マネックスメール 2006年10月2日(月)

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マネックスメール 2006年10月2日(月)

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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.はじめてみよう!先物・オプション取引
 3.バンガード・海外投資事情
 4.「やさしいマネー講座」
 5.株式市場アウトルック
 6.投資信託基準価額
 7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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1.相場概況
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週末の地合いを引き継ぎ、日銀短観や円安を受けて堅調

日経平均            16,254.29 (△126.71)
日経225先物         16,290 (△190 )
TOPIX            1,625.12 (△ 14.39)
単純平均             461.95 (△ 2.04)
東証二部指数           4,217.97 (△ 15.69)
日経ジャスダック平均       2,199.16 (△ 2.01)
東証マザーズ指数         1,211.29 (▼ 3.61)
東証一部
値上がり銘柄数         1,111銘柄
値下がり銘柄数          461銘柄
変わらず             116銘柄
比較できず            6銘柄
騰落レシオ           90.18%  △3.86%
売買高            16億0640万株(概算)
売買代金        2兆2543億6800万円(概算)
時価総額          515兆8638億円(概算)
為替(15時)          118.34円/米ドル

◆市況概況◆

 先週末の米国市場は上げ一服となり、先週末の日経平均も大引けに「お化粧
買い」が入ってかさ上げされた分もありましたが、買い先行の始まりとなりま
した。寄り付き前に発表になった日銀短観の大企業製造業業況判断DIや中小
企業の設備投資が予想を上回ったことなどから景況感の良さを好感する買いが
入ったものと思われます。外国人売買動向(外資系13社ベース、市場筋推計)
が買い越しとなったこともあり、買戻しなども交えながら堅調な始まりとなり
ました。寄り付きの買いが一巡した後は目先筋の利食い売りなどもあり、上値
の重い場面もあったのですが、押し目買いや為替が円安に振れたことで輸出銘
柄の一角が堅調となったことから堅調な地合いが続きました。

 昼の市場外取引は金額も小さく売り買いの偏りもなかったと伝えられたので
すが、先物を中心に買いが先行、前場の高値をあっさりと抜け利食い売りをこ
なしながら堅調な動きとなりました。引け際には目先筋の先物の利食い売りな
どもありましたが、堅調な引けとなり、10月相場は幸先のいいスタートとなり
ました。

 小型銘柄は主力銘柄が大幅高となるものが多い中でもたついた動きとなりま
した。買い気がないわけでもなさそうですが、戻り売りも多いという感じです。
日経ジャスダック平均、二部株指数は堅調ではありますが、東証マザーズ指数
は小幅安と主力銘柄の上げに比べるとちょっとさびしい感じです。先物は相変
わらず相場を主導するような動きとなっています。目先筋の動きも多く、相場
を大きく方向付けるような感じでもないのですがまとまった売り買いに振らさ
れる展開には変わりないようです。

 日経平均も16,000円台を固め、「次」の段階に入って来るものと思われます
が16,500円を抜けてくるまではまだ先物のちょっとした動きに振らされる展開
となって来るものと思います。市場のセンチメントは上向いており、中間決算
に対する期待も大きいものと思われますが期待はずれに終わるとまた、調整気
分が強まって来るものでしょう。

(投資情報部 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・利食い売り(りぐいうり)
 値上がりなどで利益が生じたときに、その利益を得ようとして、利益を確定
 するために売ることをいう。
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◆個別銘柄◆ 

円安を素直に好感し輸出関連銘柄が堅調

キヤノン (7751) 6,260円 △100 円 :100株単位
 為替が円安に振れていることもあって、輸出関連銘柄の一角として買いが入
り、堅調となりました。

クレセゾン (8253) 4,840円 ▼140 円 :100株単位
 政府が割賦販売法案を改正して規制を強化する方針であることが報じられ、
収益縮小を懸念する向きもあって、さえない動きとなりました。

KDDI (9433) 749,000円 △13,000 円 :1株単位
 東京電力(9501)の光通信事業を買収することが報じられ、収益拡大の期待
もあって朝方から買いが入り、堅調に推移しました。

