マネックスメール 2006年8月7日(月)

1999年から発行しているマネックス証券の人気メルマガ「マネックスメール」を、ウェブ上で再読できます。

マネックスメール 2006年8月7日(月)

◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
 楽しい!学べる!得をする!
 マネックスメール<第1722号 2006年8月7日(月)夕方発行>
  http://www.monex.co.jp/
   <口座開設はこちら(無料)>
  http://www.monex.co.jp/AccountRegistration/0/guest/G300/acc/index.htm◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇マネックス証券株式会社◇◇◇◇◇◆◆◆

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     日経225先物をこれまでの10分の1単位で!
         「ミニ日経225」の取扱いを開始しました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  本日より、日経225先物がこれまでの10分の1単位でお取引可能となる  「ミニ日経225」の取扱いを開始しました。
  取引に必要な証拠金も約10分の1となりますので、より少ない資金で、  日経平均株価を対象にした株価指数先物取引へのご参加が可能です。
  ※ミニ日経225先物をお取引いただくためには、証券総合口座とは別に   先物・オプション口座のご開設が必要です。
   下記URLより詳細をご確認ください。

  http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6086.htm
≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.はじめてみよう!先物・オプション取引
 3.バンガード・海外投資事情
 4.「やさしいマネー講座」
 5.株式市場アウトルック
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
      【 〜ブックビルディングのお知らせ〜 】
★当社取り扱いの新規公開銘柄や既公開株式の売出・公募のお知らせです★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
メディカル・ケア・サービス (2494)、アルク (2496)
エノテカ(3049)

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
http://www.monex.co.jp/StockOrderConfirmation/0/kbodr/kb_bosy_meigara/ichiran/guest
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
先物主導で大幅安、引けにもまとまった売りが出て安値引け

日経平均            15,154.06 (▼345.12)
日経225先物         15,200 (▼300 )
TOPIX            1,540.12 (▼ 31.58)
単純平均             445.53 (▼ 9.32)
東証二部指数           4,111.81 (▼ 48.02)
日経ジャスダック平均       2,202.19 (▼ 17.48)
東証マザーズ指数         1,242.86 (▼ 46.95)
東証一部
値上がり銘柄数          125銘柄
値下がり銘柄数         1,534銘柄
変わらず             37銘柄
比較できず            0銘柄
騰落レシオ           77.20%  ▼ 11.06%
売買高            13億7232万株(概算)
売買代金        1兆7691億4900万円(概算)
時価総額          489兆6176億円(概算)
為替(15時)          114.55円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場がもたついたことや米FOMC(公開市場委員会)を控えて様子見気分が強いことから、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が大幅買い越しとなったにもかかわらず、もたついた展開となりました。寄り付きからしばらくは方向感なく15,500円前後で小動きとなり、15,500円を超えそうもないとの見方が強くなると上値の重い展開となりました。
 後場に入ってからは昼の市場外取引は大きな動きはなかったのですが先物へのまとまった売りが出て、一気に大きく値を下げる展開となりました。様子見気分が強く目先筋の動きが中心となっていただけに、ちょっとした仕掛け的な動きに一斉に売りが出たと言う感じです。その後も好業績銘柄には押し目買いも入るものの先物の売りによる裁定取引の解消売りに押されるような銘柄も多く、引けはまとまった売りが出て安値引けとなりました。

 特に売り材料があったわけではないのですが、小型銘柄も軟調な動きとなりました。ただ、先物の売りの影響は少なく、目先筋の手仕舞い売りに押される銘柄が散見されたものの、総じて底堅い動きとなり、東証マザーズ指数やヘラクレス指数は大きく下げたものの、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅安に留まりました。先物へのまとまった売り買いは方向感が出たから、と言うよりも方向感を出すためにまとまった売りがあった感じで、仕掛け的な動きが見事に追随売りを誘って動きが大きくなったようです。

