第10回 逆ウォッチ曲線について 【福永博之の今さら聞けない株価の勢い分析講座】

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第10回 逆ウォッチ曲線について 【福永博之の今さら聞けない株価の勢い分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回まで株価の勢いについてお話ししてきましたが、今回からテーマを変えて売買高と株価の関係を教えてくれるテクニカルチャートについてお話ししたいと思います。そのチャートとは「逆ウォッチ曲線」です。
「逆ウォッチ曲線」という名前ですが、ちょっと変わっていますね。この名前からある程度予想できると思いますが、時計と反対回りに動くチャートから、株価が現在どのような局面にあるのかを知ろうとしたものになります。
それでは、例によってチャートをご覧いただきましょう。


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これが逆ウォッチ曲線です。まずチャートについてお話しします。通常のチャートは縦軸が株価、横軸が時間になっていますが、逆ウォッチ曲線は、縦軸が株価、横軸が売買高になっています。通常見ているチャートのような時間軸がない代わりに、売買高が表示されているのです。
また、チャート上、縦軸を上に移動すると、株価は上昇していると判断されます。一方横軸も右に移動すると売買高が増加していることを表し、逆に左に移動すると、売買高が減少していることを表していることになります。
では、縦軸の株価と横軸の売買高を組み合わせてみたとき、逆ウォッチ曲線からどのようなことが言えるのでしょうか? 逆ウォッチ曲線の見方をご説明しましょう。
たとえば、逆ウォッチ曲線が右方向に水平に伸びていったとき、株価は変わらずに売買高だけが増加していることを表します。一方、逆ウォッチ曲線が垂直に上方向に移動したときは、売買高は増えていないものの、株価だけが上昇していることを表しているのです。
では、右斜め45度に逆ウォッチ曲線が移動した時はどう判断されるのでしょうか? そうです、売買高を伴って株価が上昇していることを指し、そのとき株は買いタイミングということになるのです。
では反対に、左斜め下に逆ウォッチ曲線が移動したときはどうでしょうか? そうですね。株価は売買高が減少しながら下落していることを表しており、売りタイミングということになるわけです。
逆ウォッチ曲線の概要はおわかりいただけましたか? 次回は更に詳しい見方をお話しします。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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