マネックスメール 2006年11月13日(月)

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マネックスメール 2006年11月13日(月)

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 マネックスメール<第1789号 2006年11月13日(月)夕方発行>
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≪本日の目次≫
 1.相場概況
 2.はじめてみよう!先物・オプション取引
 3.「やさしいマネー講座」
 4.株式市場アウトルック
 5.投資信託基準価額
 6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき

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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-1.相場概況
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
GDP(国内総生産)の発表を控え、ヘッジ売りや手仕舞い売りで軟調

日経平均            16,022.49 (▼89.94)
日経225先物         16,010 (▼70 )
TOPIX            1,568.76 (▼12.61)
単純平均             431.84 (▼ 5.48)
東証二部指数           4,041.12 (▼56.12)
日経ジャスダック平均       2,090.60 (▼11.51)
東証マザーズ指数         1,095.87 (▼25.89)
東証一部
値上がり銘柄数          314銘柄
値下がり銘柄数         1,320銘柄
変わらず             71銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           72.17%  ▼ 8.59%
売買高            16億3564万株(概算)
売買代金        2兆2493億6000万円(概算)
時価総額          501兆4161億円(概算)
為替(15時)          117.27円/米ドル

◆市況概況◆

 週末の米国市場が堅調、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が買い越しと伝えられ、先週末の反動も期待されたのですが週末のシカゴ市場(CME)の日経平均先物がもたついた動きとなっていたことなどもあって、売り先行の始まりとなりました。寄り付きからの売り一巡後は買い戻しや押し目買いも入り底堅い動きとなりました。それでも上値を積極的に買い上がるというよりは戻れば売りたい、という動きが強く、もたついた展開のまま前場の取引を終了しました。

 昼の市場外取引もインパクトはなく、後場も寄り付きから売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡したあとは前場同様戻り歩調となり、戻り歩調となったのを見ると、鉱工業生産指数(確報値)の発表を控えて買戻しを急ぐ動きも見られ、日経平均は16,000円台を回復する場面もありました。鉱工業生産指数の発表後も先週末の機械受注統計のような大きな影響はなく、再び売られましたが、今度はさすがに底堅い動きとなり、明日のGDP(国内総生産)を控えて買い戻しやヘッジの売りが交錯する格好となりました。

 小型銘柄は引き続き見切売りがかさみ、日経ジャスダック平均は年初来安値更新となるなど総じて軟調となりました。押し目買い意欲も薄れ買い気の乏しい中でちょっとした売りに押されるものが多いという感じです。先物にはまとまった売り買いが散見されましたが大きく方向感を出すというよりも目先的な動きが中心となっていました。

 先週末の機械受注の発表の影響でもないのでしょうが下方修正や配当の減額など「わかり易い」悪材料には非常に敏感になっているようです。明日のGDP(国内総生産)の発表次第で底入れ感が出て来るか、大きく調整となって来るのかが決まりそうです。パターンとしては9月末の底入れ時のようなパターンとなるのか、5月連休明けの時のようなパターンになるのか、といったところではないかと思います。

 (投資情報部長 清水洋介)

−<今日の言葉>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・鉱工業生産指数(こうこうぎょうせいさんしすう)
 日本の産業のなかでGDP(国内総生産)に占める比率の高い、鉱業と製造 業に属している企業の生産量を指数化したもの。経済産業省が毎月発表して いるもので、翌月に発表される「速報」は、市場関係者の注目が集まる経済 指標の一つである。
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◆個別銘柄◆ 

 ディフェンシブ銘柄の一角や海運株が堅調

レックスHD (2688) 229,000円 △10,000 円 :1株単位
 経営陣による買収で株式を非公開化すると発表されたことから、TOB(公開買い付け)価格にサヤ寄せする格好で大幅高となりました。

メガネトップ (7541) 1,844円 △243 円 :100株単位
 2007年3月期の連結経常利益の上方修正により、好感した買いが先行、先日来大きく値を崩していた反動もあって、一時ストップ高となるなど大幅高となりました。

野村不HD (3231) 4,170円 ▼10 円 :100株単位
 2007年3月期の連結経常利益の上方修正により、買いが先行しました。マンション販売や不動産投資信託が好調でしたが、GDP(国内総生産)の発表を控え、全般的に手控えとなっていることから出尽くし感もあって、軟調となりました。

