マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回もフォーメーション分析についてですが、今回は売り時についてお話ししたいと思います。
それでは早速以下のチャートをご覧ください。
これは日経平均株価の日足チャートですが、実は昨年末の高値をつけたあとの下落局面で、トリプルトップフォーメーションを完成していました。このトリプルトップ(または、ヘッドアンドショルダーズトップ)は、日本名では三尊天井などと呼ばれ、株価が天井をつけるときの典型的なパターンとされています。
この典型的な天井をつけるパターンが、昨年末の日経平均株価が高値を形成する場面で発生していたのです。みなさんはこのトリプルトップの発生を知っていたら、あるいは、すばやく察知できていたら、どこで保有株を売却するのが正解だったのでしょうか?
そこでトリプルトップの特徴を見てみましょう。トリプルトップはその名の通り、高値を3回形成して下落に向かうパターンをいいます。また、3つの山のうち、真ん中の山(ヘッド)がもっとも高く、その両脇にあるのが、トリプルトップの左右の山(ショルダーズ)ということになります。
このように3つの山を形成したあとに下落するとわかっていれば、最も高い中央の山のところで売り逃げたいと考えるのが一般的ですが、このトリプルトップは、3つの山ができ上がってからしか天井をつけたと判断することができません。したがって、トリプルトップを形成している途中で売るということは難しく、別途売るための判断基準が必要になるのです。
さて、そこでトリプルトップの売りシグナルとなるのが、チャート上に示されたネックラインと呼ばれるものです。またネックラインは3つの山と山の間にできた谷と谷を結んだ線になります。
そしてこのネックラインを下回ると、売りシグナルと判断され、株価が天井をつけることになるのです。上記チャートでも、株価が窓あけてネックラインを割り込んだところから下落が加速しているのが分かります。
したがって、上記チャートのように、トリプルトップを形成しているとわかった時点で、ネックラインに狙いを定め、このネックラインを割り込んだら売るというふうにすると売りそびれなどが無くなるのではないかと思われます。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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