マネックスメール 2006年10月5日(木)

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マネックスメール 2006年10月5日(木)

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 マネックスメール<第1764号 2006年10月5日(木)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
 3.サンプラザ中野の株式ロックンロール
 4.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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1.相場概況
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米国株高を受けて指数は節目を抜け、大幅高

日経平均            16,449.33 (△366.78)
日経225先物         16,460 (△340 )
TOPIX            1,633.20 (△ 31.21)
単純平均             459.59 (△ 6.77)
東証二部指数           4,160.50 (△ 6.22)
日経ジャスダック平均       2,177.33 (▼ 0.17)
東証マザーズ指数         1,186.29 (△ 5.93)
東証一部
値上がり銘柄数         1,409銘柄
値下がり銘柄数          217銘柄
変わらず             70銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           90.56%  △6.71%
売買高            18億8067万株(概算)
売買代金        2兆7677億1800万円(概算)
時価総額          519兆0256億円(概算)
為替(15時)          117.60円/米ドル

◆市況概況◆

 米国株が大幅高となったことでさすがに日本市場も堅調となりました。外国
人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しと伝えられたこと
で上値の重くなる場面もありましたが、下値を売り叩く動きも少なく堅調な推
移となりました。昨日の大幅安の反動も相場を押し上げる一因となっていたの
ですが、引き続き9月4日の高値を抜けきらないことで利食いを急ぐ売りも出
ていたようです。

 昼の市場外取引は金額も大きくやや売り越しと伝えられ、後場の寄り付きは
前場の引けよりも軟調な寄り付きとなりましたが、下値を売り叩く動きもない
と見ると先物にまとまった買いが入り9月4日の高値水準まで一気に上昇とな
りました。あっさりとその水準を抜けると目先筋の利食い売りをこなしながら
堅調な展開は続き、引け際も堅調な動きが続き高値圏で引けました。

 小型銘柄もさすがに反発となるものも多いのですが、小型銘柄の動きを示す
指数は主力銘柄に比べもたついた動きです。先物も昨日とは反対にまとまった
買いで相場を押し上げる役目となり、特に後場に入ってからは先物主導の展開
となって、一気に9月4日の高値を抜け、先物では16,500円を越える場面も見
られました。

 米国株高を素直に好感する動きとなったというよりは昨日の下げがいったい
何だったのか、という感じです。昨日のようにまとまった売りが出るとその動
きに付くのですが、今日はまとまった売りもなかったことで逆に先物への買戻
しで相場を押し上げる展開となりました。アジア株が云々という話も出ていま
したが、アジア株の動きを見ながらどうこうと言うよりは目先筋の動き、先物
の動きに振らされているだけ、という感じです。

(投資情報部 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・小型銘柄(こがためいがら)
 東京証券取引所が算出する規模別株価指数では東証1部に上場している銘柄
 を時価総額(資本金)の規模などで分類して、上位500銘柄に入らないものを
 小型銘柄と呼ぶが、一般的にはそれに加えて東証2部、東証マザーズ、ジャ
 スダック市場などに上場されている資本金の小さな銘柄を小型銘柄と呼ぶ場
 合もある。
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◆個別銘柄◆ 

 主力優良銘柄は大幅高、小型銘柄は引き続きもたついた展開

キヤノン (7751) 6,550円 △300 円 :100株単位
 米国市場が大幅高となったことや、デジタルカメラの世界出荷計画を上方修
正する見通しであることが伝わったこともあり、朝方から買い優勢となって堅
調に推移し、大幅高となりました。

東 芝 (6502) 723円 ▼40 円 
 米国の原子力発電大手・ウエスチングハウスの買収に丸紅(8002)が出資を
断念することが伝わり、同社の負担増を嫌気する向きもあって売り優勢となり、
大幅安となりました。

イオンクレ (8570) 2,905円 △215 円 :100株単位
 好業績や親会社のイオン(8267)がダイエー(8263)の資本・業務提携に向
けた優先交渉企業に選ばれたことが好感され、堅調な動きが続いて大幅高とな
りました。

国際帝石 (1605) 872,000円 ▼1,000 円 :1株単位
 前場は米国株高もあって値を上げる場面も見られましたが、同社傘下の国際
石油開発が出資していたイラン・アザデガン油田の開発について、イラン石油
公社社長の発言により先行き不透明感が出て、利益確定売りなどに押されて小
幅安となりました。

松 下 (6752) 2,525円 △10 円 
 子会社で違法雇用があったことが伝わり、国際優良銘柄が堅調に推移する中
でさえない動きとなっていましたが、相場全体の上昇もあって上げに転じ、小
幅高となりました。

