今知りたい!投資の悩みやお金に関する質問に資産運用の熟練講師がお応えします。
<質問>
30代の会社員男性、近々結婚する予定です。金融資産は1500万円余りありますが、ほとんどがリスクの高い投資商品です。結婚後3~5年くらいでマンションを買いたいと思っています。婚約者は保守的な女性で投資が嫌いです。これからの運用はどのようにしたらいいでしょうか。年収は約600万円、婚約者は約400万円です。
<回答>
ご質問ありがとうございます。
今回はファイナンシャル・プランナーの中村芳子が回答いたします。
数年前、数百万円から投資を始めて1500万円超の資産をつくるとはかなりの腕前。この相場でもトータルではだいぶプラスというのは驚きです。天性の投資の才能があり、独身だったので思い切ったリスクを取ることができ、投資のために十分な時間を割くことができたからでしょう。
しかし、結婚すると様子は違ってきます。特に3~5年後にマンションを買う予定なら、現在のリスク資産を徐々に安定型の資産に移行していくことが重要なポイントになります。
マンションは5000万円前後をイメージしているとのこと。結婚後に妻が仕事を続け、自己資金(頭金+諸費用)を1200万円以上準備できれば無理なく買うことができます。 3~5年後が希望ということですが、急ぐことはありません。夫婦としてのライフスタイルが固まり子どもも生まれてからの方が、物件選びで失敗するリスクが小さくなります。3年後はちょっと早すぎるかも。4~6年後くらいが理想的でしょう。
購入にあたっては、現在持っている1500万円の投資商品をマンション購入までに現金化(安定資産に移行)する必要があります。購入が4年後なら月25万円ずつ(年300万円)、5年後なら月20万円ずつ(年240万円)を目安に、売却してMMFなどに入金していきましょう。また、これからの貯蓄は、安定型の金融商品を主にしてください。結婚する時は、お互いの貯蓄額や内容をディスクローズ(報告)することが原則ですが、彼女が心配性なら貯蓄額をやや少なめに申告し、詳しい投資内容までは報告しなくてもいいかもしれません。
これまでは「積極的にリスクをとって殖やす」が運用のテーマでしたが、これからは「リスクを減らしてコントロールし、希望のライフプランを実現する」がテーマとなります。 結婚を機に、気持ちと運用スタイルを上手に切り換えてください。
では、お幸せに。
コラム執筆:中村芳子氏
ファイナンシャル・プランナー
有限会社 アルファ アンド アソシエイツのウェブサイト
マネックスからのご留意事項
「お金の相談室」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。