マネックスメール 2007年2月2日(金)

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マネックスメール 2007年2月2日(金)

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 マネックスメール<第1842号 2007年2月2日(金)夕方発行>
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  目次
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 1 相場概況
 2 新規公開株(IPO)・売出し(PO)のお知らせ
 3 だから投資は面白い!
 4 資産設計への道
     その253 資産運用のメンターを探す   内藤忍
 5 チャートの世界
 6 マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
 7 マネックス証券からのお知らせ
 8 勉強会・セミナー情報
 9 思春期証券マンのマネックス日記
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 1 相場概況
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堅調ながらも引き続きもたつき上値の重い展開

日経平均            17,547.11 (△27.61)
日経225先物         17,590 (△30 )
TOPIX            1,742.40 (△ 3.82)
単純平均             473.93 (△ 0.49)
東証二部指数           4,233.92 (△31.96)
日経ジャスダック平均       2,214.94 (△ 4.68)
東証マザーズ指数         1,177.04 (▼ 5.58)
東証一部
値上がり銘柄数          686銘柄
値下がり銘柄数          900銘柄
変わらず             129銘柄
比較できず            1銘柄
騰落レシオ           121.33%  △4.47%
売買高            23億6650万株(概算)
売買代金        3兆1637億5900万円(概算)
時価総額          557兆7833億円(概算)
為替(15時)          120.75円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場が堅調となったことやシカゴ市場(CME)の日経平均先物が堅調であったことから買い先行となりました。それでも外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)が売り越しとなったことや週末と言うこともあって寄り付きの買いが一巡した後は上値の重い展開となりました。利上げ懸念が一段落となったこともあって、高配当利回り銘柄を物色するような動きも見られ、底堅さが確認されると一気に高値更新となりました。

 後場に入っても堅調ながらも上値の重い展開は続きました。昼の市場外取引は金額も大きくやや売り越しと伝えられたことで売り先行の始まりとなりましたが、売り一巡後は買戻しや押し目買いもあって底堅く、日経平均は17,600円を超えたところで推移していました。引けを意識した時間帯に先物にもまとまった売りが出て一気に上げ幅を縮小、17,500円を意識する水準まで下がりもたついた引けとなりました。

 小型銘柄は主力銘柄の高配当利回りを好感するような動きに乗り切れず、もたついたものも散見されました。二部株指数は堅調、日経ジャスダック平均も高くなりましたが、東証マザーズ指数は軟調となりました。先物へのまとまった売り買いは比較的少なかったのですが、引けを意識した時間からはまとまった売りがかさみ指数の上値を押さえました。

 なんだか物足りない展開ですが、基調は強いのではないかと思います。週末ということでポジション調整の売りも出たようですが、下値をむきになって売り叩く動きというわけでもなく、底堅いと言えば底堅いと言えるでしょう。日経平均が17,500円を保ったことで今度は17,500円がサポートとなるかどうかといったところが注目されます。

(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 電力株や電鉄株が高配当銘柄として買われ、石油関連銘柄は軟調

松 下 (6752) 2,395円 ▼15 円 
 プラズマテレビなど戦略商品の販売が伸びたことに加え、コスト削減で製品価格の下落を吸収し、2006年10―12月期の連結決算(米国会計基準)が増益となり、好感した買いが入りましたが利食い売りに押され、もたついた動きとなりました。

イビデン (4062) 6,530円 △350 円 :100株単位
 半導体パッケージ基板やディーゼル車向け排ガス浄化装置(DPF)などの販売が好調なことから、2007年3月期の連結経常利益の上方修正を発表し、好感する買いが入り大幅高となりました。

ノーリツ (5943) 2,200円 ▼210 円 :100株単位
 暖冬で温水機器の取り換え需要が減少したことや、システムバス、システムキッチンの伸び悩みが響き、2006年12月期の連結業績の下方修正を発表したことから、失望売りが出て大幅安となりました。

DOWA (5714) 1,160円 △118 円 
 非鉄価格の高騰が利益を押し上げ、2007年3月期の連結業績の上方修正を発表し、合わせて年間配当を引き上げたことから、大幅高となりました。
サッポロHD (2501) 759円 △36 円 
 筆頭株主のスティール・パートナーズから買収防衛策の廃止などを求める株主提案を受けたと発表し、スティール・パートナーズが以前に買い進んだ株がにぎわった経緯を背景とした思惑から買われ、昨年来高値を更新しました。
パナホーム (1924) 820円 ▼15 円 
 外資系証券が投資判断を引き下げたことから、ここまで底堅い展開であったことから一気に下落、軟調となりました。