丸 井 (8252) 1,402円 △42 円 :100株単位
 消費者ローン子会社ゼロファーストの事業縮小を発表、下方修正を発表して大きく売られていたことの反動や悪材料出尽くし感もあって、堅調となりました。

任天堂 (7974) 25,700円 △500 円 :100株単位
 ソニー(6758)のPS3が発売となり、売れ行きが好調と報じられ、12月に発売する新型ゲーム機Wii(ウィー)の売れ行き期待が高まり、堅調となりました。

ファーストリテイ (9983) 9,990円 ▼230 円 :100株単位
 外資系証券が投資判断を引き下げたことや個人消費の落ち込みを懸念する動きから、軟調となりました。

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詳細は
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※株式分割銘柄に関してはマネックス証券のウェブサイトにログイン後、 「投資情報」→「株式周辺情報」→「資本異動銘柄」をご覧ください。

 本コラムに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、情報の正確性について保証するものではありません。また、内容は予告なく変更されることがあります。なお、本コラムは情報提供のみを目的として作成されたもので、有価証券の売買、為替取引の勧誘を目的としたものではありません。


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-2.はじめてみよう!先物・オプション取引
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 第16回 

 具体的なオプション戦略を考える前にオプション価格の「構成要素」を考えて見たいと思います。オプション価格は何を元に動くのか、オプション価格が割高なのか割安なのかどうやって判断するのかなどを見て見ましょう。

 http://www2.monex.co.jp/j/fo/Yoso.htm

◇本質的価値
 権利行使価格と日経平均の差が「本質的価値」となるのです。つまり、日経平均が16,300円とすると、行使価格が16,000円のコールオプションは「16,000円で買う権利」となるので、16,000円より高い部分、つまり日経平均との差額300円が「本質的価値」となるのです。そして、行使価格15,500円のコールオプションの「本質的価値」は800円、16,500円以上の行使価格のものは日経平均との差がマイナスとなるので、「本質的価値」は「0(ゼロ)」となるのです。逆に行使価格が16,000円のプットオプションは日経平均が16,300円の時は「本質的価値」が「0(ゼロ)」になり、行使価格が16,500円のプットオプションの「本質的価値」は200円ということになるのです。

 コールオプションの本質的価値 = 日経平均 − 行使価格
  (日経平均 <= 行使価格 の場合は本質的価値は「0(ゼロ)」)
 プットオプションの本質的価値 = 行使価格 − 日経平均
  (日経平均 >= 行使価格 の場合は本質的価値は「0(ゼロ)」)
◇時間的価値
 オプションの特徴である「動かなくても儲かる」ための要素といえます。オプションの「本質的価値」からのプラスアルファの部分と言うわけです。実際のオプション価格と本質的価値との差であり、価格変動の期待値という見方も出来ます。計算は非常に複雑でオプション価格そのものの「理論価格」を計算する数式には「ブラック=ショールズモデル」などがあります。「時間的価値」は毎日減価し、満期日には「時間的価値」は「0(ゼロ)」となるのです。
 オプションの時間的価値 = オプション価格 − 本質的価値

 「時間的価値」の項目でも述べましたが、オプションの理論的な価格を計算することはとても難しく、確率密度関数などを使い、時間の概念を入れて変動率を計算するのです。つまり、このくらいの時間が残っているので、日経平均はこのくらい変動する可能性があり、このオプションはこのくらいになるというような感じで計算するのです。

 また、オプション価格の変動要因としては以下のようなものになり、それぞれの影響は表1.のようになります。

◇オプション価格変動要因

 日経平均(原資産): オプションの評価はどの評価モデル(ブラック=ショールズモデルなど)も原資産(ここの場合は日経平均)の確率分布によるもので、原資産(日経平均)の変動はオプション価格に大きな影響を与えます。
 満期までの期間 : オプションの満期までの期間が長ければ長いほど価格変動が大きい、つまりオプションを行使出来る可能性が高まり、オプション価値が高い。逆に時間が経つに従って価値は小さくなる。

 行使価格 : 株価と行使価格はオプションの「本質的価値」に大きな影響を与える。

 ボラティリティ(変動率) : ボラティリティは株価の安定度を表す尺度と考えられる。これがいわゆる「プラスアルファ」の部分と考えられ、ボラティリティが大きいほどオプションの価格は高くなる。

