マネックスメール編集部企画の特集コラムをお届けします。
みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。前回はラウンドボトムフォーメーションについてお話ししましたが、今回はもち合いのフォーメーションをご紹介したいと思います。
これまで、もち合いのフォーメーションでは三角もち合いのフォーメーションを多くご紹介しましたが、今回はもち合いのフォーメーションでも、ボックス型と呼ばれるものです。ボックス型とは高値と安値が一定の範囲内で推移するものをいいます。それでは、実際のチャートをご覧いただきましょう。
これはオリエンタルランドの日足チャートです。オリエンタルランドの株価推移を見ると、今年の2月3日に15,840円の高値をつけてから2月5日に14,750円の安値を付けるなど、短期間で株価が大きく変動しました。その後は、この高値と安値の範囲内で推移しているのが分かります。
また同じもち合いのフォーメーションではありますが、三角もち合いは株価の変動幅が徐々に狭くなっていくのに対して、ボックス型は最初に形成された値幅の範囲内で株価が上下に推移し、安値や高値の範囲が狭くならないところに特徴があります。
そのため、高値を超えられなかったところで売って、安値を割り込まずに反発したところを買うと言うふうに売買を行うと成功するパターンと考えられます。
ただ、もち合いのフォーメーションは、三角もち合いにしろ、今回ご紹介しているボックス型にしろ、いずれ上下どちらかにブレイク(突破)するという考え方になりますので、いつまでも同じ売買を繰り返していると、上にブレイクするところを売ってしまい、利益が得られなかったり、安値で買ったつもりが、そのまま下落してしまって損失が拡大してしまったりすることが考えられることになります。
したがって、ボックス型のフォーメーションを発見した時は、ボックス型の下限で反発したところを買い、上限で反落したところを売る、というふうにトレンド転換を確認してから売買する必要があることを覚えておきましょう。
コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役
http://www.itrust.co.jp/recom/index.php
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