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株式市場見通し(日本株)6/26

2020.06.26

来週(2020/6/29~7/3)の日経平均株価の予想レンジは22,200円-23,000円。東京株式市場は神経質ながらも水準を切り上げる展開か。米国の多くの州で新型コロナウイルスの感染が再び拡大しており、投資家のリスクオンの姿勢はやや後退する可能性はある。IMF(国際通貨基金)による2020年の経済成長率の下方修正で景気早期回復への疑念が強くなっているが、週末7/2の米雇用統計発表までは経済回復への期待値は保たれそうだ。株主総会後や月替わりによる海外投資家の売買動向の変化なども相場を動かす要因になる。特に米国市場は7/3が独立記念日に伴う祝日となるため、三連休を前に変動率が高まる可能性も高く注目ポイントとなる。

一方、7月上旬は主なパッシブ型 ETFで分配金支払基準日を迎える。翌週には配当金捻出のためのキャッシュ作りの売り需要が7,200億円程度発生するとの見方もある。出来高低調で週前半から動意なく推移する場合、指数に及ぼす売りインパクトへの警戒が週後半の上値を抑える要因になるだろう。

今週はナバロ米大統領補佐官(通商担当)が「中国との通商協議は終わった」と発言したと伝わり、相場が一時荒れる場面があった。トランプ政権は欧州諸国に対して通商や防衛で圧力をかけており、中国に対しても今後圧力をかけることが考えられ、米中通商関係にまつわるヘッドラインなどにも注意が必要だ。

今週から再開したIPO(新規上場)は好調なスタートを切った。これまでのバイオ、テレワーク、5G関連などのテーマ株物色や材料株物色で投資資金の回転が効いており、個人のリスク許容度は高まっている。テーマ株の中からでもそろそろ選別は進みそうだが、4-6月期の決算発表(主に3月期本決算企業)がある7月後半ごろまでは値崩れは想定しづらい。また、「会社四季報」が発売された直後でもあり、好業績期待株が突如として動意づく場面もありそうだ。

国内経済指標の発表では、5月鉱工業生産(6/30)、6月日銀短観、6月新車販売台数(7/1)などが注目材料となる。日銀短観はコンセンサスの範囲内にとどまり市場の反応は限定的か。コンセンサスの予想は大企業製造業の業況判断DIがマイナス31、大企業非製造業の業況判断DIはマイナス20と、新型コロナウイルスの影響による経済活動の抑制を通じて、前回から悪化が見込まれている。

先行き業況判断DIは経済活動が再開されており、製造業・非製造業ともに改善を示す見込み。ただ、緊急事態宣言解除後も新型コロナウイルス第2波への懸念が強く、改善幅は小幅にとどまる公算が大きい。2020年度の設備投資計画は見直しが広がる可能性は高いが、前回から大きな変化はないとみられる。

海外の経済指標では、中国6月製造業PMI、米6月消費者信頼感指数(6/30)、米6月全米雇用リポート、米5月建設支出、米6月ISM製造業景気指数(7/1)、米6月雇用統計(7/2)などが景況感の認識において注目される。

日経平均株価は10日移動平均線(22,348円 6/25)付近を意識しながら、方向感に乏しい展開となっている。6/16に形成した強い陽線の上限でのもみ合い。引き続き、直近高値(23,185円)更新につながるか、直近高値からの二段下げパターンになるかが注目点となる。一方、200日移動平均線(21,831円 同)が上向きに変わり始めている点はポジティブ。順調であれば、10日移動平均線の上昇転換や、一目均衡表上では基準線が上昇するタイミングにも近い。RSI(9日)もボトムアウトから強弱の分岐水準である50%を6/24に上回っており、短期的には上昇にバイアスが傾きやすい環境とみられる。

当面の上値のフシは、2/25の急落で形成したマド埋めの23,378円処、3/25高値から4/3安値までの下げ幅の3倍返しとなる23,400円処、昨年11月高値レベルの23,600円処となる。6/9高値から6/15安値までの下げ幅の倍返し24,841円などにも注目。3/19安値から3/25高値までの上昇幅を6/15安値から同値幅上げた24,735円にも近く、年初来高値更新後の重要なフシとなる。

ただ、それらを達成する条件は、6月の終値が21,800円処を上回れるかどうかである。5月は過去のもみ合い期間の平均値を示す、24カ月線(21,782円 同)や36カ月線(21,772円 同)まで上昇し、6月はその2つが重なる21,800円処(12カ月線も含めると3つが同じ水準)の重要なフシを上回っている。21,800円処を月末の終値で上回った状況を維持できれば、早い時期に一段高のシナリオ。下回る場合は、日足ではダブルトップの形成から7月以降は調整のシナリオが浮上し、21,000円や20,000円の心理的フシまで下落余地は拡大する公算が大きい。

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