 金利 : 金利が高いほど原資産(日経平均)を買うよりもコールを買う方が有利になる。従って金利が高いほどコール価格は高くなり、プット価格は安くなる。

 配当 : コールオプションの所有者には配当を受け取る権利がないので、配当金が高いほどコールの価格は安くなり、プットの価格は高くなる。

 また、各々の動きがコールオプション、プットオプションに与える影響と言うのは表1.の通りですが、ここでまとめて置くと、

 ・日経平均が上昇すればコールは高くなり、プットは安くなる。
 ・日経平均が下落すればコールは安くなり、プットは高くなる。
→「本質的価値」の増加、減少

 ・満期までの期間が長ければ長いほどコールもプットも高い。
 ・満期までの期間が短ければ短いほどコールもプットも安い。
→「時間的価値」の減少

 ・行使価格が高ければ高いほどコールは安く、プットは高い。
 ・行使価格が低ければ低いほどコールは高く、プットは安い。
→「本質的価値」

 ・ボラティリティーが高くなればコールもプットも高くなる。
 ・ボラティリティーが低くなればコールもプットも安くなる。
→「プラスアルファ」の部分

 ・金利が上がればコールは高くなり、プットは安くなる。
 ・金利が下がればコールは安くなり、プットは高くなる。

 ・配当金が増えればコールは安くなり、プットは高くなる。
 ・配当金が減ればコールは高くなり、プットは安くなる 

 以上のようにいろいろな要素が絡みあってオプションの価格は動いており、単純に株価(日経平均)の動きだけで動いているわけでもないので、オプション取引が非常に難しいものとなっているのです。

 来週からはこれらのいろいろな要素で動くオプションの特性を利用したオプション戦略について述べて行きたいと思います。

 (投資情報部長 清水洋介)

 また、ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛で
 mailto:feedback@monex.co.jp
 までお送りいただければ清水から回答いたします。

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 先物・オプションの詳細・お申し込みなどはこちら
  口座をお持ちでない方
  http://mail.monex.jp/?4_58346_338620_8
  口座をお持ちの方(リンク先よりログインしてください)
  http://mail.monex.jp/?4_58346_338620_9
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-3.「やさしいマネー講座」−第25回−
 〜ポストBRICs?〜
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 先週、人気のフリーペーパー「R25」に「ポストBRICs」探しとして今後投資や企業の進出先として期待できる国々についての記事が載っていました。 
 BRICsはご存知の方も多いと思いますが、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字をつなげたものです。一説には小さなSは南アフリカ(South Africa)とも言われています。
 たしかにこれらの新興国は今や投資先として大人気で、投資信託が設定されるとすごい勢いでお金が集まり、あっという間に残高が膨れ上がるという状態が続いています。今年、一時調整基調にありましたが、最近は再び元気を取り戻している様子。
 日本では景気回復が見えてきた、いざなぎ景気を(期間で)超えたといっても、ぐいぐいと成長しているという実感が伴うものではないですよね。
 いざなぎ景気に乗って急成長したかつての日本の町工場が今や世界を代表する企業になったような、元気いっぱいで、これから大いに成長を期待できる会社があるとすれば30年、40年前の日本に似通って見える急成長中の新興国に自然と目が向いてしまう、ということでしょう。

 確かに少子高齢化問題を抱え、成熟しきってしまった先進国より新興国の方が期待できると思います。
 でも、ぜひぜひ注意してください。こうした新興国人気が過熱すればするほど、個人的にはとても不安定さを感じてしまいます。

 実は私は以前、90年代のことですが、米系銀行でエマージング・マーケット、つまり新興国市場の為替の担当をしていたことがあります。当初担当を始めた頃に人気があったのが、メキシコでした。金利は高いけれど為替は比較的安定していました。アルゼンチンは当時南米の優等生で、ただ固定通貨制だった当時取引自体はそれほどありませんでした。そしてアジアの経済成長ぶりからフィリピン、インドネシア、タイなどもよく取引されていました。新興国の投信の設定やこうした国の外貨預金なども人気を集め始めていた頃です。
 これらの国の名前を聞いて意外に思われる方もいるかもしれません。というのもこれらの国々は90年代半ば以降、大きな経済危機に見舞われて通貨が暴落しているのです。アルゼンチンは円建ての債券であるサムライ債を大量に発行していましたが、デフォルト(債務不履行)宣言をしてしまいました。
 ところが最近、再びこれらの国々がメキメキと回復してきて注目を集め始めているのです。冒頭のポストBRICsとして名前が挙がっていたのが、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、南アフリカ、トルコ、バングラディッシュ、エジプトなどなどです。
 あの、すさまじい危機を目の当たりにしている私は驚きとともに、どうしてもこうした新興国投資を全面的に支持できない部分もあるのです。

