マネックスメール 2006年8月31日(木)

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マネックスメール 2006年8月31日(木)

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 マネックスメール<第1740号 2006年8月31日(木)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
 3.サンプラザ中野の株式ロックンロール
 4.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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    有名な日本企業の株価が載ってるけど?どこの株価なの?

  B:米国預託証書のことだよ。簡単に言えば、
    外国企業の株式を米国で取引できるようにしたものなんだ。
    昨夜の米国での市場動向などを受けて、夜のうちに値が動くから、    当日の日本市場の株価動向の参考にされることも多いんだ。

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
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金利低下を好感して大幅高

日経平均            16,140.76 (△268.74)
日経225先物         16,160 (△250 )
TOPIX            1,634.46 (△ 21.80)
単純平均             472.27 (△ 5.44)
東証二部指数           4,311.72 (△ 5.33)
日経ジャスダック平均       2,264.65 (▼ 0.05)
東証マザーズ指数         1,301.25 (▼ 3.95)
東証一部
値上がり銘柄数         1,308銘柄
値下がり銘柄数          293銘柄
変わらず             85銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           130.27%  △1.36%
売買高            16億5798万株(概算)
売買代金        2兆3416億4500万円(概算)
時価総額          517兆7806億円(概算)
為替(15時)          117.34円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調となったことなどから朝方の雰囲気は悪くなかったのですが、鉱工業生産指数が予想を下回ったことで、どう反応していいのか戸惑い気味となりながら軟調な始まりとなりました。それでも、金利が低下したことなどを好感して底堅い動きとなり、先物にまとまった買いが入ると一気に日経平均の節目と見られた16,000円を抜け、大幅高となりました。目先筋の買戻しなども交え、買いが買いを呼ぶ格好となって大幅高となりました。さすがにそうした買いが一巡した後は上値の重い展開となりましたが、比較的値持ちは良く、高値圏での動きが続きました。

 昼の市場外取引は金額はそこそこ大きく買い越しと伝えられたことで、いろいろな思惑を呼び、寄り付きこそもたついた始まりとなりましたが、月末のドレッシング買いを期待した買いも入り一段高となりました。目先筋の利食い売りが入ると仕掛け的な売りと勘違いしたように売り急ぐ動きもあって上幅を縮小する場面も見られましたが押し目ではしっかりと目先筋の買戻しや押し目買いが入り大幅高の引けとなりました。

 小型銘柄は比較的値動きが悪く、好業績銘柄にはしっかりと買いが入るもののまちまちの動きとなりました。どの指数も大きな動きとならず、値動きの悪さを嫌気する向きも多かったようです。先物には相変わらずまとまった売り買いに追随する動きも多く、まとまった売り買いが入ると大きく動く傾向には変わりないようでした。

 月曜日の高値が日経平均16,000円というちょうど節目と見られる水準であっただけにいったん抜けて来るとしっかりとした動きとなりました。今度は16,000円が下値のサポートとなるかどうかしっかりと16,000円台を固められるかどうかが注目されてくるものと思います。

 (投資情報室 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・ドレッシング買い(どれっしんぐがい)
 「お化粧買い」ともいわれます。機関投資家などが株式の評価額を上げるために、月末の決算日に合わせて買いを入れることをいいます。これに対する思惑がはたらくこともあるようです。
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◆個別銘柄◆ 

 ほぼ全面高の中で鉄鋼株の上値が重い

アドバンテ (6857) 11,170円 △390 円 :100株単位
 米国市場でハイテク銘柄が総じて堅調となったこともあり、堅調に寄り付きました。その後、日経平均先物にまとまった買いが入ると、先物主導でじりじりと値を上げ、同社をはじめ値がさハイテク株は大幅高となりました。
住 金 (5405) 483円 △2 円 
 日経平均が大幅高となった割には、同社など大手鉄鋼株の一角は前日に引き続きさえない展開となりました。高値警戒感などから目先的な利益確定売りに押された格好となったようです。

イオン (8267) 2,955円 △40 円 :100株単位
 経営再建中のダイエー(8263)との提携が話題に上り、提携のシナジー効果についてはポジティブな意見とネガティブな意見が入り混じるなか、結局は地合いの好調さを受ける形で堅調となり3日続伸となりました。

東 芝 (6502) 836円 △26 円 
 様々な個別の好材料に加えて、ユーロ高による収益拡大期待などもあり、寄付きからじりじりと値を上げ、年初来高値を更新しました。東証一部の売買高ランキングでも1位となっています。

三菱レ (3404) 810円 △36 円 
 2006年9月中間期の連結営業利益が前年同期比50%増の280億円前後になりそうだと報じられたことで、朝方から買いが集まり買い気配での始まりとなりました。このところ値を下げていたこともあり、買いが入りやすく、その後も高値圏での推移となり、大幅高となりました。

