【AIレポート11月】世界の相場は一進一退

マネックス証券は、株式会社Good Moneygerによる人工知能(AI)を活用し作成した月次レポートを2017年4月より提供しています。

AI(人工知能)を用いてマーケットを分析し、世界主要地域の見通しを視覚化し分かりやすく把握できるレポートを提供します。世界の景況感を天気予報形式で表現し、それぞれの地域の景況感を偏差値で算出した上でアセットクラス(株式・債券・REIT)への投資スタンスを「◎・○・△」の3段階でスコアリングします。

株式会社Good Moneyger(グッドマネージャー) 

Good Moneyger A.I.インデックスは、欧州は悪化。日本はほぼ横ばい、新興国は一旦の持ち直し、米国は若干の改善となった。世界的に良くないニュースが続いているが、米国の景気は力強いことが救い。10月に起きた株価の急落はひとまず落ち着きを取り戻している。

今後1ケ月の世界動向の天気予報マップ

降水確率の見通しは、前月と変わらず。

天気図に付随する数値は「降水確率」。月初よりも月末の方が相場環境が良くなる確率が高ければ、降水確率は低下する。反対に、月初よりも月末の方が悪化する確率が高ければ、降水確率は上昇する。

Good Moneyger A.I. 合成インデックス(以下(GM AIインデックス))

GM AIインデックスは、米国、新興国で改善。日本はほぼ横ばい。欧州は若干の下落となっている。

(%)AIインデックスの高値からの下落率

地域 地域偏差値 コメント
米国 59(+1) GM A.I.インデックスは1ポイント改善。10月の相場下落からひとまず落ち着きを取り戻す。経済は底堅いが、成長性が期待され、これまで買われてきたハイテク株式や、米国金利および景気動向に敏感な中小型株は軟調。2018年12月にFRBによる利上げがほぼ確実視されている中で、どこまで株式相場が持ちこたえられるか、という展開。
日本 55(±0) GM A.I.インデックスはほぼ横ばい。景気は足踏み状態だが、米中の貿易戦争や消費増税など、マイナス要因は多い。賃金や物価上昇も鈍い。日銀の金融政策決定会合で、金融政策は現状維持とされた。
欧州 55(-1) GM A.I.インデックスは1ポイント下落。景気回復ペースが減速傾向にある。ECBの金融政策は変更がなかったが、景気回復が鈍化している点は気がかり。メルケル首相がCDUの党首の退任を表明。首相も2021年までの任期を全うした後、政治から身を引くとの意向を表明。ポスト・メルケルの政策に注目。
新興国 55(+3) GM A.I.インデックスは3ポイント改善。基本的にネガティブな要因が多いが、一時的に持ち直す兆しを見せている。但し、年初からの下落基調を覆すほどの力強さはまだ見られない。中国の景気減速懸念から中国の株式相場は下落傾向。アジア株も下落基調を辿り大幅下落。他方、ブラジルは大統領選後に相場が一時持ち直している。

括弧内は前月比

地域偏差値とは:GM A.I.インデックスを点数化して表現したデータで、高ければ景況感が良いことを示す。

Good Moneyger A.I. 合成インデックスとは:世界各国の主な経済指標および、株価指標、債券価格、長短金利、ボラティリティ等をAIを活用して合成した独自指標。

Good Moneyger A.I. によるアセットスコア一覧

(GM A.I.インデックスに基づいた景況感に合わせ、各資産のパフォーマンスを分析。)

今後1ケ月の世界の相場の「天気予報」は概ね晴れであり、原則として株式およびREITの好パフォーマンスが期待できるフェーズ。但し、貿易摩擦、サウジアラビア問題、メルケル首相の退任など、気になるニュースが続いており、市場の懸念が大きくなればリスクオフの動きが起きやすい状況。堅調な景気を背景に、12月のFOMCで米FRBの利上げが確実視されている。米国の長期金利が依然として上昇基調にある点は気がかり。金利上昇が本格化すると、株式やREITは下落局面に入る可能性が高いため、投資方針をある程度決めておく必要がある。金利が上昇すると債券価格は一時的に下落する可能性があるが、高い金利は債券など安全資産の利回りが復活するため、投資マネーが流入し、中期的には債券価格の上昇、安定化が想定される。

  米国 欧州 日本 新興国
株式
債券 -
REIT - -

オススメ度合いを、◎、○、△にて表現(◎が良い)。-(ハイフン)表示は本分析の対象外。

天気予報が「晴れ」となる場合は、原則として景気が拡大している状況にあるため、株式などのリスクアセットのパフォーマンスが期待できると考えられる。天気予報が「曇り」となるような場合、その後景気拡大が見込まれるか、景気減退が見込まれるかによって、株やREITか、債券か、期待できるアセットクラスが異なる。天気予報が「雨」などの場合、A.I.インデックスの分析では、債券など相対的に低リスクアセットのパフォーマンスが安定する傾向にある。

本情報は2018年11月9日時点のデータを基に解析、作成したもので、今後1ケ月程度の見通しを記載。

新興国の対象地域は、MSCI エマージング・マーケット・インデックスの対象地域です。

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