第11回 逆ウォッチ曲線の見方について 【福永博之の今さら聞けない株価の勢い分析講座】

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第11回 逆ウォッチ曲線の見方について 【福永博之の今さら聞けない株価の勢い分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回から、株価と売買高の関係を示す「逆ウォッチ曲線」についてお話ししていますが、今回から詳しい見方についてお話ししたいと思います。
それではもう一度「逆ウォッチ曲線」をご覧いただきましょう。


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今回ご覧いただいている逆ウォッチ曲線には、八角形の輪が書かれていますが、これが逆ウォッチ曲線の見方になります。逆ウォッチ曲線は、この八角形の通りに動かないこともあるため、各番号の矢印が向いている方向で判断するようにするとわかりやすくなります。
また、逆ウォッチ曲線の値は、通常移動平均で算出されています。なぜなら、日々の株価と売買高の値をチャートに記入すると変動が大きくなり過ぎて、傾向が掴みづらくなるため、たとえば、25日や26週などの移動平均にして表示しています。
それでは、今回は1番から4番までの部分を確認してみましょう。

【逆ウォッチ曲線の見方】
① 株価は横ばいであるものの、売買高が増加
(株価上昇の初期段階)
② 株価が徐々に上昇、売買高の増加傾向続く
(株価が上昇し、取引参加者も株価の変動に気付く)
③ 売買高が高水準を続けるなかで株価は大幅高となる
(人気化した状態)
④株価の上昇は続くものの、売買高は減少
(買い手が減少していることを表し、株価の天井が近いことを示唆)

以上のような株価と売買高の関係を見ますと、株価の上昇の前に売買高が増加し、その後、株価が上昇していく様子がおわかり頂けると思います。これらは、一般的な見方ですが、最近のトレード事情とあわせて考え、福永式に少しアレンジしてみました。

【福永式逆ウォッチ曲線の解釈】
①は、株価上昇の初期段階と考えられますので、この時点が様子見の買い(打診買い)と考えられます。
②は、売買高の増加と共に株価も上昇する段階ですから、スイングトレードの買いに適しているのではないかと思われます。
③は、売買高が高水準であることから流動性が高いと考えられますので、デイトレードに適しているタイミングと考えられます。
④は、株価は上昇しているものの売買高が減少しているため、利益確定の売りを出すタイミングであると同時に、信用取引を行っている投資家はカラ売りのタイミングを考える時期になります。

いかがでしたか。逆ウォッチ曲線における①から④を知っておくと、株価が上昇し始めるところから、売りを出すタイミングについてもわかりやすくなりますね。

次回は⑤から⑧までについて解説します。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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