一 休 (2450) 182,000円 ▼15,000 円 :1株単位
 高級ホテルとの契約が伸び悩んでいることなどを理由に、外資系証券が投資
判断を引き下げたこともあって、朝方から売りが優勢となって大幅安となりま
した。

イビデン (4062) 6,300円 △60 円 :100株単位
 中間期の連結業績予想を上方修正したことが発表され、収益拡大を好感する
向きもあって買いが入り、堅調な動きが続きました。

ほくほく (8377) 433円 ▼12 円 
 先週末に公募増資を行うことが発表され、需給悪化などを懸念する向きもあ
って売りがかさみ、軟調となりました。

◆ランキング◆

詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測で
あり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告
なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として
作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではあ
りません。

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2.はじめてみよう!先物・オプション取引
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 第11回 

 先週は「買った場合に株価(日経平均)が上がれば儲かり、下がれば損をす
る、売った場合には逆に株価(日経平均)が下がるか動かなければ儲かり、上
がれば損をする」といった「コールオプション」の損益グラフを見てみました
が、今週はその逆の「買った場合には株価(日経平均)が下がれば儲かり、上
がれば損をする、売った場合には逆に株価(日経平均)が上がれるか動かなけ
れば儲かる」といった「プットオプション」の損益グラフを見てみましょう。
 図→ http://www2.monex.co.jp/j/chart/pdf/1002.pdf

◇ プットオプション

(1)プットの買い

 「売る権利」を買うということは日経平均が満期までに、下がれば下がるほ
ど利益になるということになります。
 オプションを買うときにオプション料=プレミアムを支払っていますので、
「行使価格 − オプションの買値」の分だけ日経平均が下がると利益が出る
ようになります。思惑とは反対に日経平均がどんどん上がってしまった場合で
も、「売る権利」を放棄すれば良いので、オプション料(オプションの買い代
金)を失うことになりますが、それ以上の損失は発生しません。
 
(2)プットの売り

 (1)の反対になります。プットの「売り手」となり日経平均が上がれば上
がるだけ損失が無限大に膨らむことになります。
 先にオプションを「売って」いる時点でプレミアム=オプションの買い代金
を「買い手」から受け取り、日経平均が下落して「買い手」が権利を放棄する
とその受け取ったオプション料が利益となります。一方で日経平均が下落した
場合は「買い手」が「売る権利」を行使することで、プットを売っている「売
り手」はその「買い手」の売りたい値段=行使価格で買い戻すことになり、損
失となります。つまり、今は行使価格を大きく下回っていたとしても高い行使
価格で売ってあげなければなならず、そのために逆に買い戻すための「日経平
均」(架空のもの=特別清算指数での日経平均)を買わなければならず、その
差額が損失になってしまうのです。

 (投資情報部長 清水洋介)

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

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 先物・オプションの詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  https://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1950/fop/index.htm
  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  https://www.monex.co.jp/Login/00000000/login/ipan_web/hyoji?pagem=1&url1=Etc&url2=/member/M1900/fop/index.htm
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3.バンガード・海外投資事情 第232回
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 「偉大なる平凡の時代」

 第一印象はごく普通の平凡な人でも、長い付き合いの中で突然その人の隠れた
良さや本来の力量に気付かされ、驚くことがあります。

 投資信託の世界では「インデックス・ファンド」がまさにそのような人にあた
るのではないでしょうか。単に市場全体の動きを表しているだけなのでわかりや
すい。一見すると平凡で地味な存在。

 ところが最近、専門家や経験豊富な投資家から脚光を浴びているのです。

 投資信託の先進国、米国の事情を見てみましょう。米国最大級の運用資産を誇
る投資信託として「バンガード500インデックス・ファンド」があります。日本円
で約12兆円を超える規模を持つこのファンドは、米国の確定拠出型年金の広がり
とともに大きく資産を伸ばし、現在の地位を築きました。

 なぜインデックス・ファンドが大きく広がったのか? そこにはやはり、理由
がありました。

 ●「パフォーマンス」:W・シャープ、カーハート、ゲッツマン、イボットソ
 ン等による学術的な理論の世界において、さらに、実際の世界においても、積
 極的運用をうたったファンドのほとんどが、長期間でみると市場平均に勝てな
 いという失望的な現実。

 ●「運用手数料」:上記の事実の反面、コンピューターによるモデルで運用さ
 れるインデックス・ファンドは極端に手数料が低額。(ただし、米国でも3分
 の1のインデックス・ファンドが販売手数料を課しているので要注意!)

