マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。
今回は「移動平均線かい離率」の具体的な判断方法についてです。それでは早速チャートを見てみましょう。
上記チャートの上段は日経平均株価のローソク足と5日、25日、75日移動平均線ですが、今年初めから2月14日まで、日経平均株価はなんと6週連続安となっています。
ただ、そうしたなかでも株価が一旦下げ止まる場面がありました。その下げ止まったところが上段チャートの赤い○で示したところです。この場面では、株価が5日移動平均線を上回ることができずに一本調子で下落しているのが分かります。
ただ、このように5日移動平均線を上回ることができない場合、それだけ反発力が鈍いことになり、どこまで下落するのか分かりません。
そうした時に参考になるのが、この移動平均線かい離率です。特に移動平均線かい離率が有効に働く時は、株価が急落したときです。
なぜなら、株価が急落した時、25日や75日移動平均線は下向きに変化するものの、株価の下落ほど大きく下がることはないからです。
そのため、株価が短期間に値幅を伴って下落すると、移動平均線と株価のかい離が広がることになり、そのかい離率の広がり具合が大きくなり過ぎると、下落途中で売った投資家からの買い戻しなどで、下げ止まりから反発に向かうことになるのです。
そこで、日経平均株価などの下げ止まりの目途となる水準ですが、上記チャートにあるように25日移動平均線とのかい離率が-10%となることが多いようです。
今回の6週連続安の中でも2月4日に25日移動平均線とのかい離率が10%となり、一旦下げ止まる結果となっています。
このように移動平均線かい離率に注目することで、急落時の売買タイミングを計ることが可能になると思われます。ただ、注意点もあります。次回はその注意点について解説します。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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