タムラ製 (6768) 393円 ▼4 円 
 高速通信サービスなどに使う同社製の電源アダプターに感電などの可能性が
あることが大手情報・通信会社から発表され、回収に伴う費用負担増が懸念さ
れて売りがかさみ、さえない動きとなりました。

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詳細は
→ http://www2.monex.co.jp/j/monex_asa_mail/rank.htm

※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、
「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測で
あり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告
なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として
作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではあ
りません。

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2.はじめてみよう!商品先物取引(CX)
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 第14回 商品市場トピックス <原油>

 マネックスCXで取引できる商品の特徴を先週までのコラムでまとめました
が、今週からは、最近の商品市場に見られる動きで、注目しておきたいことを
取り上げていきます。
 商品先物取引について知識も深まってきたところで、商品市場の動向を確認
していただき、市場の変動に慣れていただき、実際の取引にも活かしていただ
ければ幸いです。
 今週は第1回目ということもあり、「原油」を見ておきたいと思います。

 原油先物の国際的指標とされるニューヨーク・マーカンタイル取引所(NY
MEX)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物、
の価格が急速に値を下げています。この急落の要因として、どのようなことが
挙げられるのでしょうか。

 図表>>
http://www2.monex.co.jp/j/chart/WTI2006.htm

 (1)地政学リスクの後退
   イスラエルとレバノンとの間で勃発した紛争が8月14日、国連安全保障
  理事会の決議に基づいて停戦が発効されました。紛争の沈静化が進むこと
  が確認されたことで、原油の安定供給に対する懸念が後退しました。

 (2)米国の石油需給緩和
   精製設備やハリケーンへの懸念、夏期のガソリン需要期が近づいていた
  ことなど、米国内での需給逼迫への懸念が出ていましたが、いずれも特に
  大きな問題とはなりませんでした。

 (3)投機的な資金の大量流失
   商品市場にはヘッジファンドやオイルマネーなどの投機的な資金も流入
  していましたが、一時の買い意欲は低下し、利益確定売りを出して資金を
  引き上げているとの見方もあります。

 以上のような要因が考えられますが、ナイジェリアでの政情不安も報じられ
ているほか、冬場の需要期に向けた在庫動向、長期的に見ても原油の供給懸念
は完全に払拭されたわけではないかと思います。
 目先的にはWTIの期近物は大きく動くことはないのかと思いますが、原油
産出国や大量消費国の動向、投機的な資金の流れなどはチェックしておく必要
がありそうです。

(マネックス証券 投資情報部)

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 商品先物取引(CX)の詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  https://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G1700/cx/index.htm
  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  https://www.monex.co.jp/Login/00000000/login/ipan_web/hyoji?pagem=1&url1=Etc&url2=/member/M1700/cx/index.htm
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3.サンプラザ中野の株式ロックンロール
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 冬ソナが大好きだ。サンプラザ中野だー!

 夕べ新宿コマ劇場に観に行ってきた。「冬ソナ」のミュージカルを、だ。
あー、楽しかった。2年前、DVDで観てずいぶんはまった。あの切なく楽しい気持
ちが蘇ったぞ。2時間半のミュージカルになっている。だから結末はずいぶん違っ
ていたが、それもまた良しである。とにかく楽しかったのだ。おば様たち、是非
観てください。

 もう一つ嬉しいことがあった。株券が届いたのだ。過日話題になった所属事務
所アミューズの株券が、である。創業者会長・大里が還暦を期に社員及び所属ア
ーティスト全400名に分与した分だ。一律、一人500株。100株券5枚が昨日手元に
来た。株を始めて7年。初めて株券を手にした。オンライン取引専門なので実物を
見ることはなかった。こういうものなのねー。
ところで自分とは関係ないと思っていたが、タンス株は間もなく無効になる。そ
んな時期が近づいているはず。今、調べた。2009年の5月末までで良いのか。あと
2年半だね。まだ間に合うね。で、俺は早速こいつを特定口座へ預け入れたい。マ
ネックスさん、どうすればよいですか?封筒に入れて送ればよいのですか?と調
べてみた。「株券と所定の依頼書ならびに取得価額等を証明する確認書類(例え
ば、取引報告書、取引残高報告書など)を提出」と出た。さてここで疑問だ。取
得価額は0である。貰ったのだから。これはどう証明したらよいのか?教えてく
ださい。人生はいつも新しい。

 北朝鮮が核実験を言明、ということで日本株が下がった。円も下がった。
今日の前場は上がっているけれど。これはつまり日本株が戦争などのリスクに弱
いという証明。戦争は不透明なのだから。人道的にも経済的にも戦争は避けた方
が賢明だよね。なのに「日本と中国を戦争させよう」と考えている組織がある、
という怖い話を読んだ。それは「アメリカン・エンタープライズ・インスティチュ
ート」というアメリカのネオコン派の政策研究所なのだそうだ。2005年10月25・
26日の二日間、日本のホテルで会合を持ったという。そのテーマが「いかにして
日本と中国を戦争に突入させるか」だというのだ。本当なのか???怖すぎるぞ!
本当なら。しかもそこには日本の指導者が何人も参加していたらしい。本当なの
か??「日本の都市に米軍のミサイルを落として、テポドンだと発表する」とか
「関西で米軍と自衛隊で仕組んで偽テロを起こして、中国のせいにする」とか話
し合ったらしい。怖いよー!!