 学術的にも実務的にも「秘策」はない、と言えるでしょう。

※トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
 販売手数料がかからない「ノーロードファンド」
 トヨタアセットマネジメントがバンガードグループのインデックスファンド
 の組み入れによって運用を行う、ファンドオブファンズ形式の国内投資信託
 です。1万円からのお買付ができ、月次定額積立、カードde自動つみたて
 も可能。ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。

※投資信託をお申込みの際には、「目論見書」にて詳細をご確認下さい。

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4.「やさしいマネー講座」−第20回−
〜若い世代も今からリタイア後を考えよう〜
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いよいよマネックス・ユニバーシティのeラーニング<マネックス・キャンパス>
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 Act On TVという番組で「定年“退職金”物語」という番組を放送中です。
ストーリーは3部構成になっていて、7月から順番に放送しています。現在第2回の
ものが放送中です。(詳しくはこちらhttp://www.actontv.com/tv/contents/sevp/)
 私は初回から出演しているのですが、先日最終回の撮影をしました。

 時を同じくして、弊社のeラーニング<マネックス・キャンパス>レベル2の制
作過程においても「老後」について取り上げる機会がありました。
 
 さまざまな場面で「老後」の話に向き合うにつけ思うのは、多くの人の希望は
「贅沢で刺激的な暮らし」ではなく、「平和で安泰した暮らし」であるだろうと
いうことです。それは現在いくつであるかに関わらず、共通した希望のように思
います。

 サラリーマンの場合、退職金がたっぷりと出て、公的年金に企業年金も上乗せ
されて・・・ということであれば、後者を望む限り現役時代に普通に生活してい
れば問題なかったはずです。
 でも残念ながら、それは今既に年金を受給されている方々までのお話です。
 現在の20〜30代が定年を迎えるときには、公的年金は65歳にならなければ受け
取れず、(つまり60歳定年の場合、退職後5年間は全くの無収入になります!)
しかもその金額は現在受給していらっしゃる方より相当少なくなると思われます。
企業年金も終身でたっぷりと用意をしてくれるような企業はほとんどなくなって
きています。
 つまり、ささやかな「平和で安泰した暮らし」すら望めなくなる可能性もある
ということです。

 ではどうすればよいのでしょうか。
 その答えへの近道はただ一つです。できるだけ早いうちから、自分で自分の老
後のことを考えて準備をする必要があるということです。
 今ある自分の資産をキチンと把握し、将来受け取るであろうお金(相続であっ
たり、保険料を払っていることを忘れている個人年金であったり)を確認し、公
的年金はいくつからどのくらい受け取れるかを調べる、その上で「老後資金」を
どうやって創り出すかを考える必要があります。
 注意しなければならないのは、若い世代であれば「老後」の前に「結婚」や
「出産・子育て」「住宅取得」などイベントが盛りだくさんです。ずっと先のお
金を創り出すことより、手前のお金を手当てしなければならないのも事実です。
 でも目先しか見ないでひた走り、定年を目前に控えて気がつくと手元にはお金
がほとんどないまま、収入がなくなるという恐ろしいことも起こりえてしまうの
です。

 投資は時間を味方につけることで、大きな効果を上げることが期待できます。
 「将来のためにお金を創る」必要があるのであれば、早くから資産運用を始め
ることが何よりも大切です。
 目先のお金は大切ですから、有り金を全て資産運用につぎ込むことはかえって
リスクとなってしまうこともあります。そのあたりのバランスは良く注意する必
要はありますが、ぜひとも早いうちから将来の危機を認識した上で「備える」こ
とを意識するようにしたいですね。