 90年代後半に新興国に投資をしていたのは、主として企業でした。新興国の経済危機によって、個人でイタイ目にあったのは主に外貨預金をしていた人ですが、取り扱っていた金融機関も限定されていましたので、社会的に大騒ぎになるほどではありませんでした。

 ところが今は投資信託などを通して大量の日本マネーが流れ込んでいます。市場自体が先進国と違って、まだまだ整備されず規模も小さく、法整備も先進国とは違って不備も多い、そうした市場では「何か」が起こったときにはすごい勢いでお金が引いていき、流動性がなくなり、つまり暴落が起こりやすいのです。しかも情報は先進国と違い十分にありません。個人投資家はどうしても遅れをとってしまうものです。まあ、投信であればプロが投資しているわけですが、それでも一気に流動性がなくなってしまうとプロでも太刀打ちできないものです。

 こうしたリスクがあることをしっかりと認識することが、新興国市場に投資するときには一番大切なことだと思います。「人気がある」とか「話題だから」「期待できるから」などという理由で、手持ち資金を一つの国の投資へ丸ごとつぎ込むのはリスクが高過ぎるのです。

 新興国市場に投資することは全く否定しませんし、私自身、期待できるエリアとしてポートフォリオの一部にしっかりと組み入れています。でもきっちりと分散投資しています!新興国は何かあると連動してしまうことは多いですが、それでも国の分散もぜひ行い、投資金額は資産全体の一部に留めるようにしたいですね。


★廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
http://www.monexuniv.co.jp/
ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) 、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
著書「金利をやさしく教えてくれる本」発売中。
http://mail.monex.jp/?4_37126_298095_9


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-4.株式市場アウトルック(提供:フィスコ)
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 指数の振れに左右され難い、好決算銘柄や再編銘柄など個別対応に

 TOPIX1600P割れで下ぶれ懸念強まる

 日経平均は、膠着感の強い展開が続いている。先週、NYダウが再び最高値を捉えてきたこともあり、週前半には16500円を回復する場面もあった。しかし、同水準に位置する25日線が上値抵抗線として意識される中、大手銀行株の軟調地合いも嫌気され、その後はじり安基調となった。米中間選挙やオプションSQを控えていたこともあり、積極的には参加しづらい環境であったが、それ以上に銀行など金融セクターを中心とした内需関連の弱さが嫌気されている。結果、TOPIXでは現物と先物との逆ザヤが目立つ格好となり、高水準に積み上がっている裁定残の解消売りを警戒する動きを強めている。

 トヨタといすゞの資本・業務提携発表を機に自動車セクターに対する再編機運の高まりなどが手掛り材料となったほか、NYダウの上昇基調もあって国際優良株の強い動きも目立っている。しかし、1600Pを割り込んだTOPIXの弱い動きにより、日経平均も一時16100円を割り込んでいる。また、逆ザヤが目立っているため下に仕掛けやすい状況でもあり、先物市場では連日大口売買による荒い値動きが目立っている。週末についても前場の段階で大口売りが断続的に出ていたが、前日安値を割り込まなかったためか、後場に入ると一転、大口買いにより切り返しをみせている。ただ、これも機械受注発表を機に再び売りを浴びせられる状況であった。資金流入が短期的な値幅取りを狙った資金とみられ、方向感が掴みづらく、現物株への手控えにもつながってしまう。
 先週までの調整でTOPIXは一目均衡表の先行スパン(雲)下限レベルまで下げてきている。遅行線は下方転換シグナルを発生させているため、下を警戒するところではあるが、まずは雲下限が支持線として機能するかを見極めたいところ。みずほFGは短期間で10万円下げ、9月安値を割り込んでいるが、銀行株などは海外ファンドの売りとの見方があるほか、あおぞら銀行上場を控えている影響とも聞かれている。14日のあおぞら銀行の上場通過後に落ち着きを取り戻せれば、目先的な底打ち感にもつながりそうである。

