相場の上昇のみならず、下落局面でも市場の値動きより大きなリターンを狙うことができるブル・ベアファンド。
その特性上、投資初心者の方や長期の資産運用に向くものではありませんが、うまく活用することによって短期で大きな収益を狙うことが可能です。
ブル・ベアファンドとは
ブル・ベアファンドとは、株式指数などの一定の指数におおむね連動して、あらかじめ決められた倍率の値動きを目指すファンドです。
この倍率が、ブルファンドは2倍など正の数字、ベアファンドは-2倍など負の数字です。
(ブルファンドは指数が上昇した時、ベアファンドは指数が下落した時に基準価額が上昇します。)
ブル・ベアファンドは、活用することによって高いリターンが狙えるほか、相場の下落時でも収益を狙えるのが特徴です。
ブル・ベアファンドのメリット |
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ご注意
予想と逆方向に相場が動いた場合には大きな損失を被るリスクがあります。
豆知識
角を下から上に突き上げて攻撃するブル(雄牛)は「強気」の象徴。上昇相場を意味します。
逆にベア(熊)は上から爪を振り下ろすため「弱気」の象徴。下落相場を意味します。
マネックス証券取扱いの主なブル・ベアファンド
マネックス証券では、基準価額が対象となる市場等の値動きの-5倍~4.3倍程度の値動きを目指すファンドを取り扱っています。
値動きのイメージ
日々の基準価額の値動きが相場(株式市場)の概ね3倍程度変動するブル・ベアファンド(以下、「3倍ブルファンド」「3倍ベアファンド」といいます。)を例に、ブル・ベアファンドの値動きのイメージを見てみましょう。
上昇局面で有利にはたらくブルファンド
ブルファンドは、相場が一方向に上昇する局面において大きなリターンを狙うことができます。一方で下落局面においては、損失の幅が大きくなるため、注意が必要です。
3倍ブルファンド 相場上昇局面におけるイメージ
3倍ブルファンド 相場下落局面におけるイメージ
下落局面でもリターンが狙えるベアファンド
ベアファンドでは、相場の上昇局面には損失を被ることとなりますが、通常損失が発生する相場の下落局面において、リターンを狙うことができます。
3倍ベアファンド 相場下落局面におけるイメージ
3倍ベアファンド 相場上昇局面におけるイメージ
ブル・ベアファンドの注意点
倍率が高いファンドは、基準価額が大きく変動します
日々の相場の値動きに対する倍率が高いファンドは、大きなリターンを狙える可能性がありますが、一方で大きな損失を被る可能性もあります。
ご自身の資産状況・許容リスクに鑑み、お申込ください。
倍率ちょうどの変動となるわけではありません
ブルベアファンドの基準価額は、対象となる指数や相場に対して一定の倍率で変動することを目指して運用されますが、以下にあげる理由等により、一定の倍率「ちょうど」の値動きにはなりません。
- 株式市場の値動きと、利用する株価指数先物の値動きとの差
- 追加設定および解約に対応した株価指数先物取引の約定価格と終値の差
- 投資対象とする外国投資信託の売買・評価価額と各種指数等との差異
- 株価指数先物取引をロールオーバーする過程における、限月の異なる先物間の価格差の変動
- 信託報酬・監査費用・売買委託手数料・法定開示資料作成費用などの負担
- 株価指数先物の最低取引単位の影響
など
2日以上離れた日との比較で倍率どおりになるわけではありません
ブル・ベアファンドは、以下の例のように、日々の基準価額の値動きが対象となる指数・相場の値動きの目標倍率となることを目指して運用されるものです。
このため、2日以上離れた期間の比較においては、変化率は倍率どおりになりませんのでご注意ください。
(例)3倍ブル・3倍ベアの場合
基準日 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | ||
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価格 | 株式市場 | 10,000 | 10,300 | 10,500 | 11,000 |
3倍ブル | 10,000 | 10,900 | 11,535 | 13,183 | |
3倍ベア | 10,000 | 9,100 | 8,570 | 7,346 | |
前日比騰落率 | 株式市場 | +3.0% | +1.9% | +4.8% | |
3倍ブル | +9.0% | +5.8% | +14.3% | ||
3倍ベア | -9.0% | -5.8% | -14.3% | ||
基準日からの 変化率 |
株式市場 | +3.0% | +5.0% | +10.0% | |
3倍ブル | +9.0% | +15.3% | +31.8% | ||
3倍ベア | -9.0% | -14.3% | -26.5% |
運用の目標
もみ合い相場では、保有期間が長いほど基準価額が下落する傾向があります
ブル・ベアファンドの基準価額は、対象となる相場が上昇したり下落したりを繰り返すと、時間の経過とともに下落する特徴があります。
以下のイメージ図は、例として、株式市場が一定幅で上下を繰り返して元の価格にもどったケースを示しています。この場合の、株式市場の値動きの3倍変動するブル・ベアファンドの値動きをご覧ください。
(例)3倍ブル・3倍ベアの場合
ポイント
ブル・ベアファンドは、相場が一方向に動くときに活用するのが有効です。
当コンテンツは、ブル・ベアファンドの一般的な特徴を説明するものです。当コンテンツに掲載の各種グラフ・データは、簡潔に説明するために作成したサンプルであり、申込手数料や信託報酬等のコストを考慮しておらず、また実際の値動きを保証するものではありません。あくまで参考情報としてご覧ください。
レバレッジ型投資信託のご留意事項
- 基準価額の上昇率・下落率が、2営業日以上の期間の場合、同期間の原指数の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあるため、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
- レバレッジ型投資信託は、投資対象物や投資手法により、銘柄固有のリスクが存在する場合があります。例えば、原指数に連動させるため、基本的に先物取引を用いた運用を行っており、先物取引コストを負担しているほか、先物取引の期限(限月)を乗り換えることによる、価格変動リスクが生じます。