やや持ち直す展開。

括弧内は前月比

地域偏差値とは:GM A.I.インデックスを点数化して表現したデータで、高ければ景況感が良いことを示す。

Good Moneyger A.I. 合成インデックスとは:世界各国の主な経済指標および、株価指標、債券価格、長短金利、ボラティリティ等をAIを活用して合成した独自指標。

Good Moneyger A.I. によるアセットスコア一覧

(GM A.I.インデックスに基づいた景況感に合わせ、各資産のパフォーマンスを分析。)

今後1ケ月の世界の相場の「天気予報」は概ね晴れであり、原則として株式およびREITの好パフォーマンスが期待できるフェーズ。但し、株式相場はこれまで好パフォーマンスが続いていたため、ここから一段の高値を期待することは難しい側面がある。引き続き米国発端の貿易戦争の懸念が高まっていること、米国以外の国で今後の力強い景気拡大が見込まれる国が少ないことから、景気は成熟しつつあると考えられる。
また、米国の利上げに伴い、安全資産の利回りが復活することから、リスク資産からの資金回避・安全資産への資金回帰が進み始めている。

  米国 欧州 日本 新興国
株式
債券 -
REIT - -

オススメ度合いを、◎、○、△にて表現(◎が良い)。-(ハイフン)表示は本分析の対象外。

天気予報が「晴れ」となる場合は、原則として景気が拡大している状況にあるため、株式などのリスクアセットのパフォーマンスが期待できると考えられる。天気予報が「曇り」となるような場合、その後景気拡大が見込まれるか、景気減退が見込まれるかによって、株やREITか、債券か、期待できるアセットクラスが異なる。天気予報が「雨」などの場合、A.I.インデックスの分析では、債券など相対的に低リスクアセットのパフォーマンスが安定する傾向にある。

本情報は2018年8月7日時点のデータを基に解析、作成したもので、今後1ケ月程度の見通しを記載。

新興国の対象地域は、MSCI エマージング・マーケット・インデックスの対象地域です。

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