 俺は日本の発展を祈っている。日本を滅ぼしたくない。こんな怖い話し合いを
するより物作りやら芸能やらで友好しつつ発展しよう。日本と中国を戦争に持ち
込んで漁夫の利を得ようとしているのはアメリカのネオコンでしょう。
とにかくウソであって欲しいよね。株価が下がるのは嫌なんだー。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で
活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

http://www.sunplazanakano.com/

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4.相場の花道−先物・オプションも演歌同様歌えます!
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 偶然?(2006年10月5日号)

 乱高下ののち、堅調な相場になりました。

 本日の日経平均株価は、午後1時すぎに9月の高値16414円(9月4日)を上回りま
した。昨日は午後2時過ぎに16028円まで急落する場面もありましたから、様変わ
りです。

 ちなみに、一昨日の終値16242円から昨日の朝方の高値16363円までの値幅が121
円。その後の安値16028円までが335円。その安値から本日の高値16481円までが
453円。そして、16481円から終値までが32円でした。

 したがって、この2日で941円(=121+335+453+32)の距離を相場は動いたこと
になります。一方で、一昨日の終値16242円から本日の終値16449円までは207円の
上昇。ということで、実際の相場は、終値で見られる動きの4.5倍(=941÷207)
も動いていることになります。

 終値ベースでは分らない、相場のボラティリティ(変動)の大きさですね。こ
の間、市場参加者の見方が揺れ動く、あるいは売り方・買い方が対立している状
況でした。そして、買い方優勢という結果になりました。

 さて、本日の相場は昨日と比較すると、朝方から大きく買われた点は一緒。ま
た、前場の高値が、昨日は16363円であったのに対し本日は16367円と、これもほ
ぼ同じ水準でした。

 変化が現れたのは後場からです。とりわけ、後場寄り直後の動きが昨日と本日
では大きく異なりました。

 北朝鮮の核実験声明が報道されたのは10月3日の夕刻ですが、為替市場ではこれ
に強く反応。また、シンガポール市場の日経225先物取引の夜間取引では、同日の
大阪市場の終値が16240円であったのに対して16150円まで急落しました。

 ところが、昨日の東京市場では、NYダウが史上最高値を更新したという大きな
材料があったために買いが先行。しかし、後場からは一転、下げが下げを呼ぶ展
開となりました。

 やはり、地政学的リスクを織り込む動きだったのでしょう。また、需給面での
調整という意味もありました。先月の中間決算期末にかけては権利取りのための
買いもありましたが、昨日はその反対売買としての売りも出ていたとみられます。
また、日経平均株価が年初来高値17563円をつけた4月7日からは、今週末がちょう
ど6ヶ月目にあたることから、信用取引の期日にともなう整理売りもあったでしょ
うね。

 このうち、地政学的リスクは目先的には織り込んだ格好です。為替市場では、
北朝鮮の核実験声明で118円台に入っていたドル円相場が、117円台まで買い戻さ
れています。

 それでも、需給面の調整は本日も警戒されました。とりわけ、昨日は昼のバス
ケット取引が売りに傾いていたことが後場の急落つながったのですが、本日はそ
れを上回る規模の売り越しになっていましたから。

 しかし、後場からの安値は16301円と節目の16300円台を維持。これが逆に相場
の底固さを表していると受け止められ、その後の急伸につながりました。

 では、その底固さはどこからきているか。やはり米国株式の堅調な値動きに行
き着きます。というのも、昨日の後場の急落については、米国株式は上昇してい
ても、これを額面通り受け止められないという猜疑心がそうさせた面もあったか
らです。

 一昨日の米国株式市場では、NYダウが脚光を浴びる中で、米国のハイテク株の
上値は重く、また小型株が売られていたのです。これはかならずしも堅調といえ
る状況ではありません。そのため、東京市場でもNYダウの歴史的な上昇によるム
ード先行の買戻しが一巡すると、本格的な戻り売りが出始めて、取引終盤にかけ
て急落となったのです。

 しかし、昨日はNYダウだけでなく、ナスダックの上昇が目立ちました。NYダウ
が1.1%の上昇であるのに対し、ナスダックは2.1%の大幅上昇。5月10日以来の高
値をつけ、米国株式の上昇が、ダウに表される一部の優良株だけでなく、相場全
体に広がっているという印象を与えていました。

