第6回 フォーメーション分析その3 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第6回 フォーメーション分析その3 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは、株式会社インベストラストの福永博之です。今回はもち合いのなかの別のフォーメーションについてお話ししたいと思います。
一般的に、株価は急上昇したあと、次の上昇トレンドに入る前に方向感を失うことがあることが良く知られています。またこの方向感を失った時の状態をもち合いと呼びます。このもち合いには様々なパターンがありますが、よく知られているのが前回お話しした三角もち合いです。一方で、三角もち合い以外にペナント型やフラッグ型と呼ばれるようなもち合いもあります。
そこで、今回紹介するのがフラッグ型のもち合いです。フラッグ型とは、フラッグ=旗を意味するもち合いですが、竿にはためく旗を想像してもらえばイメージがわくのではないかと思います。それでは実際のチャートをご覧いただきましょう。



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これは週足のチャートですが、13年7月に高値605円を付けた後、8月に安値370円を付けました。その後、同年9月に7月の高値を更新する612円を付けた後、14年2月に422円まで下落。ここまでの高値と高値、安値と安値を結ぶとほぼ平行線となっているサポートラインとレジスタンスラインが形成されるのが分かります。このようには他のように四角形のもち合いが形成されるのが特徴です。
一方、旗の竿になる部分はというと、13年3月に窓をあけたところから、13年7月高値まで、一本調子で上昇したところになります。
このように竿になる部分の急上昇が最初に起こり、その後方向感を失って、旗の形でもち合いになるのが、このフラッグ型というわけです。
また、こうした方向感のないもち合いの期間が長く続けば続くほど、トレンドが発生した時に強いトレンドが発生すると経験則から考えられています。
そうしたなか、田淵電機を見てみると、14日に業績の上方修正と増配を発表したことが好感され、17日にもち合いを上放れる結果となっているようです。果たして、経験則通り株価の上昇が続くのか要注目ですね。

コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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