第29回 窓について その5 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

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第29回 窓について その5 【福永博之の今さら聞けないテクニカル分析講座】

みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永博之です。これまで窓についてお話ししてきましたが、今回は窓の種類についてです。
みなさんは、窓に種類があるのをご存じでしょうか?国内では、窓といったとき、個別の窓に名前がありません。国内ではむしろ、窓の組み合わせを基に相場の動きを読み解こうという考え方が主流です。
たとえば、窓が何個あいたかといった数に着目し、それを基に売買判断を行うというものです。また前回紹介したホンダのように、材料やニュースが発表されたわけではなく、売買高が少ない時でも窓があくことがありました。
そうしたなかで、窓の種類と言ったときにどのように考えれば良いのでしょうか?実は海外の書物を読むと窓をいくつかに分けて分析しているものがあるのです。
そうしたなか前回のホンダのチャートをもう一度見てみましょう。


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ホンダの窓を見ると、特段理由がないにもかかわらず窓があいているとしましたが、5月下旬から75日移動平均線が横ばいになってきたところに空いた窓に注目してください。
これらの窓は75日移動平均線を挟んで発生しているのが分かります。
また、高値が7月31日の3,698円、安値は8月8日の3387.5円となっており、この価格の間で発生しているようです。いわゆるレンジ相場のなかで発生しています。
一方、チャートの左側の下落基調になっているところを見てみましょう。ここでは、窓があいた方向に株価が動いているのが分かります。
こうした窓の方向や発生する場所によって海外では窓に呼び名をつけているのです。たとえば最初にお話しした方向感のない値動きやレンジ相場の時に発生する窓のことを「普通の窓」と呼んでいます。日本語にするとちょっとカッコ悪いですが、英語では「コモンギャップ」と呼ばれ、「普通の窓」、「なんでもない窓」、「あまり意味のない窓」といったようなものになります。
次回も窓の種類についてお話します。


コラム執筆:福永 博之 株式会社インベストラスト代表取締役

http://www.itrust.co.jp/recom/index.php

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