 先物主導で大きく下げてしまいました。ここまで下げるとは思っていませんでしたが案外買い気が乏しい、という感じです。好業績を発表する銘柄が多いのですが、そういった材料はあまり重要視されずに目先的な需給ばかりを気にしているような感じです。割安感が強い銘柄も多く、下値を売り叩き難いのではないかと思いましたが、売買高を見ても非常に少なく、裁定取引の解消などの小口の売りで思ったよりも値を下げてしまうものが多いようです。

(投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・裁定売り(さいていうり)
 先物と現物などの理論的に同価格になり得るものなどの価格差を利用して利 益を得る取引のことを裁定取引という。裁定売りといえば、裁定取引のため に通常は相対的に割安となった先物を買い、割高となった現物株を売ること をいう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

---- お知らせ 清水洋介の著作 -------------------------------------
 DVD ローソク足と酒田五法 実践編(パンローリング社)
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=220&c=9784775961407
---------------------------------------------------------------------

◆個別銘柄◆ 

 インデックス売りで指数への影響の大きい銘柄が軟調

トヨタ (7203) 6,030円 ▼50 円 :100株単位
 第1四半期の連結業績が好調と伝わったこともあって、朝方から堅調となっ
ていましたが、利益確定売りなどもかさんで上値は重く、引けは小幅安となり
ました。

アドバンテ (6857) 10,370円 ▼530 円 :100株単位
 先週末の米国市場で半導体関連銘柄が下落したこともあって、朝方から売り
がかさみ、軟調となりました。

大日印 (7912) 1,790円 △10 円 
 パソコン用液晶パネルに下げ止まり感が出ていると報じられ、採算性の改善
を期待する買いが集まり、堅調となりました。

JAL (9205) 211円 ▼1 円 
 連結経常損益で赤字幅が前年同期比で縮小するなど、第1四半期の連結業績
が改善したことが伝わりましたが、市場の反応は鈍く、もたついた動きとなり
ました。

ヤマハ (7951) 2,415円 △45 円 :100株単位
 自社株買いへの思惑や第1四半期の連結業績が好調だったこともあり、朝方
から買いが集まって堅調となりました。

ファーストリテイ (9983) 9,380円 ▼240 円 :100株単位
 香港の大手カジュアル衣料専門店に買収を提案していることが伝わり、収益
拡大への期待もあって朝方は堅調でしたが、相場全体の流れに引きずられるよ
うに値を下げ、軟調となりました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測
であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は
予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的
として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的とした
ものではありません。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        市場動向を速報メールでチェック!!  
      ☆★ 「マーケットメール−引け後−」 ★☆    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  A:いつも平日は仕事で働いてるし、毎日の株式市場の動きをチェック
    する暇がないんだよねぇ。投資のチャンスを逃しちゃってるよ。

  B:それなら、「マーケットメール−引け後−」っていうメール
    サービスがおすすめだよ!前場と後場の終わりに株式市場の概況を
    携帯電話向けにメールで届けてくれるからね。ボクは、お昼のメール
    を見て、後場に注文を出したりもしてるよ。

  サンプル画面はこちら
  http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/pre/2981sample.htm
  ご登録はログイン後、「投資情報」の「プレミアムメール」から(無料)
  https://www.monex.co.jp/Etc/rn/guest/M1001/rightnow/rntomb.htm?gsvlet=Etc&msvlet=MoneyManagement&gurl=/guest/G1800/form/toshi_mail_confirm_g.htm&murl=/premiermail/jyotai/hyji?mop=M400
  ※ご登録には口座開設が必要です。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
2.はじめてみよう!先物・オプション取引
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 第4回 

 今週は実際に先物を売買した場合のコスト等を考えて見ましょう。先物取引
をするにはまず、先物取引口座を開かなければならないのですが、その口座が
開かれたものとして話を進めます。

 先物取引の証拠金はオプション取引と合算されて「スパン証拠金」という計
算方法で計算されます。ただ、今回は先物取引だけの売買としているので、先
物の証拠金だけで単純に考えて行きます。

