第7回 フォーメーション分析その4 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第7回 フォーメーション分析その4 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回はフォーメーション分析のなかでも旗の形をしたフラッグ型についてお話ししました。そして今回は三角もち合いなかの下値切り上げ型のフォーメーションについてお話したいと思います。
では例によってチャートをご覧ください。


20140325_fukunaga_graph.jpg

このチャートは日本製粉の週足チャートですが、2012年10月に326円の安値をつけた後、急反発して504円の高値を付けるまで上昇したあと反落して430円まで下落しました。その後再び急反発して539円をつけ、大きな高値と安値の範囲が一旦決まりました。このように大きな高値と安値の範囲が決まったあと、株価の推移で三角もち合いの形が決まります。

たとえば、このチャートのように株価が上昇と下落を繰り返す間、高値は530円台と一定ですが、安値が切り上がっていくものが安値切り上げ型の三角もち合いになります。
ここで少し実戦的な売買判断についてお話をしましょう。

売買判断として注意しなければならないことは、もち合いを形成するまでのトレンドが上昇か下落かを判断することです。ここではもち合いに入るまでのトレンドが上昇トレンドなので、もち合い後に上昇する可能性が高いと判断して「買い」で対応するということになります。ではどこでエントリーする(買う)かですが、三角もち合いを形成する時の特徴として、最初にお話しした高値と安値の範囲内で株価が推移するというのが基本計ですから、そこで決まった高値や安値に近付いて反発したところで買うことになります。
このようにあらかじめもち合いのイメージがあれば、買いのタイミングがつかみやすくなるのではないでしょうか。

次回は売り時についてお話したいと思います。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