今知りたい!投資の悩みやお金に関する質問に資産運用の熟練講師がお応えします。
ご質問ありがとうございます今回はガイア株式会社 代表取締役の中桐啓貴が回答いたします。
早速、私の投資遍歴を書かせて頂きます。普段、セミナーや本でえらそうに投資のアドバイスをしているのですから、その個人の投資実績はどうであるかはみなさん興味があるところだと思います。
私の最初の投資は自社株でした。山一證券に入社し、自社株を給与天引きで毎月1万円ずつ買いました。しかし、山一證券はその半年後に倒産したため、6ヶ月間、6万円の投資はゼロになりました。周りの先輩は、自分の会社が潰れる筈がないと思い込み、借金までして買っていました。何百万円もの損失を出した上に職も失うという姿をみて、まだ自分は6万円の損で助かったと思いました。
その後、メリルリンチ日本証券にいた頃に、丁度、アメリカでネットバブルが起こりました。AOLやシスコシステムズなどのインターネット銘柄が1ヶ月で2倍、3倍になっていき、私もその波に乗りネット銘柄を買い始めました。最初に投資をした100万円が400万円ぐらいにはなりましたが、その後2000年にITバブルが弾けたあとも売ることができず、結局損をして売りました。
この経験を元に、読み始めたのがピーター・リンチとウォーレン・バフェットの本です。二人の本を貪るように読んだ結果、いくら将来有望な企業でも株価が高いときに買っては意味がなく、割安な株価で買わなければいけないことを学びました。そこで、株価が低迷していた2003年に割安と思われる日本の新興企業数社と中国の企業数社に数百万円投資をしたところ、数年間でかなり値上がりしたので、そこで売却し、売却益を起業資金に当てました。
現在は会社で採用している401Kと毎月7万円の積立投資、それに将来大化けしそうな中国の企業に数社投資をしております。あくまでも資産形成における投資の王道は長期分散積立投資、プラスアルファとしてピーター・リンチやバフェットの投資方法を参考にし、将来化けそう、若しくは長期にわたって利益を出し続けられる個別銘柄に夢を託して投資をするのがいいのではないでしょうか。
ただ個別株投資は紙切れになる場合もあるのでほどほどに。
コラム執筆:プライベート・ファイナンシャル・プランナー
株式会社ガイア 代表取締役 中桐 啓貴
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