 このことは、東京市場でもハイテク銘柄などへの買いにつながるだけでなく、
米国株式への信認をより強めるものとなりましたね。その結果、本日の東京市場
は、後場からもしっかりと上値を伸ばす堅調な相場になったのです。

 なお、この米国株式の強さは、来週から始まる決算発表への期待がベースにあ
ります。S&P500指数に採用されている銘柄の平均では、2桁増益が今年の第2四半
期まで13期も続いています。そのおかげで、2年にも及ぶ利上げにかかわらず、株
式相場は上昇してきました。

 そして、今年一杯はこの高水準の増益は続くとの見方が強まっています。とい
うのも、ここにきてこの流れに対する障害が取り除かれてきたからです。

 昨日はバーナンキFRB議長が、住宅市場は本格的な調整局面にあるとの認識を示
しました。

 米国株式市場では、NYダウの最高値更新で市場センチメントが強まっている時
だけに、このFRB議長の住宅市況に対する弱気発言も、景気の後退懸念よりも利下
げの可能性さえ示唆するものと受け止められました。

 その結果、金利の動きに反応しやすいハイテク株や小型株が買われて、ナスダッ
クが大きく上昇しました。企業利益という観点からは、金利の低下は企業のコス
トの低下という部分と、設備投資の増加を通じて景気に良い影響を与え売上が増
加するとい両面で、好材料です。

 そして、今週、原油相場は60ドルを割り込んだことも大きな事件だったのでは
ないでしょうか。10月3日のことでしたが、この日にNYダウは史上最高値を更新し
ています。これは偶然でしょうか?

 実は、原油相場のチャートを見ると、ちょうど3年前、2003年9月19日の安値
26.65ドルから右肩上がりの上昇トレンド・ラインが引けるのですが、これが現在
は60ドルの水準にあります。

 そして、一昨日はこれをついに終値で割り込んできました。ということで、3年
間続いた原油の上昇トレンドが終わった可能性もあります(ただしその確認とし
て、60ドル水準が今度は上値抵抗線になるのかを見極める必要があります)。

 仮に原油相場が長期に軟化するなら、個人消費が増加し、企業のコストは下が
り、企業業績を向上させることになるでしょう。

 ということで、利上げと原油の上昇がこれまでの株式相場の足かせでしたが、
現在はそれが逆転。そして、金利と原油相場が長期的な意味での転換点を迎えて
いるのなら、NYダウが史上最高値を更新するのは自然な流れといえそうです。

(トレーダーズ・アンド・カンパニー 廣重勝彦)

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(注)本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予
   測であり、情報の正確性について保証するものではありません。投資等
   にあたっては、ご自身のご判断と責任においてされますようお願いいた
   します。

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5.投資信託基準価額
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詳しくは
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※外国投信を売買する際の適用為替レートは、ログイン後「投資信託」トップ
画面の「適用為替レート」でご確認いただけます。

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     あなたのご意見をお聞かせください
11/18日(土)マネックス証券オリエンテーションコミティー
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マネックスでは、お客様のご意見をマネックスのスタッフが直にお聞きする
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6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 10月5日      <議員パス>

 私は基本的には国会議員の給料は大幅に上げた方がいいと思っています。
700余名ですから、仮に1億円払っても約700億円。国家予算から比べた
ら小さなものです。その代わりにもっと人気職業になってもらい、日本中の優
秀な人材が議員を目指すようになるといいと思います。人気の就職先ランキン
グで1位になればしめたものです。国会は国権の最高機関ですから、それなり
の「人材惹き付けシステム」があっていいと思います。

 その代わりに秘書給与とか、その他諸々の諸手当類は一切なくして、多くも
らった給与の中から、自分で判断して使ってもらえばいいと思います。その方
が透明で分かり易いのではないでしょうか。議員パスなどは、これこそ国家予
算の中では砂粒にも満たない額の話ですから、本人だけでなく、家族全員にま
で給付しても一向に構わないと思うのですが、これも分かり易くするには、議
員パス10枚分ぐらいの給与を上乗せして、その中から自由に使ってもらえば
いいと思います。どうでしょうかね?

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     上場株券の電子化(ペーパーレス化)で紙の株券は無効に
      「タンス株券」は『貸株サービス』のマネックスへ
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マネックスの貸株サービスが紹介されました。
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貸株サービスや、株券の入庫方法についてはこちらをご覧ください。
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マネックスメール全文を過去にさかのぼって読むことはもちろん、“つぶやき”
の部分だけをさかのぼることや、キーワードで過去のある部分を検索すること
も可能です。ぜひ一度お試しください。
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