楽 天 (4755) 50,900円 ▼2,800 円 :1株単位
 昨日、週刊誌が同社に関する記事を掲載するという思惑をはやした見方などからストップ安となりましたが、本日も引き続き売り優勢の寄り付きとなりました。寄り付き前に記事を否定するコメントが報じられたこともあって、一時プラスに転じる場面もあったのですが、思惑的な売買はとまらず、再び売り優勢になると本日も大幅安で引けました。

◆ランキング◆

詳細は
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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
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 第9回 商品の特徴を知る <その壱−原油>

 今週からは、商品先物市場で取引されている各商品について、より具体的に取り上げていきます。
 第1回目は「原油」です。

 それぞれの商品では、取引が1番活発に行われている商品取引所での価格が世界基準として採用されていますが、原油においてはニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物、10月限(注:2006年8月31日時点)が世界基準となっており、世界各国の商品取引所で取引されている原油先物の価格にも影響を与えます。
 はじめてみよう!商品先物取引(CX)第2回 ↓↓↓
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/007032.html

 マネックスCXでは、東京工業品取引所の原油先物市場で取引を行うことができます。東京工業品取引所では、中東・ドバイ産原油の期近物が標準指標として採用されていますが、原油が精製されたものであるガソリンや灯油の先物取引もより活発に行われています。

 原油は精製されて加工され、日々の生活のありとあらゆる局面で利用されています。そのため、その価格動向は世界の経済動向に大きな影響を及ぼします。NYMEX・WTI期近物は今年に入ってから、図表のような推移をたどっています。

 図表 ↓↓↓
http://www2.monex.co.jp/j/chart/NYMEXWTI.htm

 今年は、3月下旬から中国の経済成長や中東地域の紛争などによって原油供給への懸念が高まり、世界の石油元売り会社からの実需だけでなく、投機的な資金も入り原油価格が大きく上昇していました(図表の丸印)。
 紛争も沈静化の気配を見せていることもあり、最近では一時の高値からは下落しているものの、将来的な原油の安定供給に向けて、政府レベルでも議論がなされています。
 また、一方で、原油にとって代わる資源の開発が急ピッチで進められているほか、原油の使用量を抑制すべく、官民問わずあちこちで様々な取り組みが行われています。

 マネックスCXでは現物を受渡しする決済はお取扱いしておらず、現物を手にとって実感することはできません。ただ、資産の分散先としてチェックするだけでなく、株式取引、ひいては日々の生活に密接に関わりのある原油価格、原油先物を取引することで、未来の世界を感じてみるのもいいかもしれません。
 次回は、「金」について取り上げます。

 参考サイト:マネックスCX 取引ルール 原油
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1700/cx/rule_crudeoil.htm
(マネックス証券 投資情報室)

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 商品先物取引(CX)の詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  https://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1700/cx/index.htm  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  https://www.monex.co.jp/Login/00000000/login/ipan_web/hyoji?pagem=1&url1=Etc&url2=/member/M1700/cx/index.htm
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.サンプラザ中野の株式ロックンロール
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 夢人島フェスに参加したぞ。サンプラザ中野だー!

 サザンの桑田さん発案の巨大ロックフェスティバルにだ。8月26/27日の2日間、浜松の浜名湖ガーデンパークで行われた。創業会長が、持ち株を社員・アーティスト400人に一律でプレゼントしたことで名をあげたアミューズ(東証1部4301)総出のイベントである。とにかく2日間で12万人超を動員したのだ。あー、暑かった。熱かった。俺はサブステージの司会を担当。サブステージとはロックフェスティバルではおきまりのシステム。大御所が登場するメインステージに対して、若手のステージがサブステージとされる。で、俺は若手に混じって歌も歌ってきたよ。2日とも気持ち良く3曲歌わせてもらいました。お客さんに盛り上げていただきました。ありがとう。

 27日のこと。俺が司会を始めたのは午前10時。メインステージでトリのサザンが終わったのが9時過ぎ。打ち上げは10時半から。2次会は12時半から。終わったのは朝の5時だったぞ。その間一睡もしなかった俺の体力に拍手だ。翌月曜日はずっとごろごろしていたけどね。

 この2日間で一番のびっくりは、俺が桑田さんにお説教してしまったことだろう。気持ち良く酔っぱらってしまった俺は桑田さんに絡んでいった。そして言った。「桑田さんは富士山なんですから」「富士山なんですから」と。何度も繰り返した。あー、すいません。うざい酔っぱらいですんません。でも俺は楽しかった。なんか一人で良い酔いを楽しんだ。周りのみんな嫌だったかな?福山君とかポルノのアキヒト君とか。まあ、許してくれ。