 また、同じ14日の7−9月期GDPが注目されよう。予想では前期比年率1.0%増加となっているが、ここ最近はマイナスに下方修正する向きが増えてきている。機械受注など景気指標に弱い動きがみられてきており、投資心理は悪化しつつある。それでも、日銀総裁による追加利上げへの姿勢はみられているため、15日、16日の金融政策決定会合後の、日銀総際のコメントなどは注視したい。また、利上げは来年1-3月期と見る向きが大勢であるが、年内実施との見方も依然として燻っている。日銀総裁会見などによっては年内利上げ実施への思惑も出てくることにつながり、利ざや拡大から現在低迷している大手銀行株など、内需関連の切り返しの可能性はありそうだ。また、大手銀が上昇に向かうことができれば、徐々に個人投資家の参加しやすい中小型株への波及効果もある。
 そのほか、全体としては先行き不透明感が強まってきているが、好業績銘柄を個別に物色する動きは目立っている。また、様々な業界でM&Aなど再編の動きが相次いできているため、これを手掛りにした個別物色の流れは続きそうである。特に再編の流れについてはセクター全体への思惑的な流れにもつながるため、注目されよう。

 NYダウは高値レベルで推移しているが、ここにきて不安定な動きをみせてきている。今週は連銀総裁の講演が相次ぐほか、消費者物価、FOMC議事録、NY連銀景気指数などの発表も予定されていることもあり、連動性の高い国際優良株への物色もやや警戒を強める可能性はある。内需関連へのシフトに期待したいところではあるが、現状ではTOPIXの弱い動きをみてしまうと厳しい状況である。

 需給面では信用残はピーク時から相当減少しているほか、4月高値期日も通過していることもあり、改善傾向にある。一方、裁定残高は5兆円前後と最高水準にある。現物と先物との逆ザヤが目立ってきている状況であり、裁定解消を警戒する向きが増えてきている。そのため、なんらかのショック的なマイナスインパクトが加わると、裁定解消売りが一気に出てきてしまうリスクはある。
 大手銀を中心としたTOPIXの底打ちなどを見極めつつ、指数の振れに左右され難い好決算銘柄や再編銘柄など、個別材料株を物色する相場展開が続きそうである。

(11月11日(土)フィスコ週報より抜粋)


=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-5.投資信託基準価額
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詳しくは
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http://hercules.ose.or.jp/topics/ir_rounge20061120.html
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=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-6.マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 11月13日   <靴>

 私は靴にはかなりウルサイ方です。と云うと、やれこう云うデザインでないと、あのメーカーでないと、と云うこだわりのように聞こえるかも知れませんが、そう云う訳ではありません。単に、合う靴がとても少ないのです。先ず革靴でないとダメです。足の裏は人間のダスト・シュートだと思っており、そこをゴム底などで塞いでしまうと、どうも体の調子が悪くなります。革靴で、ちゃんと汗や何かしら良くないものが下に抜けるようでないと具合が悪いのです。
 それで革靴なら何でもいいかと云うと、恥ずかしながら中々デリケートな足で、底が厚くて反らないと、すぐに足がたまらなく痛くなってしまいます。足の甲の血管を押さえてしまうような形態のものは、足が痺れてきます。爪先の辺りの微妙な形や底の傾斜の関係で、爪先を無意識に萎縮させてしまうものだと、今度は膝が痛くなってきます。まぁそんな調子で中々足に合う靴がないのです。

 そこでほぼ一年中靴を探すことになります。折角見つけたぴったりの靴も、気がつくと製造中止になってしまったりで、兎に角大変です。そこで最近では旨く合った靴は、予備にもう一足買うことにしました。そして昨日もそのように、履いてる靴と同じ靴をもう一足買いました。

 やっと一安心、と思ったのも束の間、いきなりチューイング・ガムを踏みました。何故か私はガムをよく踏むのです。特に海外出張中は、2回に1回は踏みます。あの手この手で取るのですが、最後に薄く残ってしまい、泣きたくなります。氷で冷やしてから一気に取るといいと云う説がありますが、未だ試したことがありません。

 しかし今回、いい方法を発見しました。最後に残った部分を、ちょっと粗めの消しゴムでゴシゴシとこするのです。なんと、完璧にきれいになりました!あぁ、これで安心して街を歩くことが出来る。ちょっとしたことですが、私には大発見です。違う方法で折角の靴をまた攻撃されないように、気を付けたいと思います。


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償還金のお受け取り通貨は、豪ドル/円の為替レート水準により決定されます。そのため、為替相場の変動により投資元本を割り込むことがあります。
お申込みにあたっては、必ず目論見書の内容をご確認ください。

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