不正アクセス等の被害に遭われたお客様に、心よりお見舞い申し上げます。

マネックス証券は、2025年5月2日に日本証券業協会より公表された「今般のインターネット取引サービスにおけるフィッシング詐欺等による証券口座への不正アクセス等による対応について（10社申し合わせ）」（以下、「証券会社申し合わせ」といいます。）に基づき、当社が「パスキー認証」の提供を開始するまでに当社のお客様が遭われた被害に関して、いくつかの当社約款等の定めに関わらず、お客様ごとの個別の事情に応じた被害補償を行う方針です。なお、当社の「パスキー認証」の提供開始以降の被害につきましては、当社約款等の定めに従い対応させていただきます。

被害補償については、被害に遭われたお客様に個別にご連絡させていただき、被害状況を十分に精査のうえ、当社の補償方針に基づいて決定いたします。そのため、既にお客様へのご連絡を開始しておりますが、被害補償には時間を要することをご理解いただけますと幸いです。

被害補償は、証券会社申し合わせに基づき、お客様ごとの個別の事情に応じて行います。一般にフィッシング詐欺等によるIDやパスワード等の窃取が確認されていること、当社が提供していた多要素認証の必須設定または任意設定の別を含む当社が提供する取引システムのセキュリティ水準等を勘案したうえで、対応いたします。そのため、被害補償について減額する場合や被害補償をできない場合があります。

なお、今般の被害に関して、ID、ログインパスワード、取引パスワード等の認証情報が、サイバー攻撃等により当社から漏洩した事実は確認されておりません。

これらの状況を勘案し、当社は被害補償としてお客様ごとの個別の事情に応じた金銭補償をさせていただく方針です。

当社はこれまでも、お客様が安心して資産をお預けいただき、安心してお取引できるよう、多要素認証の提供、ログイン通知、お客様情報の暗号化、取引パスワードの導入などのセキュリティ対策に取り組んでまいりました。

これらに加えて、2025年7月4日までに多要素認証の必須化を実施いたしましたが、2025年10月31日（予定）にフィッシングに耐性のある多要素認証である「パスキー認証」（FIDO2認証、Passkeys）の提供を開始いたします。お客様におかれましては、安心してお取引いただくため、「パスキー認証」をご利用いただきますようお願い申し上げます。

当社は、引き続きセキュリティ対策に取り組んでまいりますとともに、フィッシング事例の発信等を通じて、お客様への注意喚起を行っております。お客様におかれましては、安心してお取引いただくため、セキュリティ強化にご配慮いただきますよう重ねてお願い申し上げます。