★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://mail.monex.jp/?4_39861_359750_7
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://mail.monex.jp/?4_39861_359750_8

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5.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 リバウンド一巡、需給不安強まるが、
 米株高刺激にアイランド拒否なら4月高値意識

 期末要因に米国株高、新政権期待で1600円回復
 
 先週の日経平均は下振れリスクがくすぶる中、週初にはTOPIX型のミス発
注によるイレギュラーの売りの影響から一時15513.87円まで下げる場面をみせた。
しかし、その後はこれに絡んだ買い戻しの動き、野村の中小型株ファンドなどと
いった投資信託の大量設定、景気減速リスク後退による米国市場の上昇基調、さ
らに安倍新政権発足による政策期待による流れなどから上昇基調を強め16000円を
回復している。特に、期末要因から徐々に参加者が限られているため売買高は依
然として低水準ながら、ファンド設定による押上げ効果が大きかったとみられる。
また、下落リスクを警戒していながらの上昇であったため、どちらかというとショ
ート(売り)ポジションに傾きやすい面も需給を悪化させなかったようである。

 物色では、これまでの値がさハイテク中心とした国際優良株から、先週は大手
銀行、ノンバンク、不動産、鉄鋼といった内需関連主導になった。TOPIX型
優位の場面であったため、週初に10.05倍に上昇したNT倍率(日経平均÷TOP
IX)は、一時10倍を割り込む場面もみられている。また、期末要因から個別で
は値段を作りに行くような動きもみられていたが、日経平均も一気に16000円を回
復したため、次第に月中平均である16300円への期待も高まっていた。事業戦略を
発表したソフトバンクが週末にかけて強い動きをみせたことで、新興市場の売り
込まれていた銘柄などに値ごろ感からの買いが向かう場面もみられていた。

 16300円の月中平均には届かなかったものの、日経平均は25日線、26週線のほか
一目均衡表の基準線など目先の抵抗線を確実に突破してきている。同時に遅行線
も上昇しており、過去の実線を下から上に抜きつつあり、上方転換シグナル発生
への期待が高まってきている。週足ベースでも先行スパン(雲)上限を回復し、
基準線を突破してきている状況である。ただし、前週に重要な支持線を割り込ん
でいるほか、週初にもイレギュラーな売買の影響とはいえ下値を切り下げている
ことから、現在はテクニカルリバウンドの範囲内である。16200円レベルまでの戻
りはあってもおかしくないが、依然として16200−16400円レベルにあるアイラン
ドが形成される可能性は残っている状態である。これを確実に打ち消すまではい
つリバウンドが終わってもおかしくないと考えられる。また、結果的には安値か
ら600円程度の上昇とはなっているが、TOPIX型のインデックス売買やファン
ド設定に伴う買いが中心とみられる。過去の投信大量設定時の平均上昇率(3−4
%)からみても、先週の上昇率(3.15%)は妥当な上昇であった。相場の柱が見
当たらない中でのインデックス買いであったため、上昇の割には参加しづらい週
であった。そのため、先高期待を強めて需給が買いに傾いているとは考えづらい
ことから、16400円レベルのアイランドを打ち消してからの参加でも間に合うとみ
ている。

 週末の日経平均は高値引けとなった。相場の先高観を意識させるような終り方
となってはいるが、期末価格を意識したところによると考えられる。また、需給
的にも投資信託の大量設定があったほか、TOPIX型のミス発注による買い戻
し、出遅れ物色の動きによるファンドの買い戻しなどが集中した要因が大きい。
そのため今週以降も先週の上昇の流れが続くとみるには、米国主導の世界同時株
高などの押し上げにつながる材料が必要であろう。

 今週は週初に日銀短期経済観測調査(日銀短観)が予定されている。大企業・
製造業の業況判断指数DIはプラス21、大企業・非製造業DIはプラス20と、前
回6月調査と同じと予想されている。予想を大きく上回るようであれば、内需関連
主導での上昇が期待されるほか、米国市場がさらに上昇基調を強めるようであれ
ば、先週やや動きの鈍かった値がさハイテクを中心とした国際優良株などへの上
昇につながることは考えられる。

