第18回 フォーメーション分析その15 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第18回 フォーメーション分析その15 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。毎回さまざまなフォーメーションをご紹介していますが、今回は三角もち合いのなかのちょっと変わった形をご紹介したいと思います。
通常三角もち合いと言えば、二等辺三角形のようなものや、下値切り上げ型や上値切り下げ型などが挙げられますが、今回ご紹介するのは、三角もち合いの中でももち合いの時間が長いフォーメーションをご紹介したいと思います。それでは例によってチャートをご覧ください。


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一見すると普通の三角もち合いに見えると思いますが、よく見ると通常の三角もち合いと少し異なっているのが分かります。それは、もち合いの形が先細っていると同時に、長い時間もち合いが続いているところです。

また、これが日足のチャートであれば、それほど長いと思わないところですが、実はこのチャートは週足のチャートなのです。

となると、この三角もち合いは1年以上続いたことになり、長い三角もち合いを形成したということになるのです。では、詳しく見てみましょう。

まず三角もち合いの起点となる高値をつけたのが、2013年5月20日の週になります。続いて安値をつけたのが同年6月3日の週ですが、この高値と安値の値幅内での値動きになると同時に、三角もち合いの頂点の部分がほぼこの値幅の中央に位置するのもこの三角もち合いの特徴といます。

そしてこの長いもち合いを放れたところ(今年6月9日週)からの上昇を見るとどうでしょう。2週間で300円以上も値上がりし、大きく上放れていることが分かります。
このように三角もち合いの時間が長く、値幅が小さいフォーメーションを形成したあと上放れた場合、大きく上昇するケースが多いので覚えておきたいところです。
ちなみにこうした三角もち合いのフォーメーションを、一般的な三角もち合いと区別するために、「コイル型の三角もち合い」と呼んでいますので、是非覚えておいてください。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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