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テレビ東京系の「株式ワイド オープニングベル」に、投資情報部清水洋介が毎週月曜日8:45から出演しています。是非、ご覧ください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/
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 2 新規公開株(IPO)・売出し(PO)のお知らせ
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◆新規公開株式(IPO)◆
テイ・エス テック (7313)、AQインタラクティブ(3838)
免疫生物研究所(4570)、FCM(5758)

◆公募・売出株式(PO)◆
ジャパン・シングルレジデンス投資法人(8970・東証)
・仮条件(ディスカウント率) 3.0%〜5.0% (申込口数単位:1口)・ブックビルディング期間 2/8(木)0:00〜募集価格等決定日まで
・募集価格等決定日 2/14(水)〜2/19(月)のいずれかの日
 ※最短の場合、2/14(水)にブックビルは締切となります。

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
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 3 だから投資は面白い!
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 −<銘柄を見ていく・その17>−

 今週は、一休(2450)を取り上げます。

 “東証1部上場”

■会社の概要
 設立は1998(平成10)年。高級ホテル・旅館専門の予約サイト「一休.com」などを運営している会社です。
 ホテル・旅館をインターネットで予約する際に、宿泊したいホテル・旅館のサイトを探して直接予約したり、旅行会社のサイトで予約したりといろいろなルートがあるかと存じますが、インターネットでの予約に慣れた方であれば、このサイトを1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
 「一休.com」を利用するためには、同社が運営する他のサイトも利用できる会員登録(無料)が必要なのですが、2007年3月期第3四半期末時点で、登録数は約129万人に達しているそうです。

 事業は以下の通りです(2006年3月期。カッコ内は総売上高に占める比率)。  ・サイト運営手数料収入 (95%)                     一休.com     … 高級ホテル・旅館専門の予約サイト        一休.comレストラン… 高級レストランの予約サイト           一休オークション … スイートルーム宿泊等のオークションサイト    乾杯.jp     … パーティ、イベント等の会場検索サイト    ・広告収入、その他   ( 5%)                 
■業績
 2007年3月期第3四半期の業績(非連結)は、以下となっています。

  営業収益   16億5,600万円(前年同期比18.1%増)           営業利益   10億4,300万円(前年同期比16.9%増)           経常利益   10億4,800万円(前年同期比18.5%増)           四半期純利益 5億9,600万円(前年同期比14.4%増)         
 増収増益となりました。2006年9月中間期末時点と比較して、会員登録数は約5万人増加、「一休.com」での取扱施設数も増加しているようです。また、旬の食べ物やクリスマスなど季節性の高いキャンペーン、大手飲料メーカー、雑誌社との提携企画など、サイト閲覧層を意識したブランド戦略を講じているようです。

■今後の戦略と見通し 〜 既存サイトは安定成長を期待、新規ビジネスは?
 会社側は通期の業績見通し(非連結)を、以下としています。

  営業収益   22億1,600万円(前期比18.4%増)             経常利益   13億3,500万円(前期比13.4%増)             当期純利益  7億5,700万円(前期比 8.8%増)           
 今月7日より東証1部上場銘柄となることが発表され、2月に入ってからは機関投資家などの買い入れへの期待も高まり、株価は堅調に推移しています。 「一休.com」など既存サイトについては、東証1部上場による知名度の上昇によって、会員数、取扱施設数などの安定的な増加も期待されます。
 また、次に打ち出される新規事業が注目されます。これまで培った「インターネットでの高級ホテル・旅館予約で、お客様の旅をサポート」するノウハウを、どのように事業拡大につなげていくのかに注目しましょう。

(マネックス証券 投資情報部)

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 4 資産設計への道
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 「その253 資産運用のメンターを探す」

 日本株式の堅調な動きと共にセミナーや勉強会に個人投資家が戻ってきています。1月28日に開催した資産形成フェアには3000人近い方がご来場され、会場は大賑わいでした。また今週は丸の内の日経ノティオでセミナーを開催しましたが、こちらも応募が殺到しかなりの倍率の中から抽選で参加者を決めることになりました。

