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レバレッジ型・インバース型ETF等の投資リスクについて

レバレッジ型・インバース型のETF及びETN(以下、「レバレッジ商品」といいます)は、通常のETF及びETNとは異なる特徴を持っています。以下では、レバレッジ商品に投資する際にご認識いただく必要がある点について解説いたします。

レバレッジ商品のご留意事項

上場有価証券等のうち、レバレッジ商品のお取引にあたっては、以下の点にご留意ください。

  • レバレッジ商品の価額の上昇率・下落率は、2営業日以上の期間の場合、同期間の株価指数、債券指数、REIT指数などの計算の基となる指数(以下、「原指数」といいます)の上昇率・下落率に一定の倍率を乗じたものとは通常一致せず、それが長期にわたり継続することにより、期待した投資成果が得られないおそれがあります。
  • 上記の理由から、レバレッジ商品は、中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  • レバレッジ商品は、投資対象物や投資手法により、銘柄固有のリスクが存在する場合があります。例えば、レバレッジ型ETF等は、原指数に連動させるため、基本的に先物取引を用いた運用を行っており、先物取引コストを負担しているほか、先物取引の期限(限月)を乗り換えることによる、価格変動リスクが生じます。

レバレッジ商品の投資リスク

  1. ① 原指数の変動により基準価額等が下落し、投資元本に損失が生じるおそれがあります。
  2. ② 原指数の2営業日以上の期間の上昇率・下落率は、同一期間の原指数の上昇率・下落率に倍数を乗じた値とは、通常は一致しません。原指数の動きによっては、その差が拡大する場合があります。

    詳細は「レバレッジ商品の値動き」をご確認ください。

  3. ③ 上記②の理由から、レバレッジ商品は中長期間的な投資の目的に適合しない場合があります。
  4. ④ 基準価額等と取引所の市場価格が一致せず、またそれが長期にわたって継続することにより、期待した投資成果が得られない可能性があります。
  5. ⑤ その他リスク
    • ロールオーバー(乗換)のリスク
      レバレッジ商品は、原指数に連動させるため、先物取引を用いた運用を行っています。
      このため、一般的にレバレッジ商品は先物取引に係るコストを負担しているほか、先物取引の期限(限月)を乗り換えることによる、価格変動リスクが生じるおそれがあります。

レバレッジ型・インバース型ETF等とは

レバレッジ商品は、原指数の日々の上昇率・下落率に一定の倍率(倍数が+(プラス)1を超えるものを「レバレッジ型」といい、-(マイナス)のもの(マイナス1倍以内のものを含みます)を「インバース型」といいます)を乗じた数値を対象指数とするものです。
例えば、日経平均株価の日々の値動きの2倍の値動きを目指すレバレッジETFは、日経平均が1%上昇した日には、2%の上昇になることを目指して運用されます。

レバレッジ商品の値動き

  • 原指数の 2営業日以上の期間の上昇率・下落率は、同一期間の原指数の上昇率・下落率に倍数(+2倍/-1倍/-2倍)を乗じた値とは、通常は一致しません。
  • 原指数の価格変動性(ボラティリティ)が大きくなればなるほど、また、投資期間が長くなればなるほど、その差は大きくなる傾向があります。

① 指数が1日目に「上昇」し、2日目に「上昇」する場合

指数:基準日から+50%。2倍のレバレッジ指数:基準日から+110%。

② 指数が1日目に「下落」し、2日目に「下落」する場合

指数:基準日から-40%。2倍のレバレッジ指数:基準日から-70%。

③ 指数が1日目に「上昇」し、2日目に「下落」する場合

指数:基準日から0%。2倍のレバレッジ指数:基準日から-10%。

④ 指数が1日目に「下落」し、2日目に「上昇」する場合

指数:基準日から0%。2倍のレバレッジ指数:基準日から-10%。
  1. (※1) 中長期の期間をとった場合、一般的に株価は③や④のように上下動を繰り返すことが多く、①や②のように一方向に上昇又は下落が続くケースは少ないと考えられます。
  2. (※2) 表は例示であり、特定の原指数・対象指数の動きを示すものではありません。実際のETF等の価格は、信託報酬等のコスト負担や先物市場の値動きにより、1日であったとしても「原指数の2倍」といった運用目標を達成できるとは限りません。

お取引にあたってのご留意事項

上記の理由から、レバレッジ商品は一般的に長期間の投資には向かず、比較的短期間の市況の値動きを捉えるための投資に向いている金融商品です。

ご参考

レバレッジ商品の概要や投資リスクについては、日本取引所グループのウェブサイトでもご確認いただけます。(日本取引所グループのウェブサイトに遷移いたします。)