広木隆のMarket Talk

広木隆のMarket Talkの動画をサマライズしたものを週次でお届けします。

広木 隆が投資戦略の考え方となる礎を執筆しているコラム広木隆の「新潮流」はこちらでお読みいただけます。

広木 隆 プロフィール Twitter(@TakashiHiroki)

日本株の調整局面はいつまで続くのか

このコーナーでは毎週原則木曜日に実施しているMarket Talk(動画セミナー)のサマリをお届けします。

このコーナーでは毎週原則木曜日に実施しているMarket Talk(動画セミナー)のサマリをお届けします。

2018年2月8日(木)Market TalkのSummary

日経平均はテクニカル的にみると調整が長引く可能性が高まったということか?また、日柄調整は何週間かかるのか?

早晩下げ止まると思うが、戻りにはしばらく時間がかかるのではないか。価格の調整は早いが玉の調整には時間がかかる。価格の調整スピードは「上げ100日下げ3日」というとおり、下がるときはものすごいスピードで下がるが、それゆえに売り遅れている人がたくさんいる。いったんマーケットが大きく崩れると元に戻るには時間がかかる。もう1回2番底を探りにいう展開も考えておいた方がよい。
では戻るにはどのくらいかかるのか。例えば2013年5月のバーナンキショックのときも1000円幅で急落したが、その後5月の高値まで戻るのに半年ぐらいかかっている。しかし今回は戻るのにそこまではかからないのではないか、1ヶ月ほどで戻るのではと考える。年度末の25,000円には届かないかもしれないが、年度内に年初につけた水準23,000円後半から24,000円は取り戻せると思う。
今回の米国株急落のきっかけとして、一般的な解説では、1月の雇用統計で時間あたりの賃金が予想より上昇して、それを受けて金利が上がり株が崩れた、と言われている。しかし、週の賃金でみるとマーケットの予想どおりの数字で全然伸びていない。なぜ時給だけ予想より上昇したのか。それは寒波の影響により労働時間が短縮されたという特殊要因のためと考えられる。労働時間が減ったので時間あたりの賃金が上がっただけということだ。3月に発表される2月の雇用統計でこの1月のイレギュラー分が剥落し、元に戻ると考えられる。結果、今回の急落の原因であるといわれる平均時給の上昇を受けた金利上昇については、3月に賃金の伸びが一段と加速していないことが確認されれば落ち着いてくるであろう。そこで株も戻すのではないか。また今後これらの雇用統計やインフレ指標などでインフレが加速している兆候が確認されなければ、3月利上げ説もトーンダウンするだろう。そうなってくればマーケットは落ち着いてくる。
ファンダメンタルズでは、米国企業、日本企業ともに大変業績が良い。日経平均のEPSは1600円近くまで上がってきている。そうなるとざっくりPER15倍としてこの業績ならば1600円×15倍=24000円はいくのではないか。大きな下げの後で米国がいったん下げ止まったとなれば、好業績の銘柄に買いが集まる。すぐに急反発することはないと思うが、米国の利上げが急がれない、したがって長期金利の上昇スピードが緩くなることを受ければ米国株も戻すであろうし、日本株も年度内にはそれを受けて好業績に見合った水準に戻ってくるであろう。

今が押し目買いの好機ということか

現在日経平均のEPSは1600円近くまで上がってきている。そうすると今のPERで13倍台。しかも1標準偏差を下回っている。過去5年間のアベノミクス始まって以来のPERの平均は15.5倍、1標準偏差が1.6なので、13.8、13.9あたりが平均マイナス1シグマだが、それを下回っているレベルまでバリュエーションが下がっている。なので収益対比の株価という意味では、株価は非常に割安なので仕込み時だと思う。

今海外勢が日本株を売却しドル円を買っているとしたら、株売りが収まればドル円も下落すると思われますか?

今まではそういう相関があったが、最近は為替離れをしており、それほどきれいな相関はなくなっているので、「株売りが収まればドル円も下落」のようにはならないと思う。

【お知らせ】「メールマガジン新潮流」(ご登録は無料です。)

チーフ・ストラテジスト広木 隆の<今週の相場展望>とコラム「新潮流」とチーフ・アナリスト大槻 奈那が金融市場でのさまざまな出来事を女性目線で発信する「アナリスト夜話」などを毎週原則月曜日に配信します。メールマガジンのご登録はこちらから

Market Talkオンデマンドを視聴する

過去のレポート


マネックスレポート一覧