生命保険を考える(1)

お金のドクター、中村芳子がお金にまつわるさまざまな悩みに、専門家としてアドバイスします。(現在は更新しておりません)

生命保険を考える(1)

保険料は生活コストだ 

投資でいい成績をあげる秘訣のひとつは、「コスト」を小さくすることだ。車を買うときは、購入の時にかかる金額だけでなく、ガソリン代、保険、税金、駐車場代という維持「コスト」を考えなくてはいけない。最大の満足や効果を、最低のコストで得ることが、資本主義の国で上手に生きるコツだと言っていいだろう。

生命保険もその例にもれない。
保険は、私たちが生きていく上で、あうかもしれないしあわないかもしれない、ゆかいでない出来事―若くして死ぬとか、事故にあうとか、重い病気になるとか―にそなえる道具である。形は見えないけれどネ。だから、生命保険にかかるお金つまり「保険料」は、生活コストだと私は思う。電気代や水道代と同じように、保険料も欠かせない出費だ。欠かせないが、意識ナシで使っていいものではない。

今は節約ブーム。風呂の水で洗濯・掃除は当たり前、ガーデニングやトイレ用水にまで、一滴も無駄なく使わないと、後ろめたさを感じるほど。同じ目を保険料にも向けてみよう。

統計によると、生命保険に加入している世帯の、収入に占める保険料の割合は1割にものぼる。年収500万円の家庭で50万円も払っているということ。ちなみに年間払込保険料の平均は61万円(!)(いずれも2000年調べ)。この中には、貯蓄を目的とした保険も含まれるが、それにしてもすごい数字だ。 
ましてや保険料は数十年も払いつづけるもの。22歳から65歳までの43年間、年61万円払ったとすると、元本だけで2623万円。家が買える。うまく運用すればこの2倍、3倍に殖える可能性だってある。

だからこそ、「生命保険料は手取り収入の5%以下に!」が私の持論。無駄な保険料を削った分を将来のための貯蓄や投資にまわそう。月2万円の保険料を払って2万円積み立てるより、保険料を1万円に減らして3万円積み立てるほうがずっとずっとずっと賢い。もちろん必要な保障は確保しつつだ。

その方法を、次回からぼちぼち考えていきたい。
(ファイナンシャル・プランナー 中村芳子)

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