 ただし、前々週発表された7−9月大企業景況感判断指数が3四半期ぶりに改善と
なったことから、日銀短観については予想を上回るとの見方がある。そのため、
先週目立っていた大手銀行など内需関連のリバウンドは、先回り的な動きから売
り方の買い戻しなどもあったとみられる。これに値ごろ感からの買いが加わって
いたとすると、ただでさえ4月の高値期日による需給懸念が警戒されているため、
短観発表後の一段高への期待はあまり大きく持たない方がよさそうである。

 そのほか、米国市場でも週末に9月の雇用統計を控えているため、次第に様子見
姿勢を強める可能性もある。そのほか、米国では経済指標などの発表が多く、2日
に8月の建設支出、9月のISM製造業景況指数、3日にカンザスシティ連銀総裁講
演、4日、MBA住宅ローン申請件数、9月のISM非製造業景気指数、8月の製造
業受注指数、NY連銀総裁講演、バーナンキFRB議長講演などが予定されてい
る。米国市場がNYダウの最高値更新となってもその後膠着となるようだと、国
際優良株への期待も後退してしまう。なお、イベントでは、TOPIX浮動株比
率の定期見直しが2日に発表される。10月31日から指数に反映されることになるが、
ウエイト上昇などの銘柄には早々と思惑的な買いが向かう可能性はある。また、
イオン、パルコといった小売企業の中間決算発表が相次ぐ。

 なお、全体としては4月の高値期日による需給懸念のほか、先週のシャープによ
る新株予約権付社債(CB)発行といったファイナンスの増加も今後警戒されて
いる。そのほか、ラマダン入りによるオイルマネー流入も期待できず、海外ファ
ンドの決算に絡んだ売りも依然として警戒される。野村不動産HDなど大型IP
Oなども控えているため、先高期待を強めるというよりは、リバウンド一巡によ
る調整相場を想定している。アイランドを確実に消し去った後に、17000円および
4月高値の17500円レベルを意識したいところであろう。

(9月30日(土)フィスコ週報より抜粋)

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6.投資信託基準価額
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詳しくは
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※マネックス証券の全取扱いファンドが騰落率順に表示できます。
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画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

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7.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 10月2日     <継続 その3>

 仕事をする上で、或いは何かを創り出す、実現する上で、「継続」すること
が何よりも大切だと思っています。人はエクスキューションよりもアイデアの
方を重要に思いがちですが、私はアイデアは至る所に転がっており、或いは自
分よりも優秀な人が自分よりも早く思いついたと考えることが確率的に妥当だ
と考えており、そのアイデアを実行することの方が、遙かに重要だと思ってい
ます。

 更には、何かを達成するためには、継続しなければ大きな力となり得ません。
有名なエジソンの言葉は、このことを如実に言い表しているのですが、週末に
羽生善治さんの著作である『決断力』(角川書店刊)をパラパラとめくってい
たら、同じことが書いてありました。

(以下引用)
第五章 才能とは、継続できる情熱である
(前略)
何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって
継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思って
いる。
(中略)
一つのことに打ち込んで続けるには、好きだということが根幹だが、そういう
努力をしている人の側にいると、自然にいい影響が受けられるだろう。さらに、
ペースを落としてでも続けることだ。無理やり詰め込んだり、「絶対にやらな
きゃ」というのではなく、一回、一回の集中力や速度、費やす時間などを落と
しても、毎日、少しずつ続けることが大切だ。無理をして途中でやめてしまう
くらいなら、「牛歩の歩み」にギアチェンジしたほうがいいと思っている。
「天才とは一パーセントの閃きと九十九パーセントの努力である」というエジ
ソンの言葉は、どの世界にも共通する真理をついた言葉である
(後略)

 蓋し名言。天才は一日にしては成らず。私も精進して継続して参りたいと思
います。


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