第16回 移動平均線の具体的な取引への活用法について②(反発時の売り) 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第16回 移動平均線の具体的な取引への活用法について②(反発時の売り) 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回もグランビルの法則についてです。前回から売りについての話しをしていますが、今回は「反発時の売り」についてです。
ここでいう反発時の売りとは、「移動平均線が下降している時に、株価が移動平均線を上回った場合」になります。ここで重要なのは、「移動平均線が下降している時」と「移動平均線を上回った場合」の2つの条件です。このどちらか一方が欠けても条件を満たさないことになりますので、注意しなければいけいけません。
さて、それでは以下のチャートをご覧ください。


20130903_fukunaga_graph1.jpg


ここに示したように、200日移動平均線が下向きの時に上回ったところが2ヵ所ありますが、200日移動平均線を上回っても、その後買いが続かず、反落するパターンになっているのがわかります。

では、実践に活用する時にはどういった点に注意すればよいのでしょうか。実践で使う時、使い方は2通りあると思います。一つは、利益確定売りです。そしてもう一つは、信用取引を使った空売りです。下向きの200日移動平均線を上回ったあと反落して、再び200日移動平均線を割込んでいますが、こうしたときに信用取引が可能な貸借銘柄であれば、空売りを行って利益を上げるということも可能になるわけです。

また、もう一点注意しておきたいことがあります。それは、200日移動平均線の下向きの角度です。これは、これまでの私の経験則ですが、下向きの角度が鋭角であればある程、その後急落することが多いように思われます。
したがって、200日移動平均線の下向きの角度が急な時、株価が急反発したあと上昇が一旦止まって反落しだしたら、利益確定売りを行うか、信用取引で売って利益を上げる方法が有効になるのではないかと思われます。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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