ホーム > 最新情報 > コラム・レポート > コラム・レポート一覧 > トレードステーション利用術(57)営業利益の「進捗率」に注目

トレードステーション利用術(57)営業利益の「進捗率」に注目

2019.08.28

フィスコリサーチレポーターとして各種レポート執筆やセミナーイベントに登壇している馬渕磨理子氏が、トレードステーションの便利な利用方法やオリジナルの活用方法をお届けします。旬なテーマも盛り込まれ、日々のトレードや銘柄探しにも役立つ内容です。

●営業利益の「進捗率」に注目

企業が業績を上方修正すると、株価が急騰するケースがよくあります。その観点から、投資家のみなさんは「業績を上方修正しそうな銘柄」を先回りして探す傾向があります。

上方修正しそうな銘柄に先に投資しておくことで値幅を取ることができます。では、どうすればそのような銘柄を見つけられるのでしょうか?

その方法のひとつは、営業利益の「進捗率」に注目することです。

夏の決算発表も一巡しました。決算が通過したということで、営業利益の「進捗率」に注目して企業を分析してみましょう。(第1四半期を1Q、第2四半期を2Q、第3四半期を3Qと表記します。)

●通期予想に対しての「進捗率」に注目

例えば1Q決算の場合は、会社の通期業績予想における営業利益に対して25%以上進捗しているかがひとつの判断基準となります。同様に2Q決算(累計)では50%以上、3Qでは75%以上進捗しているかに注目していきます。

銘柄の見つけ方としては、例えばフィスコアプリのスクリーニング機能(無料)を利用した場合は、「営業利益 進捗率(%)」で以下のような条件でスクリーニングを行います。

・「通期に対して1Qの営業利益進捗率が30%以上の企業」

・「通期に対して1Q+2Qの営業利益進捗率が55%以上の企業」

その中から気になる銘柄について、トレードステーションのレーダースクリーンに登録すれば、株価の動きをチェックしやすいと思います。

●好進捗率関連銘柄

上記方法で探した銘柄の内いくつかをご紹介いたします。

アース製薬<4985> 【営業利益進捗率(2Q):308.4%】

同社は殺虫剤が主力ということもあり、2Q(12月決算企業なので4-6月)に利益が積み上がりやすい傾向があります。今期2Q時点では通期業績予想に対する営業利益進捗率は308.4%と好調で、前年同期比でも14.0%増の74.02億円となっています。

やまびこ<6250> 【営業利益進捗率(2Q):80.1%】

屋外作業機械メーカーで、農業用ドローンでヤマハ発動機<7272>と提携しています。一般産業用機械は国内好調で発電機の需要が増加し、今期2Q時点での営業利益は前年同期比23.6%増の52.09億円、通期業績予想に対する進捗率は80.1%となっています。

ウェルス・マネジメント<3772> 【営業利益進捗率(1Q):97.7%】

同社は、ホテルを投資対象とした不動産金融事業などを展開しています。今期1Q時点での営業利益は、通期業績予想28.00億円に対し27.36億円と進捗率が既に97.7%でしたので、業績上振れの期待が高まっています。

また、好進捗関連のスクリーニング分析をしているなかで、業績が黒字転換している銘柄を発見しましたのでこちらもご紹介いたします。

千代田化工建設<6366> ※東証:制度信用銘柄選定取消、新規買建停止、新規売建停止【営業利益進捗率(1Q):75.6%】

総合エンジニアリングの大手で、中東などの海外で石油・ガスプラントの実績が豊富です。米国LNG案件で発生した巨額損失により財務が毀損していましたが、筆頭株主の三菱商事の支援を受けて債務超過は解消へ向かっています。今期1Q時点の営業損益は通期業績75.6%の進捗率であるとともに、90.76億円の黒字に浮上しています(前年同期は33.76億円の赤字)。

●レーダースクリーンにて営業利益の「実績」「予想」表示を活用

レーダースクリーンでは営業利益の「実績」「予想」を表示することができます。例えば、アース製薬では、営業利益実績1,036、予想2,400と表示されます(単位は百万円)。これを利用すると、同社の「前期の営業利益が10.36億円であり、今期の通期予想が24.00億円」であるということが銘柄一覧表を見れば一目で分かります。今期の成長性を見る上で役立つツールですので、今回の好進捗率銘柄の分析と一緒に活用してみてください。

今回取り上げた銘柄以外にも、多くの好進捗率関連銘柄があります。マネックス証券のトレードステーションのワークスペースにてまとめていますのでぜひご覧ください。

 

馬渕磨理子さん作成ワークスペースをダウンロードいただけます!

馬渕さんがピックアップした銘柄を挿入したワークスペースをダウンロードいただけます。トレードステーションを利用されている方は、ダウンロードするだけですぐに分析が可能です。ぜひご利用ください。

※ワークスペースのご利用にあたっては、トレードステーションの最新版にアップデートを行ってください。

ではまた次回をお楽しみに。

馬渕磨理子さんプロフィール

認定テクニカルアナリスト(CMTA®)、公共政策修士
京都大学公共政策大学院で、法律、経済学、行政学、公共政策を学び、修士過程を修了。
現在は、法人の資産運用・管理を行い、そこで学んだ財務分析・経営分析を生かしフィスコリサーチレポーターとして、個別銘柄の分析を行っている。また、テクニカル分析をメインとした為替相場が得意である。
大学時代は、国際政治学を専攻し、ミス同志社を受賞している。
公式Twitter
公式ブログ

「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStationGroupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子氏の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

情報提供に関するご留意事項

本情報は、マネックス証券株式会社(以下「当社」といいます)が信頼できると考える情報源から提供されたものですが、当社はその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。本情報は有価証券やデリバティブ取引等の価値についての判断の基準を示す目的で提供したものではなく、有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。本情報に含まれる過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
本情報は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。
当社は本情報の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。なお、本情報は当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

一覧ページに戻る