第15回 フォーメーション分析その12 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第15回 フォーメーション分析その12 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。今回もフォーメーション分析についてお話しします。前回はV字ボトムについてお話ししましたが、今回は「ラウンドボトム(なべ底)」と呼ばれる形のものです。フォーメーション分析は、その形から名づけられていますので、今回のラウンドボトムは前回のV字ボトムとは全く異なり、丸みを帯びた形で株価の底を形成しているものになります。
それでは実際に見てみましょう。


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上記のチャートのように、ラウンドボトムは丸みを帯びた形をしているのがその特徴で、一見するとV字ボトムのように安値がはっきりとしているわけではありません。
したがって底打ちをしているのが後になって分かることが多いということが言えるかもしれませんね。

そうしたなか、投資家のみなさんが知りたいのは、できるだけ早く底打ちを発見することができないだろうか、ということだと思います。

確かに、ここまで上昇してからラウンドボトムだと気がついても、株価は大きく値を戻していますので、投資成果を考えた場合、あまり効率が良いとはいえないかもしれません。

そこで、重要になるのが移動平均線です。赤い丸をつけたところをご覧ください。ラウンドボトムを形成する過程で、5日と25日の移動平均線がゴールデンクロスしているのが分かります。
実はこのようにラウンドボトムを形成する過程で、短期の移動平均線と中期の移動平均線がゴールデンクロスして買いシグナルを発することがよくあるのです。

したがって、株価が底を這うような形になっているのを発見したら、まずは短期と中期の移動平均線をチェックし、ゴールデンクロスが発生しそうになっているかどうかをチェックしましょう。
また、その後にゴールデンクロスが発生するようであれば、ラウンドボトムなどの底打ちのサインと判断することができますので、買いのチャンスと言えるのではないでしょうか。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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