1. 市況レポート

DeepMacro FXストラテジー

チーフ・ストラテジスト 広木 隆が、米国のリサーチ会社DeepMacro社の通貨モデルに基づき、為替の見通しをお伝えします。

広木 隆が投資戦略の考え方となる礎を執筆しているコラム広木隆の「新潮流」はこちらでお読みいただけます。

広木 隆 プロフィール Twitter(@TakashiHiroki)

DeepMacro FX-1 英ポンドのロングを削減した分、ドルのネット・ロングを拡大 他の通貨はほぼ変更なし

表の見方について広木が動画(約12分)で解説しています。

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PORTFOLIO OVERVIEW(13 Nov 2017)

今週のFX-1はドルのネット・ロングを拡大させた(3.9%→10.5%)。変更の主な理由は米国の経済成長が相対的に改善したからである。それとは別に、ドルは依然として割高である。FEDの政策が他の国に先駆けて正常化に向かっているとしても - そしてそれが市場が注目するテーマであり続けるとしても - ドルは安くない。なぜならそれはすでに2014年からやってきた材料だからだ。

今週の変更点は英ポンドのロングを11.5%から5.5%に削減したことである。これでドルのネット・ロングが増加した理由のほとんどを説明できる。すなわち、残りの通貨のポジション/ウェイトにはほとんど変化がない。

英国経済の状況は、他の国対比、若干の強めから、若干の弱めにシフトした。貿易と製造業のデータは(ポンド安効果もあって)改善したが、不動産の弱含みが経済成長を鈍くしている。

ショートしているコモディティ通貨(カナダドル、豪ドル、NZドル)のパフォーマンスはこの1週間、若干のネガティブだった。おそらくサウジアラビアを中心とする中東情勢の不透明化が理由だろう。コモディティ価格はモデルのインプットに使われており、もしコモディティの高値が続くならコモディティ通貨諸国の成長に寄与する。しかし、現時点ではコモディティ通貨の国の経済成長は全般に弱く、そして通貨は割高である。原油価格の上昇は、そうした悪材料を相殺できるほどではない。よって政治的理由による原油上昇によるプラス寄与は長続きしないと考える。

DeepMacro

DeepMacro社は、ビッグデータ技術を利用して、自動的かつリアルタイムにグローバルなマクロ経済を観察・分析し、これを基にマーケットの分析を行う米国のリサーチ会社です。詳しくは、こちらをご覧ください。

DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルの説明

概要

DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルは、DeepMacro 社のグローバル・マクロ・システムに基づき、G10通貨についてシステマティックなポートフォリオ戦略を提供するものです。通貨の変動を説明する様々な要因を捉え、DeepMacro 社のリサーチ・システムの膨大なデータを、流動性が高く割安なポートフォリオに変換します。

キーファクター:

成長要因:

強い景気サイクルにある通貨を買い、弱い景気サイクルにある通貨を売ります。この判断は別のモデル体系であるDeepMacro 社の「Growth Factor」に基づきます。「Growth Factor」は主要国のビッグデータを含む経済成長に関するリアルタイム・インディケーターです。

キャリー:

高いキャリーの通貨を買い、低いキャリーの通貨を売ります。しかし、高キャリーは高リスクでもあります。したがって、リスクに見合うだけのキャリーが得られる場合のみ、このファクターによる投資判断を行います。

バリュエーション:

割安な通貨を買い、割高な通貨を売ります。経済理論では、高い生産性の伸び、高い輸出価格、大きな経常黒字の通貨は高くなることが示されています。このモデルのバリュエーション・ファクターはこれらの要因にもとづき割高・割安の判断をおこないます。

グローバル・リスク:

投資家のリスク回避姿勢が強まった時には、いわゆる「セイフ・ヘイブン(安全な寄港地)」通貨を買います。DeepMacro社では金融市場の価格に基づいて市場のリスク選好度を見積もっており、「グローバル・リスク・インディケーター(GRI)」を算出しています。GRIが点灯した場合、モデルは日本円、スイスフラン、米ドルなどへの買いを指示します。

ポジション調整:

モデルは対米ドルで9通貨のポジションを表示します。モデルは各通貨への集中度制限などリスク管理のルールを適用し、最適化を行った結果としてポートフォリオを構築します。

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