 まず証拠金は先物の場合、最低取引単位である「1枚あたり」の証拠金が計
算されます。これは大阪証券取引所が定めるものの140%がマネックス証券の証
拠金となります。8月7日現在、日経平均先物06年9月限月(9月満期のもの)
の証拠金は714,000円となります、これで日経平均先物を「1枚」売ったり買っ
たりすることが出来るのです。

 日経平均先物は日経平均とほぼ同じような値動きとなります。そして、株式
のように多くの銘柄があるわけでもなく、満期の違いしかありません。また、
「中心限月」といって、売買の中心になっている満期のものが決まっており、
現在(8月7日)ですと06年9月限月の先物が「中心限月」となります。

 「中心限月」である9月限月の先物を先週の木曜日に寄り付きで買い付けた
と仮定してみましょう。先週の木曜日(3日)の寄り付きは15,510円がついて
おり、この先物を「1枚」買うと、15,510円 × 1枚 × 1,000 =
15,510,000円分の買い付けをしたことになります。この場合手数料は2,100円か
かるのですが、先物は全て「差金決済」となっており、株式等とは違ってその
都度「売買代金」分の金銭が必要になるのではなく、必要な金銭は714,000円の
証拠金だけということになるのです。もちろん 15,510,000円 の金額以外の
手数料なども「買い付け時」必要になるわけではないのです。

 日経平均先物の本日(8月7日)の寄り付きは15,510円となっていますが、
例えば、この先物を15,640円で売った場合の損益等を見てみると、15,640円 
× 1枚 × 1,000 =15,640,000円分の売却をしたことになります。この結
果、15,640,000円 − 15,510,000円 = 130,000円 の儲けとなります。た
だし、ここから手数料が2,100円 × 2(売りと買いでそれぞれかかります。
一日のうちでの取引であれば買ったものであれば売りの手数料が0円になりま
す)=4,200円 かかるので実際の手取り金額は 130,000円 − 4,200円 =
 125,800円となります。

 つまり、714,000円の資金で125,800円儲かったということになります。これ
がもし、損失であった場合はどうなのでしょうか?上記の例とは逆に15,640円
で買って15,510円で売ると、 130,000円 + 4,200円 =134,200円の損失と
なってしまうのです。こういったことが、先物取引が「ハイリスク・ハイリタ
ーン」の取引である所以なのです。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
3.バンガード・海外投資事情 第229回
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 「資産作りを始めよう」

 最初は資産作りという新しい「仕事」の内容がよくわからず、至難の業に思
えるかもしれません。しかし、一旦始めてしまえば徐々に慣れますし、たとえ
投資に回した分だけ手持ちのお金が減ったとしても、それほど不都合には感じ
なくなるものです。

 さあ、どのように始めましょうか?
 まずは「何を」「いつまでに」達成するかを考えましょう。
 目標の設定は、資産作りを始める動機付けになります。あなたの思い描く目
標は、「旅行に行く」、「新車を買う」、あるいは「投資の資金を貯める」こ
とかもしれません。どんな目標であれ、それに向かってスタートするのが遅す
ぎるということは決してありません。

 それでは、始め方のコツをご紹介しましょう。

 まずは、長期と短期の目標を優先順位の高いものから「紙に」書き出してみ
ましょう。ただし、それは現実的な目標でないといけません。目標があまりに
高すぎると、長続きしないからです。

 目標は小さいものから始めれば達成も容易です。大きな目標は、いくつかの
中間目標をつくって考えれば到達可能でしょう。例えば、マイホームの購入が
目標であれば、まず「頭金を貯める」ことを目標にすることから始めればいい
わけです。短期の目標は長期の目標を達成するためのステップなのです。

 いざ始めたら、目標を達成することに集中しましょう。お金を使いたいとい
う誘惑に負けて目標から逸れることのないようにしましょう。

 最後に、達成が難しいと思って、途中で目標達成の期限を先延ばしにしない
こと。これが目標達成を成功させる大事なコツです。

※トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
 販売手数料がかからない「ノーロードファンド」
 トヨタアセットマネジメントがバンガードグループのインデックスファンド
 の組み入れによって運用を行う、ファンドオブファンズ形式の国内投資信託
 です。1万円からのお買付ができ、月次定額積立、カードde自動つみたて
 も可能。ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。

