第396回 GWも終盤、連休前後に気を付けておきたいこととは?

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第396回 GWも終盤、連休前後に気を付けておきたいこととは?

<質問>

GWなど連休前後の相場動向など、気を付けたいことがあれば教えてください。
<回答>

投資をしていくうえでは、様々な注意点がありますが、優先順位としては大きな話から小さな話、普遍的な話から中長期の話、そのあとで短期の話、足元の話、という具合に整理すると良いと思います。GW期間中あるいはGW前後の相場で注意しないといけないこと、というのは例えば流動性やバリュエーションのチェック、リスクとリターンのバランスの検討、とるリスクの種類と大きさの考証、といった普遍的な話に優先するものではありません。普遍的なチェック項目ではNGだけど、GW後の相場を考えると良さそう、というものに注意すべき点や考慮すべき点の優先順位を間違えて検討して投資してしまうと、なかなかうまくいきません。まずはこのことを念頭においていただければと思います。

そのうえでのお話ということになりますが、GW前後というのはだいたい日米の中央銀行の金融政策決定会合の時期と重なります。また、毎月上旬に発表される米雇用統計などの重要な経済指標の発表時期とも重なります。これらは1年のうちで特にGW前後に注目したいというものではありませんが、当然ながらGW前後の市場で注目される材料としては挙げられると思います。

特にGW前後に特徴的なイベントとしてはやはり決算発表でしょう。日本の企業は3月を決算月としている企業が多く、3月決算の会社の決算発表はGW前後になります。また、グローバルに見ると12月決算の会社も多いですが、12月決算の会社の第1四半期(1~3月)の四半期決算もGW前後に発表されるため、特に株式市場にとっては注目材料の多い時期となります。

こうしたことを意識するとよいのではないでしょうか。


コラム執筆:ジョン太郎

金融業界の様々な分野で経験を積んできた現役金融マン。投資・運用・金融・経済など、お金にまつわるトピックをわかりやすく解説しているブログ「ジョン太郎とヴィヴィ子のお金の話」は人気を博し、各種のサイトで紹介されている。著書に「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」、「ど素人がはじめる投資信託の本」、「ど素人が読める決算書の本」がある。

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