 それから俺は最近「マイ箸」を買った。割り箸の消費を抑えようというムーブメント。つまりエコとかロハスの一環だね。10年以上前にもマイ箸のムーブメントがあった。そのときは「割り箸は間伐材で作られている」「日本の林業のためにも間伐材利用は必要だ」という意見があった。そして現在、割り箸はそのほとんどが中国の森林を伐採して作られているのだという。だからマイ箸再びなのである。俺は札幌の箸専門店「かけ箸」で購入した。ここの若者は軽自動車を箸販売専用車に改造して、全国を回っている。マイ箸を広めるために。偉いねー。

 俺は実は箸がちゃんと持てない。左利きなのに右で持つからだ。そこで矯正箸を買った。上手く持てるように矯正するために。それは親指を載せる位置に窪みが付けてある箸なのであった。使い出したらすぐにちゃんと持てるようになった。日本人として一歩進んだ気がする。ちなみに桑田さんにお説教したときは箸を忘れたため、手づかみでお新香を食べていましたよ。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

http://www.sunplazanakano.com/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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 水晶玉(2006年8月31日号)

 本日の東京株式市場は急騰となりました。

 昨日の米国株式は、NYダウが続伸となるなどしっかり。また、寄り付き前の外資系証券の注文も、小幅ながら2日続けての買い越しでした。ただ、寄り付き前に発表された鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことが、買い手控えを誘いました。

 午前8時50分に発表された7月の鉱工業生産指数は前月比で0.9%低下と、市場予想の0.8%上昇よりもかなり弱い数字でした。そのため、日経225先物は昨日の終値を40円下回る15870円でスタート。しかし、これが本日の安値になりました。

 昨日終盤に急速に値を戻した勢いは引き継がれ、逆に下値を積極的に売る向きは見られませんでした。そのため、この材料による下値は限定的とみて買い直されると、上値の節目を越えるごとに、売り方のロス・カットの買戻しを誘うことになります。さらに、昼のバスケットまでまとまった買い越しになり、日経平均株価は後場からは今月の高値16244円(8月22日)に迫る場面もありました。

 もちろん、本日は月末ということもあり、設定された投信の買いもあったでしょう。また、機関投資家のファンドのリバランスにともなう大口のバスケット買いも、相場の上昇に拍車をかけました。

 ところで、本日の急上昇をうながした要因の一つは、米国株式の続伸です。米国では昨日、第2四半期のGDP改定値が上方修正されたことで、景気が急減速するとの懸念が後退したことが好感されました。

 ただ、それよりも、ここにきて長期金利の低下が著しいことが相場の大きな下値支えになっています。米国10年国債利回りは、6月28日には5.245%まで上昇していましたが、昨日は4.755%まで低下し、この2ヶ月間で約0.5%の大幅な低下となりました。そして、これが米国株式市場に良い影響を与えています。
 ただし、NYダウは、この1週間で4勝1敗(上昇4日・下落1日)と好調に見えますが、この間の上昇率は0.75%にとどまっています。これに対して、同じ期間ナスダックは5連勝であり、この間の上昇率は2.39%と大きいのです。
 先週は極めて弱い住宅統計などを受けて、市場の関心はFRBによる利上げ再開の有無から、景気がソフト・ランディングできるのかどうかという点に移っていきました。その中では、景気動向が業績に反映されやすい大型株の動きは鈍く、したがってNYダウの上昇も小幅なものにとどまらざるをえないでしょう。
 これに対し、金利の急低下はハイテク株や小型株にとっては好材料とみて、これらの銘柄への物色意欲が強まり、ナスダックを大きく押し上げました。
 小型の企業では、借り入れによる利子の負担が経営に与える影響が相対的に大きいという意味で、金利の低下はこれらの企業の業績を改善する直接的な材料になります。

 また、金利の急低下は投資資金の増加をもたらし、ヘッジ・ファンドなどへの資金流入をうながすと見られます。そして、金利の低下はヘッジ・ファンドなどのリスク許容度を高める効果もあります。すなわち、ヘッジ・ファンドも、金利が低下すればするほど、思い切った運用ができるということ。

 そのため、金利が低下することによって、金利低下の恩恵をうけやすい小型株やハイリスク・ハイリターンのハイテク株に、増加した投資資金がむかうのではないかとの思惑を呼び、実際にこれらの株価はしっかりです。

 一方、続伸する米国株式を横目に、東京市場は8月の終盤に近づいてくると戻り売りに押される場面が多くなっていました。日経平均株価は昨日までの1週間では1勝4敗で1.8%の下落と、米国市場の動きとは対照的です。

 特に、来週のSQや中間決算期末を控え、持ち高整理の売りへの警戒感が強まっていました。実際、銀行等保有株式取得機構が売りを出しているとの報道が、それを裏付けるものになりました。

