第43回 新たに4本のi シェアーズETFが国内市場に上場 【ETF解体新書】

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第43回 新たに4本のi シェアーズETFが国内市場に上場 【ETF解体新書】

こんにちは。晋陽FPオフィス代表のカン・チュンドです。12月5日(木)、「iShares」ブランドのETFが新たに4本、東京証券取引所に上場を果たしました。今回はスタイル別の米国株式FTF3本と、米国REIT・不動産ETF1本となります。株式ETFの3本は以下の通りです。
・i シェアーズ米国超大型株ETF(S&P100)銘柄コード1587
当該ETFは米国市場に2000年に上場。S&P500指数の中から、時価総額が大きく流動性が高い100社をセレクトしています。英語名はiShares S&P 100 ETF(OEF)です。米国における1日あたりの売買高はおよそ100万口。純資産額は約38億5000万ドルです。信託報酬は年0.20%。
・i シェアーズ米国小型株ETF(ラッセル2000)銘柄コード1588
当該ETFが連動を目指す指数「ラッセル2000」は、多くの機関投資家が指標とする米国の代表的な小型株指数です。英語名は iShares Russell 2000 ETF(IWM)。米国市場には2000年に上場。1日あたりの売買高はおよそ3600万口。純資産額は約270億ドルであり、これは米国に上場するETFの中で9番目の大きさです(信託報酬は年0.24%)。
・i シェアーズ米国高配当株ETF(モーニングスター配当フォーカス)銘柄コード1589
投信評価会社であるモーニングスターが算出する「モーニングスター配当フォーカス指数」との連動を目指します。当該指数は企業の配当金、利益、売上高などに注目して組成される「ファンダメンタル・インデックス」の一種です。ただし、当指数は配当利回りの高さだけでなく、財務の健全度や配当の支払い能力にも着目しています。英語名はiShares High Dividend ETF(HDV)米国市場には2011年に上場。信託報酬は年0.40%です。
そしてもう1本は、
・i シェアーズ米国リート・不動産株ETF(ダウ・ジョーンズ米国不動産)です。銘柄コード1590。当該ETFは米国のREIT、不動産株に投資を行います。「ダウ・ジョーンズ米国不動産指数」との連動を目指します。英語名は iShares U.S. Real Estate ETF(IYR)で米国市場には2000年に上場。1日あたりの売買高はおよそ1100万口、純資産額は約42億1000万ドルです。当該ETFの組入れ1位「サイモンプロパティ・グループ」はアメリカ最大のREITであり、全米でショッピングモール、アウトレットモールを運営しています。同社は北米とアジアに326の不動産を所有しています。当該ETFと、同じく国内市場に上場しているJ-REITETF(1343)、豪州REITETF(1555)を併せて保有すれば、世界のREIT市場のおよそ8割をカバーできます。なお、今回ご紹介した4本のETFは、JDR(日本型預託証券)としての上場のため特定口座に対応しています。また、売買単位はすべて1口単位であり、現在1万円前後で取引可能です。いずれのETFも年4回の分配金(3月、6月、9月、12月)を予定しており、中でもi シェアーズ米国高配当株ETFとi シェアーズ米国リート・不動産株ETFは、相応の分配金利回りが期待できるでしょう。今後も、海外ETFの国内上場が増えていくのを期待したいものです。

コラム執筆:カン・チュンド

晋陽FPオフィス代表  http://www.sinyo-fp.com/

2000年にFP事務所を開業以来、資産運用に特化したセミナー、コンサルティング業務を手がける。

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