※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
4.「やさしいマネー講座」−第13回−
 〜金利上昇・保険はどうなる…?〜
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 先週、先々週と個人の関わるお金のマネジメント[殖やす][借りる][備
える]の3つの内、[殖やす][借りる]についてお話してきました。今週は
[備える]についてお話します。

 [備える]といえば、日本人に最も馴染みのあるのが保険です。
 日本人の保険好きは世界的にも群を抜いていて、平成16年度(財)生命保険
文化センターの調査によれば男性で79.5%、女性で76.6%の人が生命保険に加
入しています。(個人年金等は除いています。含めればもっと数字は上がりま
す!)これでもバブルがはじけ、保険会社が破綻することを目の当たりしてか
ら減ってきた数字で、バブル期には男性は80%以上の加入率がありました。ち
なみに女性に限って言えば実は年々少しずつ増えてきており、自分の名義で保
険に加入する女性が増えていることを物語っています。
 さて、こうした国民の8割前後が加入している状況というのは、先進国で公的
医療保障や公的年金などのシステムが(かなり先行き不安な状態ではあるにし
ろ)整っている国にしては際立っているといえます。
 [殖やす]のときにも触れましたが、日本人はリスクに対しかなり保守的であ
り、[殖やす]には預貯金、万が一に備えて保険というのが、多くの人にとっ
て定番だったのです。

 さて、本当に[備え]のための保険はそれほど多くの方に必要なのでしょう
か?上記の保険には個人年金は含まれていません。つまり老後の[備え]では
なく、基本は死亡したときに対する備えとなります。国民の8割もの人が、自分
が死んだときに経済的に困る人がいる、と判断しているのでしょうか?
 実はあまり深く保険の内容を考えずに、周囲(親であったり、会社の人であっ
たり)保険くらい加入しているのが一人前の社会人とばかりに、または付き合
いなどで加入してしまっている人が多くいらっしゃいます。
 独身の女性で両親も経済的に困っていないのに、死亡保障を何千万円もかけ
て、毎年高額な保険料を払っているケースも珍しいことではありません。皆さ
んはご自分の加入している保険の種類、ご存知でしょうか?

 ゼロ金利が続き、収入が伸び悩み、利息も稼げない、その上保険会社も破綻
してしまう!という状況になって、多くの人がこの「保険の見直し」を行うよ
うになりました。「無駄な保険料を削る」という家計の節約という意味も大き
いのです。無駄な保険に対し高額な保険料を払い続けているとしたら、それは
確かに無駄な出費であり、見直しをすべきところです。

 長々と前置きしてきましたが、実はここでも注意すべき点の一つが「金利」
なのです。
 保険料というのは保険会社が何となく決めているものではなく、将来支払う
べき保険金を予定利率という金利を用いて現在に割り戻したものなのです。
 予定利率というのは簡単にいえば「加入者が納めた保険料を実際保険金とし
て支払うときまでに保険会社がどれくらいで運用できるか」という見積もり水
準のことです。
 予定利率も金利であるからには世の中の金利水準の影響を受けるものです。
つまりバブル期までのように金利の高かったときには予定利率も高く、それは
例えば今の非常に低い予定利率時に、同じ保険金額の同じ保険に(同じ年齢の
人が)加入するための支払う保険料に比べると保険料がずっと安く済んでいた
ことを意味します。

 無駄な保険に加入している、と思っても、とりあえずすぐに現金を必要とし
ないような場合は、解約したところで結局その現金(返戻金)を超低金利で預
貯金するだけになってしまいます。もしその保険が予定利率の高い時期(5%
や6%)に加入した保険(これを「お宝保険」と呼んだりします)のものであ
れば、そして魅力的な投資先がないのであれば、わざわざ解約しないでそのま
ま様子を見て、少なくとも1%より高い利回り(保険商品は様々なコストがか
かるため、5%や6%の予定利率でも、そのままその数字が利回りを意味する
ものではありません。)を得ることも選択肢の一つとなりえます。

 ゼロ金利政策が解除され、徐々に世の中の金利の上昇が見込まれます。株式
市場も回復してくれば、それは充分に魅力的な金融商品が現れ始めることを意
味します。必要のない保険に加入している場合はどうすべきでしょう?まだ様
子見をすべき?