 さらに、ここにきて、市場の注目度が高いソフトバンクや楽天が急落したことも市場心理を弱めました。そのため、薄商いとなり、押し目買いも入りにくいまま、売りが優勢になる場面が多くなっていました。

 この状況の中で、本日、寄り付き前に発表された弱い経済統計への反応が鈍かったことは、売り一巡感を市場参加者に印象づけるものになりました。
 そもそも、米国株式はしっかりで押し目買いは入りやすいところ。さらに、東京市場でも、本日は長期金利が一段と低下しており、これも米国市場の連想で押し目での買いにつながりました。そのため、先物市場の目先筋も買戻しを入れざるをえない状況になったと見られ、これも”買いが買いを呼ぶ”急騰の背景の一つでしょうね。

 なお、明日以降の日経平均株価では、16220円が注目されます。ここは、年初来高値17563円(4月7日)〜年初来安値14045円(6月14日)までの下落幅の黄金比・61.8%戻しにあたります。

 8月22日には16244円まで上昇してこれを一旦上回ったものの、逆にこのポイントを目途とした利益の確定売りに上値を押さえられまし。しかし、今回この61.8%戻しの水準を明確に上回れば、今度は中期的な目標値としては年初来高値も意識されます。そうなれば、押し目を買う動きは一層強まりそうです。
 さて、今週は29日火曜日に、日経平均株価の100日移動平均線が200日移動平均線円を下回るデッド・クロス(DC)が見られました。本日の100日移動平均線は15800円、そして200日移動平均線は15865円にあります。

 なお、100日移動平均線が200日移動平均線を下から上に突き抜けるゴールデン・クロス(GC)は昨年3月10日に見られたが、それから1年半ぶりのことです。
 一般には、ゴールデン・クロスは買いのサイン、そしてデッド・クロスは売りのサインといわれます。

 ところが、前回のデッド・クロスが現れた2004年10月25日のケースを見ると、そうなってはいません。この日の安値10575円を底値にして、短期では同年11月16日の高値11268円まで693円(6.5%)の上昇、また中期では2005年3月7日の高値11975円まで1400円(13.2%)の上昇となりました。

 ここから見ると、デッド・クロスは売りのサインではなく、逆に買いのサインのようでもあります。このあたりが、100日・200日移動平均線のクロスが関心を失わせる要因でしょう。

 ただし、もう少しさかのぼると、1995年以降のゴールデン・クロスとデッド・クロスの数は、前者、後者ともに6回ずつあります。まず、ゴールデン・クロスとなったケースを見ると、クロスした日から1ヶ月目の応答日(応答日がない日は翌日)において、上昇した日・下降した日をそれぞれ勝ち負けとすれば、勝率は33%です。

 また、ゴールデン・クロスした日が高値となり、そのままデッド・クロスとなった例が2回あります。それでも、あと4回は大きく上昇していますから、勝率でいえば67%です。

 一方、デッド・クロスになった日は、今回を除けば5回ありますが、1ヵ月後の応答日に下落していた例を勝ちとすれば、勝率は60%です。なお、デッド・クロスの日の安値が底値になったままゴールデン・クロスになるまで上昇した例は前述の1度だけです。4勝1敗で勝率は80%。

 相場の世界では、60%や67%の勝率というのは、必ずしも悪い数字ではありません。むしろ、良い方に分類される勝率です。ただ、チャートを占いの水晶玉のように、100%で相場の未来を当てる道具とみる人にとっては、60%云々は外れたのも同然ということかもしれません。このあたりが、GC、DCを無視させる大きな理由でしょう。

 ただ、そういった人たちも、GC、DCが一つの相場の転機となる時期を表していると解釈してみてはいかがでしょうか。相場の方向は別として、新たな動きが出るポイントということはいえそうですから。

さて、今回はどうでしょう?!

             (トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)
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(注)本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予   測であり、情報の正確性について保証するものではありません。投資等   にあたっては、ご自身のご判断と責任においてされますようお願いいた   します。

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 8月31日    <自然>

 口の周りにニキビというかぼつぼつと吹き出物が出来ることがあり、困っていたのですが、どうやらこれはアレルギーだったようです。花粉症用の薬を飲んだら、スッキリと治ってしまいました。花粉症はないと信じていたので、ちょっとした驚きでした。

 抗アレルギー剤以外にも効くものがあります。それは海に入ることです。「海水浴」とはよく云ったもので、古来よりあれは泳ぐことが目的ではなく、海水に浸かって自然のミネラルなどに肌を当て、更にはそれらを吸収して健康を維持するためのものだったのではないでしょうか。海水浴をすると、てきめんに肌の調子も体全体の調子も上がります。海岸を裸足で歩くこともいいのでしょう。足裏から刺激を受け、体のバランスが良くなります。

 裸足で野山を駆け海で泳ぐような時間を、即ち自然に触れる時間を、もっと意識的に確保していきたいと思います。


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