第10回 「リスク管理サービスの活用が投資の成果を決める」信用取引の実践~リスク管理~(みまもるくんの活用) 【信用取引を上手に活用する方法】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第10回 「リスク管理サービスの活用が投資の成果を決める」信用取引の実践~リスク管理~(みまもるくんの活用) 【信用取引を上手に活用する方法】

これまで信用取引を始めるにあたっての様々なポイントについてお話ししてきましたが、自信がついてきましたか?

まだ自信がないという人のために、今回はリスク管理の具体的な方法についてお話ししたいと思います。リスク管理というと何か難しそうに聞こえますが、実はとても簡単です。それは損失を拡大させないことです。ただ、簡単なことではあるものの、なかなかできないのがこのリスク管理です。

ではリスク管理についてお話しする前にそもそも株式投資のリスクとは何なのか考えてみましょう。

いわゆる株式投資のリスクには3つ考えられます。ひとつは企業の倒産リスクです。みなさんの中には価格の安い株を、いつかは価格が戻るだろうと考え、中長期投資で買う人がいるかもしれません。またその時、水準訂正から株価が戻るだろうと考えられる基準として、PERやPBRが低い銘柄を選ぶことがあるかと思います。

ただ、ここには落とし穴があります。例えば不動産会社のように資産が多くて利益が出ているように見える会社であっても、資金繰りが悪化してしまったところで黒字倒産ということがあり得るのです。これは、リーマンショックの後、実際に起こったことです。

2つめのリスクは流動性リスクです。流動性リスクとは、売買高が少ない銘柄を購入した場合、売りたい時に成行注文をすると、その注文で値段が下がってしまったり、また、買い注文が少なく、売りたい値段で売れなかったりといったようなリスクのことです。

そして3つめのリスクが価格変動リスクです。前述の2つのリスクは、実際にトレードをする前に見分けることができるため、事前にリスク回避ができます。ところが価格変動リスクは、株を保有した途端に発生するものなのです。また、この価格変動がなければリターンとなるキャピタルゲインが期待できないわけですから、このリスクを避けて通るわけにはいきません。

では、価格変動リスクをどのように回避すればよいのでしょうか。あるいは、どうすれば価格変動による損失を拡大させずに済むのでしょうか。

こうした疑問を持っている信用取引初心者におすすめなのが、マネックス証券の信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」です。「みまもるくん」は、あらかじめサービスに申し込んでおく必要がありますが、建玉毎に損失を管理するのではなく、信用取引口座全体で管理してくれるのが特徴で、損切り決済率を定めておけば自動的に注文を出してくれます。詳細は「みまもるくん」のページをご覧いただくとして、損切り決済率設定のポイントについてお話しします。

例えば、「みまもるくん」の損切り決済率は2%から20%の間で可能ですが、仮に20%に設定するとどうでしょう?買い建て玉の20%が損失となってしまうわけですから、損失額が大きくなってしまいます。一方で、2%にしてしまうと、すぐに自動決済に引っかかってしまい、損切り回数が多くなってしまうことが考えられます。

こうしたことを考えますと、一概には言えませんが、10%前後を基準にして、自分なりに加減しながら設定するのが良いのではないかと思われます。

「みまもるくん」のようなリスク管理サービスを利用することで、昼間忙しい人でも安心して信用取引ができますし、旅行などに出かける前にセットしておけば安心して出かけることができると同時に、損失拡大を防ぐことができます。信用取引に少しでも不安のある方は、一度、サービスの詳細をチェックしてみられるとよいでしょう。

コラム執筆:福永 博之

株式会社インベストラスト代表取締役。IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説し、好評を博している。

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