 解約して上昇してきた金利とはいえ、せいぜい1%程度の定期預金に入れる
つもりであれば、もうしばらく様子を見たほうが良いでしょう。
 でも株式や投資信託でこれからの展望に期待して投資をしたい、というので
あれば、必要のない保険に固執することはありません。解約して資金をつくり、
その上で投資活動を行えばよいのです。
 ただし、保険を解約するときは以下の点に気をつけてください。本当に必要
ないのか、再度チェックしてください。一度解約すると健康状態その他の理由
で再加入できないこともありえます。
 それで解約することを決めた場合、次の順番で行ってください。まず加入時
期が異なり(予定利率が違う)、いくつかの保険会社の保険に複数加入してい
るような場合、まずは信用度(安全度)の低い保険会社のもの(保険は長い付
き合いになる金融商品なので、破綻の可能性が高いところとはお付き合いする
のは止めるに越したことはありません!)、そして低予定利率のものから解約
するようにしてください。
 「お宝保険」から解約することのないようにしてくださいね。

★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) 、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://mail.monex.jp/?4_37126_298095_9

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
5.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 FOMC通過でアク抜けも出来高増加次第?
 ソフトバンク動意付けば中小型株へ波及も

 決算ヤマ場、FOMC控え15500円での膠着

 日経平均は、25日線を突破した流れを引き継ぎ15500円を捉えてきている。そ
の後は15500円レベルでの上値の重さが意識されたが、大型株の伸びが鈍かった
一方で、中小型株は強含みの値動きとなり、上値の重さが嫌気されるというよ
りは中小型株中心に強い相場と感じられている。週末こそ利益確定の動きが強
まったが、特に新興市場の強さが目立っており、需給悪化懸念がくすぶってい
る個人投資家のセンチメント回復は認識されつつある。

 四半期決算は概ね好調な決算が続いており、再評価の流れが強まっているほ
か、相対的に出遅れている銘柄を見直す流れも目立っている。ただ、先週はト
ヨタなど主力企業の決算がヤマ場を迎えていたことや、米雇用統計やFOMC(
連邦公開市場委員会)を控えていたこともあり、方向感の掴みづらい相場展開を
余儀なくされた。特に、顕著に現れているのが売買高であり、東証1部の売買高
は週初こそ17億株近くであったが、その後は14億株台が続いている。週末に関
しては13.5億株と7/21の13.4億株に次ぐ低水準となっている。米国での追加利
上げの有無などを見極める必要から、機関投資家の資金はリバランスにとどまっ
ている状況と考えられる。実需の資金が入らないことから、先物市場での仕掛
け的な売買に左右されやすい。特に先週は先物市場での大口の商いが目立って
おり、これが様子見姿勢を強める要因にもなっていた面もあろう。結果、日経
平均は週間の高安では300円程度の値幅があったものの、終値ベースではわずか
30円程度と狭いレンジでの取引となっている。

 週末の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数は11.3万人増にとどまり、市
場予想を大きく下回っている。そのため、8日のFOMCでの利上げ打ち止めが
確実視された感はある。同日の米国株は出尽くし感が強まる格好となったが、
FOMCでの利上げ見送りが確認されれば、改めてこれを好感する動きが出て
きそうである。先週は15500円レベルでの膠着であったが、改めて7/4の戻り高
値15710.39円が意識されることに期待したい。また、8日にはソフトバンクの第
1四半期業績が発表される予定である。短期筋の資金流入が多いため、アドバン
テストや東京エレクトロンなどの値がさ株ほどインデックス売買などの影響は
なくなったが、新興市場を中心とした中小型株へ与える心理的な影響は依然と
して強いとみられる。同社の株価は下降する25日線が抵抗線として意識され、
膠着感が強まっている状況。ただ、信用需給では7月28日時点の信用倍率が1.71
倍と取組みに厚みが増してきているほか、売り残高は4000万株超に膨れている。
そのため、決算後に短期的にでもリバウンドの動きをみせるようなら、新興市
場など中小型株への波及効果も期待できそうである。