大盛況の資産形成フェアの様子
http://www.monexuniv.co.jp/news_media/2007/01/2007.html

 そんな会場で最近良く聞かれるのが、資産運用を個別に相談したいので誰か紹介してもらえないか?という問い合わせです。資産規模がある程度大きくなり、我流ではない運用をしたいというニーズに個別に対応するようなサービスが自分ではなかなか見つけられないことが背景にあるようです。

■株式投資の3つの方法
 株式投資をしようと考えた場合、3つの手法があるということを、このコラムにも書いたことがあります。

株式投資の3つの方法を知りたい方はこちら  
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/004457.html

 これは株式という1つのアセットクラスの運用手法の選び方のポイントですが、資産全体の話になると別の視点が必要になります。しかし考え方は同じです。
■資産設計の3つの方法
 資産全体を長期で運用するための方法にも3つが考えられます。それは自分でやる、ファンドに任せる、そしてメンターを見つける、の3つです。

 自分でやるというのは、自分で本を読んだり、セミナーに出席したりして勉強していく方法です。あるいはマネックス・ユニバーシティのEラーニング教材を活用する方法もあります。自分で商品を組み合わせて資産設計していくことは一旦マスターしてしまえば手間のかからない長期運用に最適の方法です。
勉強したいが本を読むのは苦手という人に  
https://monexuniv.wbt.ne.jp/mu/index2.html

 ファンドに任せるというのは分散投資を代行してくれる投資信託を購入する方法です。マネックス資産設計ファンドは1万円から投資でき、積立もできるファンドです。販売手数料のかからないノーロードで信託報酬も1%以下、イボットソン・アソシエイツの理論に基づき6つの資産に分散投資が自動的にできる商品です。インデックス運用を組み合わせているので市場全体の動きに連動する投資効果が期待できます。

ノーロードで低コスト、6つの資産に理論的に分散投資するファンド
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news701k.htm
■メンターに必要な条件
 さて3つ目のメンターを探すというのを説明したいと思います。メンターとはギリシャの詩人ホメロスの書いた叙事詩に登場する「メントル」という賢人からきた言葉らしいですが、信頼できるアドバイザー、師匠といった意味です。人生のメンターが重要であるのと同様に、資産設計のメンターになってくれる人がいれば、相談しながら運用を安心して続けることができます。

 個人投資家がメンターを探すにはどうしたらよいでしょうか。相談相手というと銀行や証券会社の窓口で相談したり、保険の販売員に聞いたりする場合が多いでしょうが、中立公正な立場でプライベートでアドバイスをしてくれるのはやはりFP(ファイナンシャル・プランナー)ということになります。しかしFPなら誰でも良い訳ではありません。特定の金融機関との利害関係を持っている人からは客観的なアドバイスは期待できません。どのFPの人に相談したら良いのかは医者や弁護士と同様わかりにくいものです。マネー誌に登場しているような有名FPには頼みにくいし、事務所に行くのは勇気がいるし、と悩んでいる人は少なくないのです。

 資産運用のメンターとして必要な資質は
1.リスクとリターンのバランスを考えたアドバイスができる経験、能力2.研究熱心で新しい商品や金融制度について常に勉強している向上心
3.相談者の話をしっかり聞いてくれ、精神的にも力になってくれるコミュニ  ケーション能力

の3つではないかと思います。
 自分に合ったメンターを見つけるのはそれほど簡単なことではありません。
■資産運用のメンター探しをお手伝いできるのは?
 受験指導を行う家庭教師には品質管理を行い、最適な教師を選んで派遣してくれる会社がたくさんあります。それまでは個人の紹介くらいしか見つけることが出来なかった教師を幅広い選択肢の中から見つけられるようになったのです。

 資産運用のメンターでも同じようなサービスは必要ないでしょうか。最もふさわしいと思われるメンター探しをするサービスは価値があるのではないかと思っています。紹介をすると同時にメンターの教育も行い、アドバイス内容についてクオリティを維持するように品質管理を行うことができれば、安心感がさらに高まります。

 投資の成果を上げるには、投資の理論や商品を勉強することも大切ですが、良いメンターに出会うことも大きく影響すると思います。個人投資家の資産運用にとって何が必要か。これからも真剣に考えていきたいと思います。

今回の話のまとめ---------
●株式投資と同じように資産設計にも3つの方法がある
●資産運用を相談できるメンターがいれば安心できる
●資産運用のメンターの育成や紹介も個人投資家への重要なサービス

