投資信託をもっと活用しよう

2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません)

投資信託をもっと活用しよう

投資信託は自分ではできない投資を実現できる資産設計にとって重要な商品であると考えています。コスト高であると批判する人もいます。しかしその場合、投資信託の代替商品は何になるのでしょうか。インド株に1万円で分散投資する方法、1万円で日経平均に連動する運用をする方法は他にはありません。批判するだけの「評論家」の意見は資産を殖やすためのノイズに過ぎません。投資信託は総論で語るのではなく、どのファンドを選択すべきかという個別論をすべきと私は思います。

<参考>投資信託とは買うと損する商品なのか
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/005914.html

●マネックス・ビーンズならではの投資信託
 手前味噌になりますがマネックス・ビーンズ証券で販売している投資信託の品揃えにはちょっと自信があります。それは自分たちが欲しいと思っている商品を導入し販売しているという思いがあるからです。

 例えばバンガードの外国投信、日本初のネット証券専用ファンド「ザ・ファンド@マネックス」、ノーロードのインデックスファンド(TOPIX、日経平均、外国株式)、さらにファンドオブファンズ型ヘッジファンド「アジア フォーカス」など。これらはすべて「自分たちが欲しいものを商品化しよう」という思想から導入したものです。

 さらに毎月の積立を1万円から可能にしてドルコスト平均法による時間分散を使った資産形成をサポートしています(積立対象商品も10月下旬を目標にさらに拡大する予定です)。

●セレクトファンドの活用
 マネックス・ビーンズ証券ではわかりやすい商品選択を可能にするためにセレクトファンド画面を提供しています。
http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/guest/G600/trt/selectfund.htm
 投資信託の選択においてもアセットクラスで考えることが重要です。日本株、外国債券といったそれぞれのカテゴリー(アセットクラス)への配分を決定しその中で商品を選択するという方法です。

 アセットアロケーションについて詳しく勉強したい方は拙書「資産設計塾」「投資成功ノート」をお読みください。
http://www2.monex.co.jp/marketcafe/book/index.html

●新しいファンド
 そのセレクトファンドに本日から3本の新ファンドが追加されました。http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news5097.htm
 1本目は朝日Nvestグローバル バリュー株オープン<愛称:Avest-E>。このファンドは日本を除く海外のバリュー株に投資するファンドです。先進国の株式市場にはトヨタアセット・バンガード海外株式ファンドのようなインデックスファンドを使うというのが私の基本的な考えですが、このファンドはアクティブ運用で実績をあげています。ハリス・アソシエイツ社が運用を担当しており今後の運用成績が気になるファンドです。

 2本目は世界物価連動国債ファンド<愛称:物価の優等生>です。これは世界の物価連動債に投資をする商品です。日本の物価連動国債に投資する商品としてはDKA物価連動国債ファンド(未来予想)がありますが、このファンドのグローバル版ということができます。投資対象の外国籍投信はバンガードの商品であり、インフレヘッジ商品として活用が検討できると思います。

 そして3本目はフィデリティ・日本配当成長株・ファンドです。このファンドはフィデリティ投信が国内株式型のファンドでは初めて定期分配型のファンドとして設定したものです。マネックス・ビーンズ証券では通常の分配金再投資型に加え、分配金受取型も選択できるようにしました。

●BRICsファンドはいつ?
 新しいファンドと言えば、セミナー・勉強会会場ではBRICsファンドは取り扱わないのですか?というご質問を多数いただきました。他社では既に取り扱いを開始しているHSBC投信のBRICsオープンがそのファンドです。

 マネックス・ビーンズ証券でも販売を予定していますが、事務上の問題から少し時間がかかっているようです。今しばらくお待ちください。

●投資信託は2つの運用に活用すべき
 復習になりますが資産設計の運用手法には3つの方法があります。自分でやる、人にやらせる、市場に合わせる、の3つです。
http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/004457.html

 そのうち市場に任せる方法、人にやらせるアクティブ運用には投資信託を活用することになります。市場平均を目指すならインデックスファンド、自分では運用出来ない市場への投資はアクティブファンドを活用するのです。

 繰り返しになりますが、投資信託は個人の資産運用の要になる商品です。食わず嫌いの方もセレクトファンドを研究して積極的に活用してみてください。
今回の話のまとめ---------
●投資信託を全否定するのは代替案の無い「評論家」のノイズ
●セレクトファンドからアセットアロケーションしながら商品選択しよう●資産設計は自分でアクティブ運用するだけではなく、3つの方法の選択を
ではまた来週・・・。

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