若手社員の脱力系コラム。脳天気キャラのトホホな日常にあなたも失笑!?とりあえず毎回の「追伸」だけは必見。(毎営業日更新)
こんばんは。昨日は古本の話を書いたので、本日は最近読んだ本の話を。今回ご紹介するのは『アイヒマン調書 イスラエル警察尋問録音記録(ヨッヘン・フォン・ラング 岩波書店)』、ぼすみんです。
アイヒマンといえばナチス・ドイツでユダヤ人の大量虐殺、いわゆる「ホロコースト」で非常に重要な役割を担った、とされる人物。終戦後は偽名を使い逃亡、アルゼンチンに10年ほど潜伏するもイスラエルに捕らえられ、裁判の末、絞首刑。享年56歳、遺灰は海に撒かれたといいます。この本はイスラエル警察によるアイヒマンへの尋問を録音、書き起こしたもので、かなりのボリュームながらホント一気に読ませます。
悪の権化、冷酷非情の悪魔のように思われていたアイヒマンも、捕まえてみたらどこにでもいそうな、髪の薄くなった中年オヤジ。これには当のイスラエル警察も拍子抜けした様子。ホロコーストの中心的人物と目される割には、あまりに役職の低いアイヒマン。自らを「小役人」と言い、イスラエルの取調官にも「なぜあなたのような小物が?」とか言われてしまうアイヒマン。彼は猛烈サラリーマンよろしく、出世欲にかられて暴走してしまったのか?それとも上からの命令には絶対服従、自らの意思を押し殺して忠実に命令だけを実行する冷血マシーンと化していたのか?彼は稀代の殺人鬼なのか?はたまた上の人物に罪を押し付けられた、小さな一つの歯車なのか?
人とは何か?罪とは何か?組織とは何か?戦争とは何か?とにかく色々なことを考えさせられる、夏の青空の下ではあまり読みたくない一冊です。ハイ。
(追伸)
寝苦しい夜はこちらの読み物でもどうぞ。「銘柄分析・入門塾 第2回」。http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2010/news1008s.htm-----
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