ではまた来週・・・。

※投資信託をご購入される場合は、事前に、最新の目論見書の内容についてご 確認ください。

(本コラムは筆者の個人的意見をまとめたものであり、筆者の所属する組織の意見ではありません。)

内藤 忍
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/

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いざ、株式投資。その前に、ちょっとこちらを。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/m_seminar/20070128.htm−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
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 5 チャートの世界
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 チャート教室

 今週から毎週火曜日に「教えて清水さん!」と言うコーナ ーで皆様の投資に関してのご質問にお答えしようと思ったのですが、都合により出来なくなりました。楽しみにしていただいた方々には、深くお詫び申し上げます。なお、新コーナーで掲載する予定だった文章は以下になります。「チャートの本質」とはなにか問うようなご質問でしたので、「チャート教室」にて掲載させていただきました。

 現在テレビ東京の「オープニングベル」と言う番組に毎週月曜日に出演しています。その中で「教えて清水さ〜ん!」と言うコーナーがあって、視聴者の方の素朴な疑問にお答えするということをしています。本日から、マネックスメールでも同じ様なコラムを始めようと思います。日ごろ疑問に思っていること、または人の話を聞いても良く分からないこと、お答えできる範囲でお答えして行きたいと思います。

 さて、記念すべき第一号は先週いただいたご質問なのですが、「何故昨年4月から6月まで急落となったのか、そして何故、昨年6月14日を底値に今日まで回復したのか、昨年の4月7日と本日がほぼ同水準であるが環境は同じかどうか」というご質問です。

 答えから言いますと、昨年の急落、あるいは一昨年の急落はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)、つまり、企業の業績面から言うと、前期決算が終わり、「前期は良かったけど・・・、今期は期待出来ない」と言うようなイメージで利益を確保する売りや見切り売りがかさんで大きく下落することのなったのではないかと思います。そのなかで、海外ヘッジファンド等の「アジア売り」が重なり、「インドが安いかから・・・」「中国も売られている」などという理由をつけて売りが売りを呼ぶ展開になったものです。

 また、昨年の6月14日を底値に回復した理由というのも(実は昨年の11月が小型銘柄の底値ですが)ファンダメンタルズから言えば、「思ったよりも悪くなさそうだ」と言うことが認識されたからではないかと思います。確かに今期から思ったように利益が上がらないような銘柄もありますが、昨年の夏場まではまだ今期の業績に対し疑心暗鬼、特に為替などへの懸念もあって売りが先行したと言うことでしょう。

 テクニカル的に見ると4月7日というのは「量的緩和解除」に対する懸念で売られた反動での高値、とも言えます。小型銘柄などは2月6日に高値をつけているものも多くなっています。そして、4月から5月にかけて高値を抜けないので、上値の重さに嫌気した利益確定売りも多かった、と言うことなのではないかと思います。

 昨年の4月と現在の水準は同じですが環境はどうか、と言うことですが、環境はそれほど変わりはないと思います。ただ、短期金利が0.25%に上昇した、とか為替の水準が違うなどという面がありますが、もう一つ大きく違うことは投資家の広がりが見られるということではないかと思います。昨年の4月時点では小型銘柄で大きく損をしている向きも多く、買い方の回転は効いていないような状況であったものが、今回は鉄鋼株や海運株などの回転が効いて、循環物色の一面がある、と言うことなのです。

 チャートと言うものはファンダメンタルズなどを織り込んでいる、と言われます。ただ、個別の銘柄ではそうした面が強く出るのでしょうが、指数のチャートでは少し違う面もあると思います。指数の構成銘柄がすべて同じ動きをするわけでもないので、指数のチャートを見ると同時に、「現在動いている銘柄は何か」、「指数を押し上げている銘柄は?」また逆に指数の足を引っ張っている銘柄は何か?を見ることが必要になって来るのではないかと思います。
 また、毎週月曜日は朝8時45分からのテレビ東京「オープニングベル」出演の他にもマネックスラウンジ@銀座において12時15分から13時まで「今週の相場展望」として簡単な相場の見方、相場概況を解説して行きます。詳しくはマネックス証券のホームページをご覧下さい。

ご意見・ご質問はメール件名「清水」宛でmailto:feedback@monex.co.jpまで
(マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

