広木隆のMarket Talk

広木隆のMarket Talkの動画をサマライズしたものを週次でお届けします。

広木 隆が投資戦略の考え方となる礎を執筆しているコラム広木隆の「新潮流」はこちらでお読みいただけます。

広木 隆 プロフィール Twitter(@TakashiHiroki)

日本株が上昇していくための条件は

このコーナーでは毎週原則木曜日に実施しているMarket Talk(動画セミナー)のサマリをお届けします。

2018年6月7日(木)Market TalkのSummary

現在のマーケットの動きについて

本日(7日)前引けの段階で日経平均は上昇しているが、これで23,000円台回復がみえてきたと言っていいだろう。5月21日に23,000円にワンタッチしたが、南欧不安で急落しザラバで22,000円を割り込む場面があった。ところがそこから急速にリカバリーして半値を取り戻したと思ったら、あっという間に全値戻しの雰囲気となった。結局1回23,000円台をつけて目標達成感があるところに南欧不安で急落する部分もあって - 何も起こらなくても調整モードだったと思っているが - あく抜けも早かったのではと思う。
そもそもマーケットには、今回の南欧不安のように株式投資をするうえで誰もが引き受けなければいけないリスク - システマティックリスク - がある。個別銘柄に起因するリスク - アンシステマティックリスク - は分散することができるが、システマティックリスクは逃げられないリスクなので、今回のような南欧不安でマーケットが動揺して下がってしまうのは仕方がないことではある。しかしこのリスクをとるからこそ、長期的にみて年間7~8%のリターンを享受することができるのが株式投資なので、マーケットリスクは享受し、個別銘柄を分散してリスクをできるだけ小さくする、というポートフォリオを組んで運用していくのがよいだろう。

米国の長短金利差が縮まっていますが、逆転するとリセッション入りのサインとなるのでしょうか?

景気が後退する結構前に逆転現象が起きたりするのであまりあてにならない。長短金利差が縮まったからといってすぐに景気後退になるかというとそうではなく、(景気後退の)2年前ぐらいからそのような状況になったりする。むしろ株の方がピークアウトすると景気後退となる。平均すると半年後だが、直近は実際に株が下がって景気後退するケースが圧倒的に多い。最近のアメリカの景気後退はバブルが起きて、そのバブルが崩壊して景気後退に陥るのが典型例だが、今バブル的な要素があるかというとあまりない。景気拡大が最終局面に入っているのは間違いない。だからこそ金利上昇も鈍いのだが、このままずるずると景気後退に陥るといった感じではないと思う。

この先、日本株が上昇していくための条件は何でしょうか?

シンプルに言って企業業績につきる。また為替が落ち着いていること(最近はあまり為替に左右されない環境だが)。あとはセンチメントで、日本の企業は稼ぐ力を回復して実際に利益が出るような体制になっているのでそれを見直していくこと。あとは政治の安定。アメリカの中間選挙や日本の自民党総裁選で波乱がないこと。

マザーズ市場や金融株についてもコメントしています。

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