 とは言え、全体としては売買高が膨れてこないと先物主導による仕掛け的な
売買に振らされる可能性はある。実需の資金が入らない薄商いの中では、短期
的な需給による割り切りスタンスでの売買が中心となり、結果的には先週同様
に膠着感の強い相場展開となると考えられる。そのため国内外の機関投資家の
本格的な動きが出てくるかを見極めたいところである。また、8日にインフォマ
ート、ジェイアイエヌ、TRUCK−ONE、10日にはビックカメラが上場する。
薄商いの中での膠着相場が続くとしたら、需給不安のないIPOへ値幅取りの
資金が向かうことも考えられよう。

 イベントでは7日が北越紙の三菱商事による増資払込期日となり、製紙業界を
取り巻く再編機運の流れにも変化が出る可能性がある。決算では、石油資源
(8日)、新日鉱HD、国際帝石(9日)など石油・資源株が予定されている。
中東情勢の緊張から原油価格が再び動意付いている中であり、注目されそうだ、
そのほか8日にセイコー、CSK、昭電工、9日にシチズン、サイバー・コミュ、
10日にオリックス、三菱地所、三菱鉛筆、キリンなどが予定されている。

 経済指標では、7日に、6月の景気動向指数、8日に月例経済報告、6月の特定
サービス産業動態、7月の工作機械受注、7月の景気ウォッチャー、9日に6月の
機械受注、10日に日銀金融政策決定会合、11日に4-6月のGDP、7月の投信概況の
発表が予定されている。投信概況の発表だが、7月の日経平均は7/4の15710.39
円を高値に7/18には14437.24円まで下落していた。北朝鮮ミサイル問題やソフ
トバンク急落などの影響、新興市場銘柄の相次ぐ下方修正に伴う信用不安など
から中小型株の下げがきつかった時でもある。この下落過程の中でも安定した
増加傾向にあるならば、投資信託が買い主体として相場を下支えするとして、
買い安心感につながる可能性もありそうだ。

 テクニカル面では、日経平均は引き続き先行スパン(雲)の中での推移であ
るが、遅行線が過去の実線を割り込む可能性が出てきている。週初に下押すよ
うなことになると、この遅行線が上から下に割り込むことになり、下方転換す
る可能性はある。ただ、その後15700円レベルを回復してくれば、上方転換する
ことになり、下方転換がダマシとなる可能性はある。また、週足ベースでは、
上昇する雲上限を上回っている状況である。この雲の水準は先週の15231.28円
から今週は15286.63円に上昇するが、これがサポートとして機能している間は
弱気になる必要はないであろう。一方、リバウンドを強めて7/4の戻り高値到達
なら一旦は達成感が出てくると考えられる。そのため、今週は15200−15700円
のレンジを想定する。その後の底堅い動きを確認した上で、徐々にその上に位
置する基準線の15890.98円を意識することが期待される。ここまで戻れると、
週足ベースでも遅行線が過去の実線を下から上に突き抜け、上方転換がみえて
くる。また、新興市場でも7/4の戻り高値が意識されることになろうが、手前に
位置する雲下限レベル(マザーズ 1405.62、ヘラクレス 2259.44)が目先的
な戻りメドとなろう。まずは、出来高を伴ったサマーラリーに期待したいとこ
ろである。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
6.投資信託基準価額
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

詳しくは
→ http://www.monex.co.jp/FundGuide/0/syohin/tousin/syohnitirhyouji/guest

※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    マネックスでしか買えないオルタナティブ投資ファンド
            2本同時に鮮烈デビュー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  ★8月14日(月)より販売開始
   プライベート・エクイティ(非上場株式)ファンドを組み入れ
     『プレミアム・ハイブリッド2006(愛称)』

