第17回 フォーメーション分析その14 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。

第17回 フォーメーション分析その14 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回はラウンドボトムフォーメーションについてお話ししましたが、今回はもち合いのフォーメーションをご紹介したいと思います。
これまで、もち合いのフォーメーションでは三角もち合いのフォーメーションを多くご紹介しましたが、今回はもち合いのフォーメーションでも、ボックス型と呼ばれるものです。ボックス型とは高値と安値が一定の範囲内で推移するものをいいます。それでは、実際のチャートをご覧いただきましょう。


20140617_fukunaga_graph.jpg


これはオリエンタルランドの日足チャートです。オリエンタルランドの株価推移を見ると、今年の2月3日に15,840円の高値をつけてから2月5日に14,750円の安値を付けるなど、短期間で株価が大きく変動しました。その後は、この高値と安値の範囲内で推移しているのが分かります。

また同じもち合いのフォーメーションではありますが、三角もち合いは株価の変動幅が徐々に狭くなっていくのに対して、ボックス型は最初に形成された値幅の範囲内で株価が上下に推移し、安値や高値の範囲が狭くならないところに特徴があります。

そのため、高値を超えられなかったところで売って、安値を割り込まずに反発したところを買うと言うふうに売買を行うと成功するパターンと考えられます。

ただ、もち合いのフォーメーションは、三角もち合いにしろ、今回ご紹介しているボックス型にしろ、いずれ上下どちらかにブレイク(突破)するという考え方になりますので、いつまでも同じ売買を繰り返していると、上にブレイクするところを売ってしまい、利益が得られなかったり、安値で買ったつもりが、そのまま下落してしまって損失が拡大してしまったりすることが考えられることになります。

したがって、ボックス型のフォーメーションを発見した時は、ボックス型の下限で反発したところを買い、上限で反落したところを売る、というふうにトレンド転換を確認してから売買する必要があることを覚えておきましょう。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

マネックスからのご留意事項

「特集1」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