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株式市場見通し(日本株)6/12

2020.06.12

来週(2020/6/15~6/19)の日経平均株価の予想レンジは21,000円-22,100円。東京株式市場は不安定な展開が予想される。配当金の再投資を通じた資金流入期待や日銀によるETF買いが心理的な下支え要因になるが、メジャーSQを通過し需給面に多少の変化が生じる可能性がある。

全米経済研究所(NBER)は「2020年2月に景気後退入りした」と発表。FOMC(連邦公開市場委員会)では低金利環境の長期化が示されたことで、景気早期回復に対する疑念につながっている。新型コロナ感染拡大の第2波への懸念も強く、投資家は一斉にリスク回避姿勢に傾く公算が大きい。

為替市場ではドルが売られ、ドル円は107円を割り込み、国際優良株を中心とした大型株は手掛けづらい。NY原油市場も1バレル=40ドルのフシに達したことで調整が予想され、米国株の短期的な波乱要素となる。アメリカの市民運動の行方も、コロナ感染者の推移や大統領選挙に影響を与えうる材料として世界の投資家が注視している。

主要な国内経済指標の発表では、5月貿易収支、5月訪日外客数(6/17)、5月首都圏マンション発売(6/18)などに注目。一方、海外では、中国5月鉱工業生産、中国5月小売売上高、中国5月都市部固定資産投資、米6月NY連銀景気指数(6/15)、米5月小売売上高、米5月鉱工業生産(6/16)、米6月フィラデルフィア連銀景気指数、米5月景気先行総合指数(6/18)など市場が注目する指標がたくさん控えている。

日経平均株価は過熱感を示すテクニカル指標を横目に上昇を続けてきたが、週後半から調整色を強める動きとなっている。RSI(9日)は過熱圏から6/11にピークアウト。10日移動平均線(22,630円 6/11)を下回って終えており、200日移動平均線(21,741円 同)前後に向けてスピード調整もあり得よう。200日移動平均線を下回れば、21,000円の心理的フシまで下落余地は拡大する。さらには、75日移動平均線(20,147円 同)~19980円処なども重要な下値メドの水準となる。

一方、値幅調整・日柄調整一巡後は上昇に向かう公算が大きい。史上最高値を更新したナスダックが再び上昇をけん引する展開が想定される。当面の上値のフシは、2/25の急落で形成したマド埋めの23,378円処、3/25高値から4/3安値までの下げ幅(1,918円)の3倍返しとなる23,400円処、昨年11月高値レベルの23,600円処となる。

5月は過去のもみ合い期間の平均値を示す、24カ月移動平均線や36カ月移動平均線まで戻した。6月に入ってからは、その2つが重なる21,800円付近の水準を上回り上値を伸ばしている。月末の終値で上回った状況を維持できれば一段高が期待できるが、月後半に下落に転じ終値で上回れないと、7月以降は調整のシナリオが浮上する。6月は年間では分岐点にもなりやすく、今月末の終値には注目したいところだ。

長期的な動きでみると、2003年安値と2008年~2009年の安値を二番底、18,000円処をネックラインとしたダブルボトムを形成している。年内は乱高下が続く可能性もあるが、足元までのV字波動の戻りは、長期ダブルボトムを形成したあとであるからこそ成せる動きであり、新しい上昇相場へ抜け出す最後の関門といえよう。

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