  ★8月10日(木)より販売開始
   個人では投資困難な中国A株にも、株価連動証券を通じて分散投資
     『チャイナ フォーカス(愛称)』

  ※お申込みに際しては投資信託説明書(目論見書)を必ずご確認下さい。
              
  http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6081.htm

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 8月7日    <旧知、再び>

 旧知の友と話し込みました。丸1日半ほど一緒にいて寝る時間も惜しんで話
し続けました。久し振りに会う相手ではなく、普段からビジネスでも色々と一
緒に働いている、20年来の友人です。ですから今更話すこともないようにも
思われるのですが、それでも延々と話していました。何年も何年も掛けて熟成
していくスコッチのように、旧交を更に深めるには、尚厖大な時間が掛かると
云うことでしょうか。

 しかしこの友情自体は素晴らしいことなのですが、逆にそのような深い友情
が、他の声を聞こえなくしていないか、注意する必要があるとも感じています。
私も着実に歳を取っています。古くなっていく価値観の中だけで納得し合って
いてはいけません。古き友情を大切にしながらも、新しい友情や交流を意識的
に増やしていかねばならないと考えています。


■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       新登場の2本のオルタナティブ投資ファンド
    ファンド説明会&大規模イベント、参加お申込受付中!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

  投資信託の2大ルーキー『プレミアム・ハイブリッド2006(愛称)』、
  『チャイナ フォーカス(愛称)』を広くご理解をいただきたいとの
  想いから、各地でファンド説明会(参加費無料)を開催します。

  9月2日(土)大阪、9月3日(日)東京では、同じく参加費無料の大規模
  イベント形式による特別説明会も実施。

  http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news6082.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
創刊号からのマネックスメールバックナンバー(マネログ)はこちらから
→ http://www2.monex.co.jp/monex_blog/index.html

マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”
の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索すること
も可能です。ぜひ一度お試しください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ご意見や、皆様の身近な投資情報は、こちらまでお寄せ下さい。
マネックス証券へ  mailto:feedback@monex.co.jp

===================================
<マネックスメールを解除したい時は>
 マネックスメールの受信解除、メールアドレスの変更等はこちらへ
 ▽ https://stgi.monex.co.jp/php/mon_reg_form.php
 アドレスの変更の場合、お手数ですが、旧アドレスの解除、新規アドレスの
 登録という方法でお願いします。
▽口座に登録しているメールアドレスを変更しても、マネックスメールの配
信先アドレスは変更されません。上記のページより変更のお手続をお願いし
ます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●配送できないメールアドレス等の解除について
マネックスメールでは、ご登録いただいたメールアドレスに間違いがありメー
ルを配送できない場合や、何らかの理由で一定期間登録メールアドレスへメー
ルが配送されない場合、その他弊社がやむを得ないと判断した場合には、登録
メールアドレスを解除させていただくことがございます。予めご了承下さい。
マネックスメールへのご登録にあたりましては、正しいメールアドレスが入力
されていることをご確認下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マネックスメールはマネックス証券株式会社(以下「当社」)が発行するメー
ルマガジンです。マネックスメールの著作権は当社に属し当社の許可なく複製・
再配信等を行うことはできません。当社は有価証券の価格の上昇又は下落に
ついて断定的判断を提供することはなく、マネックスメールをもって有価証券
の売買を勧誘するものでもありません。投資等のご判断は、ご自身の自己責任
においてされますようお願い致します。当社は、お客様のマネックスメール情
報サービスのご利用により生じた損害につきましては、その責を負いません。
またマネックスメールに他社から提供されているコンテンツに関しては、それ
ぞれの会社が作成したものであり、その内容の正確性・有用性等について当社
は一切責任を負いません。
マネックス証券株式会社  http://www.monex.co.jp/ 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

マネックスからのご留意事項

「マネックスメール」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

5000号以降のマネックスメール

コラム一覧