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「チャートの世界」のバックナンバーは以下でご覧頂けます。
http://www2.monex.co.jp/forum/chart/2007.html
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    ☆ただいま2月分を放映中! 見るマネックス『マネテレ』☆
      → http://www2.monex.co.jp/lounge/monextv/index.html

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 6 マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
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 2月2日     「春立つ」

 明日は節分です。暦の上では明日までが冬で、明後日から春となります。子供の頃は、節分と云うと単なる豆まきイベント・デーでしたが、歳を取りそれなりの苦労も背負うようになると、心から「鬼は外、福は内」とやりたくなります。悪いものは全て駆逐してしまいましょう。

 貫之が「春立ちける日」に詠んだのは、古今集の冒頭二首目の歌です。私はこの歌が大好きです。

「袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ」
 凍っていた水が溶け始める、希望や再生を思い立たせる、キラキラとした美しい歌です。正しく冬を終え、正しく春を迎え、この日曜日は清々しい気持ちで春が立つのを感じたいと思います。

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 7 マネックス証券からのお知らせ
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 → http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/sys/sys_maint.htm?sys_maint_date=20070204

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 8 勉強会・セミナー情報
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■@東京
 2月6日(火) 19:00〜
 株式会社パルコ 個人投資家向けIRセミナー
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/52

 2月8日(木) 19:00〜
 「廣澤知子のやさしいマネー講座@マネックス・ユニバーシティ」
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/72

■@オンライン
 2月7日(水) 19:15〜 資産設計のための分散投資
『マネックス資産設計ファンド』で、あなたの人生設計をはじめてみませんか   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/91

 2月7日(水) 20:15〜 中国経済の現状と見通し
 北京オリンピックを控え、ますます注目される中国の魅力に迫る
   → https://seminar.monex.co.jp/public/seminar/view/92

■@マネックスラウンジ@銀座
 2月5日(月) 12:15〜13:00  「今週の相場見通し」
 マネックス証券 投資情報部 清水洋介
   → http://www2.monex.co.jp/lounge/lounge/seminar/index.html

 2月6日(火) 12:00〜13:00
「企業再生と株式投資ー認識GAPを見つけることが勝利への道ー」
 あすかアセットマネジメント 光定 洋介氏
   → http://www2.monex.co.jp/lounge/lounge/seminar/index.html
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   ☆夜間取引マネックスナイター 3月末まで取引手数料0円です!☆
     → http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news609d.htm

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 9 思春期証券マンのマネックス日記
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 「記憶」

 こんばんは。奈良県明日香村で、蘇我氏の邸宅と思しき石垣跡が見つかったというニュースを聞き、中学生の時に「虫殺す(645年)、大化の改新」なんて語呂合わせで年号を覚えてたのを思い出しました、ぼすみんです。

 歴史では「これは必須!」なんて重要年号がたくさんありますが、証券の世界でも覚えておきたい重要な数値がいくつかあります。例えば、バブル期に記録した日経平均株価の史上最高値、3万8915円87銭(1989年12月29日)。構成する銘柄が変わったり一概に比較できないとはいえ、約20年近く経った今もピークの半分に満たない水準ですから、ちょっと寂しい気がしますね。一方、バブル崩壊後の日経平均のボトムは、7607円88銭(2003年4月28日)。

下のリンク先では過去の特定の日の日経平均を調べられるので、自分の誕生日なんかのを調べてみたりすると面白いかもしれません。
 http://www.nikkei.co.jp/nkave/

 さて、数年前に体調を崩し入院したぼすみん。当然、体調はボトムなんですが、綺麗な看護師さん達がチヤホヤしてくれて、精神的にはもうウハウハ状態!鼻の下、伸ばしまくりです。なんと看護師さんに電話番号を尋ねられたり、普段全くモテない僕にもついに春が来たっ!って感じです。
 ・・・でも、あれは言わば「ひとりバブル」だったんですね。退院後は一度も看護師さんから電話もなく、どうやら社交辞令で聞いただけだったようです。人生、山あり谷ありですけど、あの束の間の入院、ほんの束の間のバラ色の日々が僕の人生のピークだったらイヤだなぁ・・・なんて思います。

※追伸:日経平均株価に連動する投資成果を目指すファンドが、『日経225ノー ロードオープン』。購入時に手数料がかからないノーロードタイプです。 換金時にも解約手数料はかからず、信託財産留保額も引かれることはありま せん。
http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0048850000

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